オランダのセックスライフが面白い(2)
こんにちは!前回の記事に引き続き、オランダのセックスライフについて描きたいと思います。
前回の記事はこちら↓
オランダでは、75歳以上の高齢者が若者(16~25歳)よりもアクティブなセックスライフを送っているという衝撃的な内容でしたが、働き盛りと言われるような現代人の多忙がセックスの頻度に影響しているのはオランダも同様なようです。
日本では「あなたがしてくれなくても」というドラマが大ヒット
2023年、日本では夫婦のセックスレスをテーマにした「あなたがしてくれなくても」というドラマが大ヒットしたようです。…という私も、全話観ました。←
そんなに話題になるドラマ、どんな内容なのよ?という興味があったのですが、もちろんキャストのビジュアル要素も大きそうでしたが、今の日本を結構適切に表しているんじゃないかな〜というのが正直な感想でした。
このドラマ、TVerで見てみるとお気に入り数がズバ抜けているんです。もし興味がある方は、他のドラマのお気に入り数と比較してみてください。ダントツです。表立って話し合えないけど、話し合いたいって思っている人たち、実は結構多いんじゃないかな〜と、個人的に思っています。
忙しくて、夜には疲れていてセックスする暇がない?
かくいう私たちも、2023年は結構疲れていたように思います。子育てと仕事を両立して「もう夜はゆっくりしたい…」という気持ちの方が勝る日々が続いた時期がありました。日々の生活の中でスキンシップはかなり多い方だとは思いますが、何だか2人ともそれだけで満足してしまっているような…
私個人としてはめちゃくちゃ不満ということでもなかったのですが、漠然と「私(たち)はこれで良いのかな?」と思い続けてきていたのは事実だったんだ…と、年末年始に義則と時間を設けて対話したことで気付かされました。結果的に、すぐに不安は解消され、夫婦関係がグンと良くなりました。いえぃ!
巷では「対話」というキーワードが溢れていますが、実は核心に迫る対話をパートナー同士でしている人たち(大人)ってどれくらいいるんだろう…と感じました。
これまでも性のことについてお互いの想いを共有し合ってきたことは何度かありましたが、近頃ちょっとサボってた感があったので、これを機に向き合えてよかったです。性に関することって人間の根底的(本能的)なことに近いので、話し合うとなれば自分の中にあるものを「よっこらしょ」っと出す作業になります。だからこそ「これこそ対話」って感じがしました。そして、終わった後のスッキリ感は最高でした。
そしてその後色々調べてみると、オランダでも同様な悩みを抱えている人たちが一定数いるのだということに気が付かされました。色々記事はあったのですが、24babyというオランダ語のサイトの内容がとても興味深かったです。
保護者でありながらも、満足できるセックスライフを送るためのヒント
記事はこんな内容から始まります。
幸せなセックスライフを取り戻すための9つのヒント
そして記事は、親になった人たちがどうやって満足できるセックスライフを取り戻せるか…そのためのヒントに移っていきます。
(子どもを預けて)デートに出かける、デート中スマホの通知はオフにする
子どもを早く寝かせて、早い時間に2人でベッドに入る
週末に午後のパワーナップ(昼寝)を取り入れる、家事は一旦放置!
ちゃんと時間をかける、セックスしなければ…!と思わない
セックスする日をお互いの合意で決めておく
良い雰囲気をあえて作る、ロウソクなんかも効果的
新しいことをやってみる、下着、場所、ラブトイを使ってみるなど
<重要>セックスライフについて素直に腹を割って話す
やっぱり、「話す」が1番重要だと…さすが対話の文化の国です。
教育も話し合い、家庭でも話し合い、政治も話し合い、大切なことはいつも話し合い。何でもかんでも、行き着く先はいつも「話し合い」なんだなぁと改めて思いました。
時間がかかっても良い、すぐに結論が出なくても良い。
とにかく大切なことならなおさら腹を割って話さんことには…という感じ。
これは、私の周囲のオランダ人が言っていること変わらないと感じます。
満足のいくセックスライフと愛の関係
お互いが満足のいくセックスライフを送っている人たちにとって、対話は欠かせないものなのかもしれません。そして、対話をして相手の要望に耳を傾けたり、自分の希望を伝えたりする根源にあるのは「愛」なのかもしれません。
「この人の希望に応えたい」とか、
「もっと満足させたい」とか、
「2人で楽しむために自分も心を開きたい」とか、
「自分だけではなく一緒に楽しむために心を開いて欲しい」とか、
「自分よがりではいけない」という抑制が効くとすれば、それは相手への思いやりであり、根本にあるのは愛なのかもしれないと思うのです。
愛する人と一緒に生きていく。
愛は放っておいても育たないという観点から、働き方をセーブしたり、家族にとって良いかたちを選択したり、パートナーとの関係の質を模索したり。自分の心に真っ直ぐに生きることを諦めない人たちの行動や声によって、制度が改められたり、選択肢を広げていくことができる。
たかがセックス、いや、されどセックス。
人類が1万年続けてきた生殖行為と現代社会の制度の狭間で「自分たちの心地よさ」を模索する人たちの生き方をここで考えています。
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