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東京のすいぞくかん

水族館が好きで、旅先でも別件でおとずれた場所でも、見かけるとつい入りたくなります。

癒やしを求めて〜というよりは、好奇心から。生き物を見るの好きなんですね。
なかでも好きなのはウミガメです。

ウミガメ
しながわ水族館のウミガメ。

水族館ってなかなか行けないよね〜。
というのは偏見で、じつは僻地にあるわけでもなく、東京だけでもこれだけの大都会でありながら大きめの水族館が5つもあります。
どの施設も23区内に位置して、最寄り駅からも近く、気軽に立ち寄れる立地です。

ところで水族館って、僕のような素人からしても、どう見ても莫大な建築費と維持費が掛かりますし、見ようによってはキモいだけの魚を展示したところで果たして盛り上がるのか??
とも思ったりもしますが、どうやら日本は水族館が、ひいては海が大好きな民族なんですね。

ぐるっと海に囲まれた島国の日本で、はるか昔から海に親しみを感じ、感謝とおそれを抱きつつ、多くのめぐみを受けてきた人びとの姿が思い浮かびます。

「はじめて海鼠なまこを食べたひと、すごいよね!」とか、尊敬というか呆れというか、笑いばなしになったりしますが、ご先祖さまたちは見た目など気にせずにとにかく何でも口にしてみたのですかね。
で、死ななきゃラッキー、食卓に採用!みたいな。

それほど食材開拓に必死だったのか、とてつもなく食い意地張っていたのか。
ともかく日本民族は海産物に対して並々ならぬ関心を向けてきたのです。

それがいつしか"食べる"だけでなく"鑑賞"に興味が拡大されたようで、全国で100を越える水族館が建設されて、数えかたにもよるようですが国土面積に対しては世界一の数となったそうです。

国土の75%くらいは山地、とも言われるにもかかわらず水族館いっぱい建てちゃうの、すごいですね。

あと、地域別にみると水族館の数と魚屋さんの数は比例するそうです。
食べたい、は忘れない感じが良いです。

さて、そんな"さかな大国"の首都・東京の5大水族館、

・サンシャイン水族館
・しながわ水族館
・マクセルアクアパーク品川
・すみだ水族館
・葛西臨海水族園

の簡単な紹介がこちらです。

池袋のサンシャイン水族館。

「サンシャイン水族館」
前身は1978年にオープンですが、2011年にリニューアルオープンして新しくなりました。
サンシャインシティビルの屋上にあるので、本当に街中オブ街中に位置する水族館です。
春〜秋期は20:00まで営業しているので、仕事帰りにも寄れちゃいます。

屋外エリアで空飛ぶペンギンを下からながめるのも良し。
僕のお気に入りはペリカンです。全羽が羽根と口を広げてるときに遭遇したことがありまして、迫力ありすぎて怖かったですねー。

しながわ水族館の最寄りは「大森海岸」駅なので注意。

「しながわ水族館」
1991年にオープンした品川区の水族館。広くて綺麗な"しながわ区民公園"のなかにあります。
老朽化に伴い2027年から新館に移りリニューアルオープン予定ですが、現在の建物でも2026年末までは通常通り営業だそうです。

要注意なのが、最寄り駅が"品川駅"じゃないことです。車で行く場合も駐車場入り口が首都高1号線の脇にあって、すこし見つけにくいですね。

東京湾の生態にフィーチャーした展示が特徴的。
お気に入りはサメに特化したシャークホールコーナーでのシロワニです。

品川駅前のマクセルアクアパーク品川

「アクアパーク品川」
品川駅から徒歩2分。ですが、なかなかの傾斜の坂を登ります。2005年、品川プリンスホテルの中にできました。その後、2015年にリニューアル。

まち中ビル中にありながら、ショーが充実の水族館。音と明かりの派手な演出が楽しめます。
テーマパークのような乗り物アトラクションもあって、キッズに大人気に違いないです。

お気に入りは各地のジャングルを模した"アクアジャングル"のコーナーと、縦横無尽に動きまわるコツメカワウソです。

とうきょうスカイツリーの5Fの、すみだ水族館。

「すみだ水族館」
東京スカイツリーの中にあります。押上駅、もしくはとうきょうスカイツリー駅からほぼ直結です。
スカイツリーと同じく、2012年に開業しました。

全体的にお洒落〜、綺麗〜な感じの館内です。
完全にカップル向けにつくられている、、!!と思ったら、公式サイトでデートプランも提案されてました。ふーん。なるほどねー!

お気に入りは"江戸リウム"という金魚コーナー。
"キレイ"から"おもしろ"まで、江戸っ子からも愛されてきたさまざまな金魚を観察できます。

葛西臨海公園のなかの葛西臨海水族園。

「葛西臨海水族園」
1989年開業です。
谷口吉生設計のガラスドームがおおきな特徴で、現在、都内の水族館ではいちばん古く、リニューアルして2028年にオープン予定です。建物は新規で建て替えますが、ガラスドームは保存されるそうなので、嬉しいですね。

水族"館"ではなくて水族"園"と呼ぶくらいなので、屋外エリアが広く鳥類等も見ることができます。ツルとか!

お気に入りは、漫画「ろくでなしブルース」にも登場した"マグロの群泳"のエリアです。
でか!はや!を楽しむことができます。

葛西臨海水族園のガラスドーム。

どの施設も魅力的な展示が楽しめますが、都心という立地の都合もあって面積はあまり広くないので、わりと短時間で見て回ることができます。
がんばれば1日のうちに5館とも制覇できそうです。さすがに飽きちゃうかもですが。

アクセスの良さと、回りやすい広さで、ちょっと時間つぶすにも使えますので、江戸前でお寿司以外の魚類を欲したときには、ふらっとでも、じっくりでも、東京のすいぞくかんへ、ぜひ。

丸山直己

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