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月曜日はあかさんの気になる終活ニュース!20代男性「葬儀をすべてやり直したい!」母の遺骨を前に号泣…ネット時代「葬儀情報」の錯綜がもたらす後悔

月曜日は「あかさんの気になる終活ニュース」ということで、5月1日より毎週月曜日の朝、Youtubeで配信してまいります。

6月5日の今週の気になるニュースは・・・

20代男性「葬儀をすべてやり直したい!」母の遺骨を前に号泣…ネット時代「葬儀情報」の錯綜がもたらす後悔に、ということで2023年6月1日のYahoo!ニュース(元記事:GOLD ONLINE)から「葬儀の選び方と注意点」についてお話ししています。

20代男性はなぜ「葬儀をやりなおしたい」と思ったのか?

このニュースでは、母一人、子一人の20代の男性のケースを報じています。
20代男性ということは、亡くなられたお母様も私より若いくらいかもしれません。

お母様は、入院先の病院で容態が急変し、急逝されたようです。

年齢に関係なく、突然に大切な人に旅立たれると、だれでも茫然自失になると思います。

この男性の場合、お母様の年齢的にも男性の年齢的にも、あまりにも早く、現実を受け入れるには時間がかかることでしょう。

火葬まではあっという間に進んでしまう

葬儀を経験したことがある方はおわかりだと思いますが、人が亡くなって火葬までの時間は、本当にあっという間です。

首都圏など、火葬待ちがあるような地域はまた別の問題がありますが、ほとんどの地域では、お亡くなりになって24時間が経過すれば火葬を行うことが可能です。

気持ちの整理がつかないなかで、どんどん決めなくてはいけないことに追われ、正確な判断ができないままで火葬を終える、何も覚えてないと言う方も多いですね。

準備不足で、多くの人がスタート時点で選択ミスをする

一般的に多くの方が選択ミスをするのは、今回のように病院で容態が急変して亡くなられた場合です。

理由は

「何分でお迎えが来られますか?」

この一言です。病院は息を引き取ったらすぐに「何分でお迎えが来られますか?」と聞きます。
心の準備ができていない家族は「え?」と思いますよね。

でも、病院は生きている人のいる場所であり、亡くなったらエンジェルケアなどの手当をして、すぐにベッドを空ける必要があるのです。

泣き崩れていた家族も、そこから大慌て!

まさか、元気になって退院することだけを考えていた家族にとって、葬儀場のことを考える気持ちなんてありません。

どこに問い合わせたら良いのか?どうやって決めたら良いのか?
オロオロしていると、病院から「ご紹介しましょうか?」ということもあります。

以前はこの紹介が「紹介料があるのでは?」なんて、色々騒がれましたが、今はどうだろう?

初めての人にとっては、判断基準がわからない

しかし、病院で「こちらか、こちら、どうします?」と聞かれても、何を基準い決めたら良いのか?ということになります。

でも、なんとなく「早く決めてください」という圧を感じ、判断基準もわからないので「近い」とか「建物をみたことがある」とか「新そう」などで決めるしかありません。

決まればすぐに寝台車がやってきて、あっという間に葬儀場や、直葬なら安置室に運ばれます。

そこからまた次の選択が始まります。

葬儀は選択の連続です。

葬儀プランの決め方がわからないから選択ミスをする

いつも講座の中で「葬儀プラン」について、正しく知ってほしいと伝えています。

というのも「○○なお葬式」「家族葬」というように、ネーミングから勝手に連想してしまっていることが多く、結果「こんなはずじゃなかった」というトラブルが起こっています。

ニュースの男性の場合

「母と2人きりで親族はいません」と伝えたところ、仲介業者の担当者は「では、火葬式(直葬)プランがよいのでは…」と提案してきました。

Yahoo!ニュース

とあります。

確かに、仲介業者の判断が全く違うとはいいませんし、この状況で価格の高い一般葬を提案しても、それはそれで問題でしょう。

しかし、事務的なこと、参列する人が男性だけ、だから直葬で良いだろうということでよかったのでしょうか?

男性は、全く葬儀に関する情報を持っておらず、それがどんな内容かを聞く気力もなかったでしょう。

本来なら、突然のことで悲しみのどん底にいるであろう男性に「どのようなお母様でしたか?どのように送ってさし上げたいですか?」と、希望から聞くのがプロの仕事です。

そうすれば「葬儀をすべてやり直したい!」母の遺骨を前に号泣…を回避できたかもしれません。

葬儀を経験する機会が少なくなった日本の課題

昭和40年代頃までは、葬儀は自宅で行うことが一般的でした。
ですから、家族の最期や葬儀までどんなことがあって、どのように行われるのか?を子どもの頃からみていました。

親族も近くに住んでいることが多かったですし、ご近所さんの葬儀にも参列していました。

しかし、核家族化が進み、親族の葬儀に参列する機会は減り、参列したとしても、到着するのは葬儀会館で棺に入った状態でご対面。特にコロナ禍を経験し、親族の葬儀でさえ参列しないことが通常になってきました。

多くの方が、生涯で葬儀に参列するのは1回〜2回、喪主を経験しない人も多いです。

ネット社会のメリットとデメリット

今回の20代男性の場合、20代という若さで経験がないことは当然かもしれません。
しかし親族が関わっていた時代の葬儀なら、すぐに駆けつけた経験者の親族が、あれやこれや代わりに決めてくれていました。

最近、たいていのことはネットが解決してくれると、私も思います。

ですから、今回のように男性はネットで検索し、検索結果の仲介業者に電話をした。なんら間違っていません。

しかし男性は「仲介業者」と「葬儀会社」の違いも知らず、どうやって葬儀プランの違いも知らなかった。
もちろん、20代なら終活に興味がなくても当然かもしれませんが、少しでも母親とそんな話をしていれば、今回のような後悔は避けられたかもしれません。

終活は日常の中に!20代でも知っておくべきことはある

私は「30代から始めるエンディングノートのつくり方」という本を書かせていただきました。

周りの方から「30代から???」と不思議がられましたが、いやいや本来は20代からでもかまわなかったのです。

実際には「親元を離れて生活するようになったら始める」と伝えています。
寮生活になったり、一人暮らしを始めたりした時からということです。

家督相続の時代であれば、家を継ぐことになる子どもは、いつも父や祖父のそばにいて、家のことを細々と教えられていました。
もちろん、葬儀のあり方、誰を呼ぶのか、座り順はどうなのか、お坊さんは何人呼ぶのか、そんなこと全てを何度となく聞かされて育っていました。

今、そのようなことを求めるのは時代錯誤ですね。
ですが、伝えられないなら、せめてメモに書いたりノートに書いたりして、何か困った時には頼れるものを作っておくのも、年長者の勤めではないかと思うのです。

今回は男性の葬儀から、終活講師、エンディングノートナビゲーター®️のあかさんが、色々気になる点や注意点について解説させていただきました。

今回の気になる終活ニュースを動画で解説

Youtubeで配信した「あかさんの気になる終活ニュース」では、今回の内容について、詳しくお話ししています。
ぜひご覧いただき、チャンネル登録、高評価いただけると嬉しいです。

月曜日の朝は「あかさんの気になる終活ニュース」

毎週月曜日の朝7時30分の配信を予定しております。
皆さんも、取り上げてほしい終活ニュースや、気になる終活ニュースがありましたら、コメントやレターなどお寄せください。

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