96歳、名歌手、トニーベネット氏、堂々 自宅から ライブ!!
同世代の名歌手、フランクシナトラなど、みんな 亡くなってしまった中、イタリア系、アメリカ人の トニーベネット氏 は、未だ健在で、あっぱれである。
YouTubeに、自宅からのライブが 上がっていて、名曲smile を 堂々と熱唱。 素晴らしい限りである。
ライザミネリの 母、最近映画にもなった、ジュリーガーランドと duet している、60年台の画像が youtubeに上がっているくらいなので、もう、80年以上の現役ということになる。 もちろん、96歳なのであるから、 声は ちょっと、枯れ気味なところもあるが、高音の張りは 未だ健在で、 音程もしっかりしてて、たいしたものだ。
60年台の 最盛期に比べても、彼特有の 明るい、音色は、遜色がない。笑顔も、あの時の そのまま、である。
私もNY時代に 何度も、ジャズクラブで顔をあわせる機会があった。 彼は、2年前に、ビルシャーラップトリオ とレコーデイングしているが、 トニーは、ビルのピアノの大ファンなのだ。
NYを代表するような 老舗ジャズクラブは、5、6軒あって、その中の、ビレッジバンガードや、バードランド、デイジーコカコーラなどに、1年に 数回 シャーラップは、続けて2週間も、枠をいただける、稀な存在だ。
NYの老舗ジャズクラブは、一つのバンドが 1週間出演するのだが、2週間も、出れるということは、それだけ、ファンが多いということ。 ミュージカルなど、良き頃のスタンダードを得意とする、シャーラップのスタイルは ミュージカルが好きな ニューヨーカーの層に 大変支持されているわけである。
そういうご縁で、私も、トニーベネットも、年間、数回、いつもトリオから、 招待されているので、 何度か、顔合わせる機会があった。 会うたびに、あの、ステージと全く変わらない、満面の笑顔で ハローと 挨拶してくださる。
この人は、機嫌が悪い時など、人生の中、なかったのではないか、と思えるほど、いつも ご機嫌さんである。 だからこそ、今も、姿勢も、矍鑠として、 お元気なのか。
私がマウイ島に移住した、2013年の秋、トニーのコンサートが マウイのコンサートホールで開催された。 その時も、もちろん素晴らしく、 彼は、カーネギーなどで歌った時と同じく、一曲は、 マイクを置いて、アカペラで バラードを歌ってくれた。
オペラシンガーのように、 マイクなしで、ホールに響き渡る声は、 人の持つ、声の説得力、生命という力の尊さを 感じさせてくれた。
今は、来年の夏まで、NYのブロードウエイは 開かないし、コンサートも全てキャンセルされている 状況の NY。友人のミュージシャンから、 少し、レコーデイング が、マンハッタンではない、アップステートや NJで 少し、行われ始めたと言ってたが、ほとんど、無いに等しい。
そんな中、トニー氏が、自宅から、自分の声を、YouTubeにアップしてくださったことに、心から、敬意を表したい。 彼の、歌への 思いが 伝わって来たように思う。それとともに、人を喜ばせようとする、彼のエンターテイナーとしての 想いも 伝わって来た。
また、いつか、NYのジャズクラブで、ばったり 出会って、hi tony, how are you? と 話しかけ、たわいもない会話ができる日が来ることを、心から 願っている。