オランダの学校教育の特徴(12) <長期休暇の始まりは州で異なる>
コロナウイルスの影響で、オランダの小学校は3/16から休校となりました。
その後、5/11から部分的に学校が再開し、6/8から全面再開となりました。
全面再開から2週間が過ぎ、あと3週間もすればまた夏休みが始まります。
オランダの夏休みは約1ヶ月半ほどありますが、その間学校は文字通り「休み」です。
電話をしても誰も出ない。
そもそも学校に誰一人いない。
なんていうのは当たり前だと聞きました。
オランダでは「夏休み」に長期休暇を取得する人も多く、キャンピングカーを借りてEU諸国を車で巡ったり、自転車旅行に出かけたり...というようにして、多くの人が「長いバケーション」を楽しむそうです。
「子どもは夏休みだけど、親は仕事があるのよ!」
という人がほとんどの日本では、1ヶ月も休暇を取得するなど到底想像し難いことかもしれません。
人の動きが多くなる夏休み。
オランダでは混雑を避けるために、夏休みの開始日と終わり日が州によって異なります。(期間は同じです)
毎年カレンダーによって多少のズレが生じるそうなのですが、今年はどうなのかを調べてみました。
When are the school holidays in 2020-2021?
https://bit.ly/2Cr2K6n
政府のページによると、
Summer holiday 2021 (all dates inclusive)
・North region: 10 July to 22 August 2021
・Central region: 17 July to 29 August 2021
・South region: 24 July to 5 September August 2021
ということでした。
オランダを3つのエリアに分け、開始日を1週間ずつずらしています。
1つのエリアには複数の州が含まれていて、
例えば、North regionには、
・Groningen
・Friesland
・Drenthe
・Overijssel
・Flevoland
・Gelderland
・Hattem
・Utrecht
・North Holland
が含まれています。
このようにして、日本の九州程度のサイズしかないオランダですが、多くの人々がバケーションを取得するにあたり、混雑を避けるための策をとっています。
ちなみに、このように地域別で長期休暇の開始日が異なるのは、
・秋休み
・春休み
・夏休み
の3つの長期休暇だけです。
こういった「効率重視」の姿勢はオランダの制度の様々な箇所に見受けられます。そういった点については、また別の記事で紹介してみたいと思います!
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