オランダの学校教育の特徴(19) <毎月新しい生徒がクラスに?!一斉入学ではないオランダの小学校>
前回の記事で、オランダには入学式が存在しないことを書きました。
オランダの学校教育の特徴(18) <入学式はない>
https://note.com/naom_27/n/nf56a946f42ee
日本とは異なり9月1日が新学期の始まりとなるオランダですが、
オランダの多くの小学校は一斉入学ではありません。
「一斉入学ではない....?新学期にクラス全員が揃っていないってこと?」
と、思われると思いますが、そうです!
詳しくはオランダの自治体によって異なるのですが、
オランダにある多くの公立小学校では一斉入学ではありません。
娘の過去を例にとってみてみたいと思います。
娘は6月生まれです。
よって、日本の暦で4月が新学期始まりだとすると、1月のようなものですね。
オランダで「早生まれ」の概念があるかどうかはわかりませんが、
9月始業のオランダにおいて、娘は「早生まれ」の子です。
2019年の9月に小学校が始まる訳ですが、
9月1日にクラスにいる生徒というのは、
9月1日時点で「4歳になっている子」
に限られています。
よって、その後に4歳になる子は、4歳の誕生日がくると、
新しくクラスに入ってきます。
時に、娘が学校から帰って来ると、
「今日◯◯っていう新しい子が入ってきた〜!」
と教えてくれることが何度かありました。
そんな時は、保護者のWhatsAppグループにも、
世話係のママから、
「今日から◯◯が新しくクラスに入りました!◯◯のママの△△です!」
というメッセージとともに、新しい生徒のママがグループに加えられてきました。
一斉入学ではないということは、groep1で過ごす時間が短くなる生徒が発生する訳ですが、そういったことをカバーするように、groep0というクラスを用意して、誕生日によるギャップが生まれないようにしている学校も多くあります。
娘の学校でもそういったクラスを用意し、同学年で差が出過ぎないように配慮をしています。
言葉で表すのが少し難しいオランダの入学システムですが、
オランダにある多くの公立小学校ではgroep1とgroep2は同じ教室で学ぶことも多く、その間に子どもたちが同じように成長していく環境を用意している学校も多いと聞きます。
一斉入学ではないオランダの公立小学校。
そのメリット、デメリットはあるとは思うのですが、
そこにフォーカスしてしまうのは、出口の影響を考えてのことかもしれません。
偏差値や学歴で構成されない社会において、
一斉入学でないことはそこまで大きな問題になり得ないのかもしれません。