点と線
54年前のその日。
会社の不手際なのか、故意なのか
遅れて渡された祖父への電報。
横須賀から仙台まで夜行列車で、
さらに乗り継いで降りた駅から、
街灯もない真っ暗な田舎道へ。
一面の銀世界を雪明りだけを頼りに
文字通り必死な思いで我が家へ辿り着いた。
と、後に聞かされたそうだ。
ようやくたどり着いた家で待っていたのは
母を失った悲しみと不安でいっぱいの
幼い私の母や叔母たちだった。
母はその時11歳。今のチビと変わりない。
それを思えば、母が私に対して
どう接していいか戸惑うことも
仕方のないことなのかもしれない。
祖母のことを覚えているか聞いてみたら
おぼろげだねぇ、と。
でも数年前、何かの折にふと
『命日になると会いたくなる』
『お墓の前で泣きたくなる』と言ってた。
当然だ。もっと甘えたかったはずだもの。
そんな若くして亡くなった祖母を始め
脈々と続く先祖の命の連鎖の一部であり
女手ひとつで私を育ててくれた母の
愛やら、色んな想いの結晶である私。
それはさながら無数の点と線。
それはチビへと受け継がれ
これからも続いていく。素敵。
それを今年、また新たに実感し
大好きな人の勧めで始めた六方拝にも
更に心がこもる。
『バレンタインデー楽しんでよろしい』
そう、ばーちゃんは言ってると思う!
そんな自分勝手でノーテンキな孫娘は
雪の為、お墓には行けなかった代わりに
仏壇の前でしっかり感謝を伝えてから
目一杯チョコの日を楽しみましたとさ(笑)。
ばーちゃんの分まで
人生捏ねくり回して、流されて
堪能するね!えへ♪( ´▽`)
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