「マンガ家失敗物語」〜サイコパスでストーカーと霊能力者と障碍者が出て来る物語(仮題)〜①
第一話 「幻覚」
このタイトルで一体なんの連載か、何の記事かわからない人も多いと思うので
あらすじを先に書いた上で進めるという掟破りをします。
興味持った人は読み進んで課金(とても必要だと読んでいくとわかる)
の罠も超えていってほしいと思います。
最初の方は無料です。
基本僕、紅林直の物語であり
僕の主観で描かれています。異論がある場合それは別の視点で描かれると思います。
先ずは物語の帰結まで僕の主観での旅にお付き合いください。
名誉毀損がある場合はその後で。
あらすじ
1991年にサンデーで18歳で受賞しアシスタントとして上京した紅林直
アシスタント先は「今日から俺は!」が週刊化されたばかりの西森博之氏
その職場で出会った先輩漫画家「前屋雄一郎」
20年苦楽を共にしたのに突然失踪した彼。
手を尽くしたけれど行方は知れず
ある日彼の弟子を名乗る人物からダイレクトメールが届く
「僕、彼の弟子です。」
「紅林さんがTwitterで書いてた人物の弟子です。
彼はギランバレーになり、、、障害者になったあと行方知れずに、、、」
2019年、先輩 前屋雄一郎が失踪して9年
突如として物語は動き始める。
登場人物のご紹介
●紅林 直
この物語の主な関係漫画家(西森博之、馬場康誌、仙道ますみetc)
●前屋雄一郎
関係者(西森博之、馬場康誌、こう○史代(許可まだ無い)、サシダユキヒロ、武○尊(許可無い)、紅林直、仙道ますみ、鷹巣ヒロキetc
)
●鷹巣ヒロキ
関係者(島本○彦(許可もらってない)、紅林直、前屋雄一郎、ウイスキー八王子(仮名)etc
本編スタート!
2009年
僕こと紅林直は常に怒っていた。
女アシスタントに次々手を出すアシスタント
原作を書いてこないクソ原作者(嬢王の事じゃないですよ)
締め切りの皺寄せは全部作画にくるってのが漫画界だ。
僕の愛した第二子は心臓病で
10ヶ月の闘病後亡くなった。
すでに僕の心は壊れている。呼吸するのも意識しないと難しい
立っているのもやっとだ。
さらに勝手に上京してきたお袋が泥酔した上に
脱糞で警察呼ばれる始末
「親が脱糞である」
その親を家まで担いで帰る30代の当時の人気作家が僕である。
散々だ。忙しいだけで、
みんなの幸せのために働いているのに
僕は第2子の看病で8時間しか働けなかった。
片道1時間半
面会1時間、毎日西麻布の日赤医療センターに4時間かけて母乳を届けていた
「嬢王」の第一部の連載中だ。
そんな事をスタッフに話すわけにもいかず
仕事場では馬鹿話をしながらしていると
僕の裏側の動きがアシスタント達には読み取れない
あるアシスタントは自分の性欲で動いたり
あるアシは自分の時給だけの話を僕に相談してくる。
「あいつより僕の給料が低いなんて、紅林さんの現状認識甘いです」
お前は他のアシスタント統率できねーだろうが!!だから安いんだよ!
こいつらみんな動物以下なんでさっさと死んで
うちの娘の寿命を1日でも多くくれと本気で思っていた
特にうちの母親は空気が読めない人で
それもそのはず2006年には
「自己愛性人格障害」を診断された人だった。
パーソナリィ障害者。まだ日本では馴染みがない。
かなり危険な精神病だ。
「直さんは偉そう!」
スタッフの前で自分の事は棚に上げ言い出す。
アシスタントにその事情を話す事もできないから
僕は黙れと怒鳴る
ただ親をいじめている漫画家に見えただろう。
そうじゃない
僕の納税用のお金を自分の「借金の利息」に勝手に使われ
勝手に上京してきて泥酔して
聖なる日にうんこ漏らしてるのである。
荻窪警察から突然電話が入り引き取る僕とアシのNくん。
クリスマスの夜だった。
腰を支えるために母の股に手を入れ支える
爪の中に母親のにうんこが入る
耐えている僕が紅林直。
そんな状況でも次の日が職場のクリスマス会だったから
親呼ばない、いじめみたいな事をしたくない僕は呼んであげた。
その日
忘年会で揉め事発生
当然だ。事情を話していないから誰も僕を労ろうとしない。
昨日の今日だからね。親のうんこの話は。
前日に何があったか知らないスタッフは自分勝手なことを言い
元々そいつは呼ぶなと僕は奥さんに指示を出していたのに
奥さんが「直ちゃんが嫌われたくないから」と
相性の悪かったスタッフ呼んだのだ。
予想通りその子がクリスマス会の忘年会をぶち壊す。
そのスタッフに怒髪天の雷を落とす僕。
別にその子が悪いからじゃない
そいつと僕は合わないから呼ぶなと言ったのだ。
僕は合わない人間には
相手が人生のトラウマになるような地獄を与えてしまう
自覚的で制御は不完全だから近寄るなと
大体警告をしてあげている。当時は妻の仙道もわかっていなかった。
「近寄るな!」
これは大事なことである。
仮に貴方がウサギでライオンに近づくだろうか?
