9/4 Abematvに出演させていただきました
先日、9/4(金) 12:00〜放送の「ABEMAヒルズ」という ニュース番組に出演させていだだきました。
放送前日にお話をいただき、翌日には出演するというスピード感で少し驚きましたが、何とか無事遂行することができました....
Amebatvは海外から視聴できないらしく(海外版として出来る番組もあります)、今も私は自分で動画を確認することは出来ないのですが、日本の家族や知人がわざわざ録画してくれてデータで送ってくれました。ありがたい限りです!
内容としては、
「2020年のユニセフの調査でオランダの子どもたちの幸福度が1位になったことについて」
だったのですが、オランダの小学校や学校制度が日本とは異なる点についても、元高等学校教師としてお話をさせていただきました。
収録動画で話を切り取られることの恐怖
最初にお話をいただき「収録動画を撮らせてください」と言われた時は、
少し迷いがありました。
というのも、SNSなどで見ていると、これまで他局のテレビに出演したり、雑誌やニュース記事のインタビュー内容を掲載された方々の中には、
「話した内容が切り取られて、自分が意図した内容で放映されなかった」
という方もいらっしゃるという方もいらっしゃるということを知っていたので、
「そういうかたちで自分の実名と話す内容が世の中に放たれるのは嫌だな...」
という思いがありました。
それこそ、ネットの社会では世に出たが最後。
もう半永久的に削除されることはないのが本当のところではないでしょうか。
そういった意味で、
「都合よく切り取られ、意図しないことが放送されるのは避けたい」
という意思をお伝えしました。
とりあえず収録→生放送出演の検討
その結果(?)かどうかはわかりませんが、とりあえず番組の企画は進んでいるため、インタビュー収録はする。ということで、
その後、生放送で出演するかどうかの検討をしたい、ということで話が進みました。
連絡が来たその日にインタビュー収録が行われることになったので、私はザッと英語で書かれたユニセフの公開文書を読み、これまで感じてきたオランダと日本の文化そのものや、教育文化の違いについて洗い直すことにしました。
基礎情報がない人々たちに何が伝えられるのか
「オランダの子どもの幸福度1位」
そんなテロップを見れば、
「さぞかし、オランダという国は素敵な国なんだろう」
という想像が頭の中を巡るのかもしれません。
実際のところ、私たち家族もオランダではのびのびと暮らしていますし、
オランダが良い国ではない、とは言いません。
しかし、もちろんオランダを去っていったご家族もいらっしゃいます。
また、オランダという国にも経済格差や教育格差、差別や偏見など、解決すべき問題はたくさんあると聞きます。
基礎情報がない視聴者の方々に対して、オランダの子どもたちの幸福度が高いことを裏付けるように、日々の暮らしや制度を語るだけでは、
「良い部分」だけしか伝わらず、また「何故オランダはそういう国なのか」という情報が抜け落ちたまま伝えると、あまりにもキラキラした部分だけが届くような気がしました。
もちろん私自身もオランダについて知らないことはまだまだたくさんあります。
だからこそ、注意して話をしなければいけない、と強く思いました。
オランダの幸福度が高いことは日本を否定することにはならない
また、オランダの子どもたちの幸福度が高いことは、決して日本の子どもたちの在り様を否定することにはなりません。
教育について話をするのであれば、どちらの国にも良い点があり、改善されるべき点があります。
そもそもを言えば、二つの国はその国の成り立ちも、歴史も文化も異なるため、その二つを比べて何かを話すことはナンセンスです。
ただ、限られた時間で情報だけを伝えるのでは「比べることに意味がない」ということまでは伝わらないのかもしれない...という危惧がありました。
これまでそういった経験があれば、上手く伝えられるのかもしれないのですが、生放送で話をするなど今回が初めて。
決してオランダが最高の国だ!という情報だけを伝えず、日本の教育や社会システムを否定することだけをせず話をする...
私の頭は少し混乱していました。
収録を終えてから生放送の依頼
ディレクターとのインタビュー収録を終えたあと、
「正式に生放送の出演をお願いします」
という連絡があり、生放送の出演が決定。
9/4(金)の12:00〜のニュース番組だったのですが、スタインバイのために起きる時間は夜中の3時半。笑
寝ぼけ眼で話をしてはいかん!ということで、その時間に起きることにしたのでした。
彼も一緒に起きてくれることになり、2人で真夜中に起床。
改めて、オランダと日本のリモートで仕事をされている人たちのことを心から尊敬しました...
こちらの生活を維持しながら、真夜中に日本と会議をする。
そんなこと私には出来ない...と思ってしまいました。(きっと慣れなのでしょうが...)
緊張の生放送!
そして真夜中の生放送出演が始まりました。
MacをZOOMで繋ぎ、オンラインでの出演でした。
耳のイヤホンからは緊迫した現場の様子が伝わってきます。
様々なニュースの中で、ユニセフの発表についての内容が始まり、全体的な長さでいくと20分弱程度、私の出演は15分程度だったと思います。
できるだけフェアな視点でお話出来るように努めました。
結果として、本当にそう話が出来たかはわかりませんが...
不特定多数にメッセージを伝えることの難しさ
私のことを知らない人が、私からのメッセージをどう受け取るか。
今回の生出演を通して、tiwtterやinstagramではなく、生の音声で世間に対して、しかも不特定多数の人へとメッセージを届けることの難しさを学んだような気がします。
もともと教師という仕事をしている人たちは人前で話をすることに慣れてはいますが、生徒が何を求めているかも、どういった授業をするのが理想的であるかも、大体の情報がある中で話をします。
しかし、今回のようなトピックでは、目的や目標も特にありません。
私が誰かを説得する訳でもなければ、支持者と増やすためでもありません。
ただ、自分の暮らしを話し、その中で感じる視点について話をする。
その広い意味合いを含んだメッセージは、どう受け取られるかもわからないのです。
改めて、メッセージを伝えるということの難しさを学んだような気がします。
何はともあれ、今回のテレビ生出演は自分にとってとても良い経験になりました。
番組を視聴してくださった方々に何か有益な情報をお伝え出来ることが出来たのであれば、それ以上の喜びはありません。
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