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ペレとヒイアカ研究会

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研究会の会員向けに、毎回の授業の内容をまとめています。授業に参加している方は必要ありません。長期でお休みしている場合、または遠隔で参加されてる方のの教材として発信しております。
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#ハワイ神話

ペレとヒイアカ研究会 第12回

ペレとヒイアカ研究会 第12回

ロヒアウのハーラウに近づき中に入ったペレ。カウアイの島民たちはその美しさに圧倒されるだけでした。見たこともない身分の高そうなペレに、聴衆達はロヒアウが何か質問をしてくれる瞬間を今か今かと待ち侘びてました。

p6〜7 なおみ訳

沈黙は抑圧的になった。
その後の静けさの中で歌をお返しするという期待の目は、ロヒアウ王子に向けられていた。
真ん中に立っている見知らぬ人が、何処から来たのか?彼が聞き返す

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ペレとヒイアカ研究会 第7回

ペレとヒイアカ研究会 第7回

ペレ一行は、様々な島を巡る長い家探しの旅の末、ハワイ島に到着します。そして、キラウエアへと向かいます。

ここでは、ペレが訪れた島々に別れを告げるオリの後、この本の筆者であるエマーソンによるキラウエア周辺の土地の特徴が述べられる。

やや長い解説であるが、エマーソンの解説、考察もまた、ハワイ語で語られるオリと同様に大切な部分であると考えさせられる。なぜなら彼自身の考察もまた、ペレの神話に対して非常

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ペレとヒイアカ研究会 第11回

ペレとヒイアカ研究会 第11回

いよいよ、ぺれのスピリット(霊)は、カウアイ島にあるロヒアウのハーラウに近づきます。
美しい女性の姿と化したペレの姿に、カウアイの人々は魅了され、ロヒアウもまた一目で彼女に惹かれていきます。

ペレは一体、どの様な姿で現れたのでしょう?

本文 p5〜6 を訳してみた。

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ペレとヒイアカ研究会 第9回

ペレとヒイアカ研究会 第9回

ペレは、ヒイアカの親友ホーポエがフラを踊る姿を目撃しました。そして、そのお礼に誰かフラを踊れる者はいないか?と兄弟姉妹に聞くが、誰もフラを踊れないと言う。しかし、末妹のホーポエは「私は歌を持っています」と言い、ペレやそこに居合わせた兄妹の前で歌い出しました。

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ペレとヒイアカ研究会 第8回

ペレとヒイアカ研究会 第8回

いよいよ本文の第一章に入りました。

ここで始めてヒイアカが実存の姿で現れ、ペレと会話をします。

ペレはキラウエアでの暮らしをスタートさせ、高地からプナへと妹たちと降りて行き、そこではじめて「フラ」というものを見ます。

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ペレとヒイアカ研究会 第6回 オレナ染め

ペレとヒイアカ研究会 第6回 オレナ染め

第6回目の研究会は、パウスカートをオレナで染める実習です。

古代のHawai'iでは、パウスカートもタパ布で作っていました。その白いタパの生地をオレナで染め、オヘカパラで模様を押していく。

この作業がくわわることで、タパは、聖なる布へと変身する。なぜならその工程が加わることは、私たちのマナがその布地に入り込むからだ。

手で作っていく…それは、ある物質に自分達のエネルギーを入れ込むことなのです

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ペレとヒイアカ研究会 第5回

ペレとヒイアカ研究会 第5回

私たちの漕ぐカヌーは、マウイ島で一時停止です。
ペレを執拗に追いかける姉のナマカオカハイは、ペレにの最終的な闘いを仕掛けて来ました。
前回もここを学びましたが、
さて、ナマカオカハイにより八つ裂きにされ死んでしまったペレですが、物語の主人公が死んでしまう、しかもまだ序章であるのに…こんな物語が存在するのでしょうか??

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ペレとヒイアカ研究会 第4回

ペレとヒイアカ研究会 第4回

ペレは未だ、自分の住むべき場所を見つけることが出来なかった。魔法の棒、パオアを使った過酷な旅。
水の性質を持つ姉のナマカオカハイに、行く場所行く場所邪魔をされます。

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