こちらは殺すのを御している。
人間だけが周りと同じだと思うのは大間違いだ。
かろうじて法律に準じているだけである。
別に他人のことんなんてどうでもいいのだ。
多くの人は
自分の身を脅かさぬよう距離を取れと言って
警告しているのにわからない人達がいるのだ。
「平等」なんてないし「人権」なんて怪しいものだと早めに気づくことがおすすめである。
話は脱線したが文脈上こうだ
子供を失い
アシスタントが女性アシに手を出し謝罪し
原作が原作書いてこない
母親がうんこ漏らした日の
次の日
僕がスタッフの我儘にキレた!
超怒髪天を喰らわせた
見かねた母が「やめなさい、、、直さん」と編集者の前で
できた母を演じる。それがトリガーだった。
その場にいる誰も
僕の気持ちをわかっていないと理解したので
僕はもうその慰労会を放棄した。
「全員に僕と同じ嫌な思いをさせてやる!!!」に切り替わる
「ぶっ殺すぞ!この野郎!!!昨日お前が!どんなことを俺にさせたか!!!この場で話してやろうか!!!!!!」と母に僕が叫ぶと
母は「やめてください、、、、」と小声
周りは全沈黙、編集者も含めて
もちろんこの記事に書くまで真実は14年間、話していない。
この時怒ったアシさんはのちに謝罪しにきているし
僕も許している。
当時の回顧録として書いてるので
今怒っているわけじゃないのは付け加えておく
直後「ママンにそんな事言うなクレ」
僕を嗜めたのが当時20年来の友人
前屋雄一郎だ。
彼との出会いは19歳の時
西森博之氏のアシスタントで呼ばれた。
ヘビィメタルが好きで長髪だった僕
もちろん髪はサラサラじゃない。
ウェーブが掛かっている。癖毛だ。
前屋「お前オタクか?」
それが前屋が僕に対しての初めての一声
西森さんは社会人経験があるので
長髪である僕をおかしいとは思っていても言わずスルーしていた。
けどもメタラーに対して
「お前オタクか?」を地方のヤンキー崩れが言ったのである。
当時1991は「オタク」は宅八郎をイメージとする蔑称に近い言葉だった。
前屋雄一郎のその時の格好はサンダルに
ストーンウォッシュの半ジーンズ
赤Tシャツ
単なる田舎モンである。
それが当時蔑称の「お前オタクか?」と僕に言いはなった。
もちろんオタクだが
文脈の中には弱そうと意味も入っている。
だからこう言い返した
「ぶっ殺すぞ。パキ○タン人(差別用語)
生意気なこと言ってると目がなくなるからな!カッターあるぞここに」
トーンナイフを机に突き刺す。
職場は沈黙し静寂が流れる
前屋がその場の空気を戻すように
「・・・西森さん!ヤンキー漫画なんか描いてるから本物(基地外)が来ちまったじゃないか!!」
職場は僕の納得しない爆笑で包まれた。
彼との出会いは
「オタクが!!魔太郎!!カッターとかいうな!!」
と罵られるところから始まっている
対する僕は完全な人種差別の
「パキ○タン人かお前は?」「うるせー殺すぞ土人」等極めて
商業的ではない言語を連発している。
TVドラマに出来ない初めての出会いである。
マンガ今日から俺は!で
中野くんが津田沼を「結構栄えてんな」って言ってたのは
僕の西森さんとの初対面のセリフ。
伊藤くんが「オタク」扱いされるエピソードも
前屋さんとか僕の口論がモデルになってます。
今日俺!の中野が
人に石を投げたりするのも
当時の僕かも知れません
もう40年近い前の話。
さてそんな二人が仲良くなるまでの話を書いていると終わらないので
しばらくして仲良くなりました。
時は経ち
僕が37歳、彼が40歳になる頃タクシーの中で
