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スーパードライ週間。

いくつかSNSに参加していて、ブログを書いたり、
人さまのブログを拝見させていただいている。
先だって、そんな中のおひとりのかたのブログに触れた。
お酒が好きなかたで、この黄金週間の連休も、いろんな
ビールを飲んだり、帰省先でお父様と島根の銘酒、
出雲富士を交わしたり、お母様とハイボールを飲んだり、
素敵な時間を過ごされていた。
その中で、実家で飲んだスーパードライが
おいしくて驚いたと言っていたから、こちらも驚いて
しまったのだった。
スーパードライが発売になったときのことは今でも
覚えている。四十年近く前、それまでビールといえば、
長らくキリンのラガーのひとり勝ちだった。ところが、
アサヒビールからスーパードライが発売になるや否や、
それまでなかった辛口の味わいに火がついて、
あっという間に人気商品になった。どこの飲み屋に
行ってもビールはスーパドライばかりの有り様で、
慌てた他のメーカーもドライビールを発売したものの、
アサヒの足元に及ばず、ついにはキリンの牙城を崩し、
売り上げ一位にのし上がったのだった。
その人気ぶりに、当時飲んでみたところ、
・・・辛くてぴりぴりするのに味が薄い・・・
あと口もぴりぴり・・・味わいがないと、
良い印象じゃなかった。
それからしばらくしたら、キリンの一番搾りが発売に
なって、こちらの方がよほど旨いと、その頃は、
一番搾りか、まだ今ほど知られていなかったエビスを
贔屓にしていた。
以来、すすんで買うことがほぼなかったのだった。
上田にかぎやという飲み屋ががある。馴染みの店の中で、
唯一スーパードライを扱っていた。
先日お邪魔した折りに、いつもよりじっくり味わってみた。
口当たりの鋭さがやや弱くなり、のど越しの旨味が
増したかな。確かに以前と変わっていた。
スーパドライはただ辛いだけ、ずっと先入観を持っていた。
かぎやでいつも飲んでいたのに、味の変化がわからなかった。
飲みすぎて味覚がバカになってるなあ。
おのれのふがいなさに、つくづくあきれたことだった。
後日、アサヒのホームページを覗いてみたら、二年前に、
発売以来初めて中身の処方を変えたと出ていた。
長らく愛されている商品でも、そのときどきの味の趣向が
あるのだなあ。とりあえずビールではなくて、じっくり
ビール。味わって飲みたいことだった。
今週はドライ週間にして、
スーパドライをよくよく利いてみることにする。

銘柄をたまには変える麦酒かな。




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