当時怒っている僕です。
子供をなくし、アシスタントが女性アシに手を出し
原作者が原作書いてこない頃の僕と
キャバクラ嬢に入れ込んでる前屋雄一郎。
新宿のキャバクラから帰る途中
タクシーの会話
紅林「あの嬢はやめた方がいいよマエ」
前屋「クレの方こそあの嬢は嘘つきだからやめろって俺の推しが言ってた」
紅林「ああ?」
前屋「あ?」
そもそも既婚者である僕が言ってる「あの嬢やめろ」と
僕の担当の嬢を比べてるのが
意味が違うのでもうその話を辞めた。
タクシーで杉並に帰る途中
窓の夜景を見ながら前屋雄一郎が
「俺に弟子がまたできてよー」
喧嘩早い僕は
「はあ?またって俺も弟子のつもり?」と反応
前屋さんは続けて
「クレはダチ。デシができたんだよ八王子に」
2010年初頭のタクシーの中で
「ふっ、、、、」
もうキレるのも疲れていた僕は、、、
子供を亡くし、アシのシモの謝罪をし、
原作が原作書いてこない問題を抱えていて
ストレスMAX
完全に表情を殺して
「前屋さんに弟子なんか出来ない。幻覚だよ。それ。酒飲みすぎ」
心の底からの悪口をサラッと言ってしまった。
その数ヶ月後彼は僕の前から姿を消した。
何度か自分の舌禍を謝ろうと
八王子の彼の家を訪ねても出てこなかった
おそらく居留守もあったろうと思う。
3度目の訪問の時は新聞紙や郵便物だけがポストに溜まっていた。
クレジットの明細が何ヶ月分も
勝手にポストを開けたのは違法行為だけど
異常事態を感じていた。
そして理性的な結論を出して
夜逃げしたんだと思った。
彼には借金があったから。
そして次の年には
東日本大震災があり
彼のことは諦めた。
彼の失踪から9年が経った2019年。
僕は久しぶりに
好きだった先輩がいたことをTwitterに書いた。
すると1通のDM(ダイレクトメール)が
鷹巣「初めまして鷹巣ひろきと申します」
紅林「初めまして知ってるよ女子高生が落ちてくる変な漫画JKキングダムの、、」
鷹巣「紅林さんがTwitterで書いていた、前屋雄一郎の弟子です。」
紅林「はああ?????、、、え?いたの?本当に弟子が」
鷹巣「はい。漫画家になれました。」
ものすごい冷や汗と後悔が全身から噴き出る。
鷹巣「実は、、、僕も居場所わからなくて、、、行方不明なんです。」
「前屋さん2010にはギランバレー症候群にかかってICUにいました。
僕は恋人と一緒にお見舞い行ってます。
その時、コカコーラの缶が自分ではあけられませんでした。」
「お父さんが末期癌で田舎に帰らなきゃいけないって言ってた矢先で
ギランバレーになっちゃって、、、
確か障害者手帳もらう手続きしてました。」
言葉を失う僕。
子供を心臓病で失い
母親がうんこ漏らして警察で呼ばれて
アシが女性アシに手を出して謝罪した
あの後、僕は20年来の友人も失ったと思っていた。最悪の年だと。
それはまだ書き換えられてないけども
2019年に記憶の微調整が加わった
僕も酷かった年だけど
兄弟子も「父が末期癌」で「自身も難病」という
ひどいことに襲われていたのだと。
そして「幻覚」だと言い放った弟子は「実在」していた。
僕の前に「幻覚」が「実在」として立ちあがった。
鷹巣「僕の知り合いの霊能力者が言うには死にかけてるそうです!助けるには急がないと!助けましょう!」
紅林「れ、、、霊能力者!?」
話は僕の予想を大きく変わり始め
物語は一旦
超常現象系のエピソードになる。
次回第二話「霊能力者」
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