見出し画像

ブラック編集部

皆さんも、たびたびブラック編集者やブラック編集部の話はお聞きしたことがあると思いますが

その中には漫画家が問題の時も多く
必ずしも編集者や編集部、出版社が悪いわけではない場合が多いです。

有名な奴だと師匠に25mのファックスを送りつけたとか
アシスタントを殴って自分も骨折したとか
漫画家を殴って失明させ、裁判で負けたとか。

皆さんこの業界では超有名人達です。

自分の生徒に高い商材売りつけて裁判沙汰になったとか
何億も在日韓国人にお金を借りて民事裁判で負けて版権取り上げられたとか

うちの仕事場でも
次々に女性アシスタントに手を出したうちのバカアシスタントが言ったことが
「僕は親父と同じ遺伝子なんです。セックス依存症なんです。」ですから
もう治療してください。

それで入院してしまう女の子が出ても
反省することなく他の女とやってましたからね。
クビにするしかない。

事実なら自分で認知してるなら早く治療して!
しないなら野獣じゃないですか。動物ですよ。

とまあ、、、出版界はイメージとは違い
人間性も最低な奴らが比較的多い
昭和の時代の人が多い業界です。

だから面白いという部分はあるのですが

それでもかなり特殊な極めて悪質なケースに遭遇しているのと
その系譜についての考察です。


どこから書いていくと分かるかというと難しいので

漫画の作り方から。

編集者→原作→作画を多くの人が漫画の制作に感じている順序だと思いますし
一部は当たっています。

編集者が企画を出した場合はそのオーダーに則り
原作者がオーダーの要望を叶えたものを作り
作画者がさらに合わせます。

しかし、編集者がアイディアを持っていなかった場合
原作者か漫画家が作品の世界観やアイディアを出します。

つまり状況により

  • A漫画家→編集者(さいとうたかをさんや巨匠達)

  • B原作→編集者→漫画家(小池一夫さん等)

  • C編集者→原作→漫画家(一般的な企画もの)

  • D漫画家→原作→編集者(あしたのジョー、北斗の拳等)

ブラック編集部が漫画家を搾取する構造の時
このいずれがそれをやりやすくするか皆さんもお考えください。

やりやすいのは自分達の企画を
やらせたい場合です。

仕事を渡す側から主導で
作画にいうことを聞かせるには
B,Cしかないわけです

漫画家が原作者を誘導する例はありますが、稀です。
漫画家は原作の介入を拒むことが多いからです。

多くの誤解は話が描けない人が多いのではなく

自分の話を書いてもらいたい編集者と原作者が多く


その人達が載せる権利に近いところにいる為
その両者が結びついてしまう構造が出版界の構造なのです。

そして絵の綺麗なイラストしか描けない人に漫画を描かせ崩壊していく
というのが一連のパターンです。

なぜそうなるか?
文字しか書けない人は「絵を簡単に描けると思っている」誤解があり。
ネーム(絵コンテ)を理解していないから。
ということに尽きると思います。

僕は一週間、作画をしながらnoteを駄文ながら書きつづけてきましたが
平均3000字(④は6000字)を毎日書いています。

2万字です。卒論くらい。
400字詰めで50枚。
テキストは簡単だとは言いませんが
漫画に使う能力の半分の体力も使っていません。
もちろん能力も。

漫画は話を絵に収める計算能力や、美術の能力も更に加わるからです。
それを時間以内に作るマネージメント能力もです。

ちなみに週刊連載の容量は大体200字詰めで10枚ほどの容量です。
つまり2000字僕の毎回の記事より少なめの容量。

漫画は「映像が主体」だから
絵の文法で見せなければいけません。
これがテキストの人達、特に漫画の素人にはよくわかっていないのです。

引用で浦沢直樹さんのシーン

歌舞伎町の中華屋が並ぶ場所に
中国マフィアに追いかけられてきた人間が
逃げ込みます。


引用 20世紀少年 浦沢直樹

この容量を説得力を持って描くと1P必要なのです。数行で。

やん坊とマー坊が大人になって登場する引きも。

何かを察知するガヤ
メガネを拭く二人
後ろ姿のヤン坊マー坊登場シーン


引用 20世紀少年 浦沢直樹

が1Pかかります。

映像の文脈は、文章のそれとは違う時間で構成されています。

そして読者は話を「絵で見ているのです。」

原作者や編集者は
自分達の話を具体的に映像にできません。

だからあーでもないこーでもないというわけですが
「できない人」達が「自分たちが納得できるまで」「リテイク」させようとするところから
問題が起こっているのです。

「できないんです。」ほとんどの編集者と原作者は
絵コンテが切れないのですから。

映像を見やすくするだけでなく、映像には順番と意味があり
それを間違えると
泣けるシーンが笑えるシーンに
怒るシーンが白けるシーンに変わってしまうのです。

映像のマジックとも言えるわけですが
それを漫画家達は習得しているのですが

取得していない人ほど
ずっと会話を続けた脚本を書いたり
展開や、ひっくり返すギャップを理解していなかったりして
最悪の脚本を書いてきます。

絵が動いていない。場面が展開しない。
全部自分でキャラクターが自分の事話しちゃっているから驚きがない。

しかし編集プロと原作者は安定的な仕事を得るために
つるむことが多くあります。

その為にはいうことを聞く漫画家が必要になるのです。

原作者は原稿料ですが
編集プロダクションや、フリーの編集者は
依頼元から
編集料が入ります。
ページ4000円から8千円程。

二十ページなら?
その連載が週刊なら?
複数の作家に書かせていたら?

つまりそれで右から左へとお金が編集プロダクションに入るのです。
良い仕事をするなら
漫画家にも、編プロを依頼している出版社にも利が出ますが、、、

ここからがブラック編集部の問題点です。
もはやヒットをしようとか
良い作品を書こうとか思っておらず
依頼された枠の数をこなす事を至上命題とし
仲間の編集者達から仕事をもらうことでロンダリング
編集者にキックバックで仕事を切らさないという

無限機構(出版社⇄編プロ)

永久機関だあーができあがってしまうのです。

この時犠牲者になるのは
作品を載せてもらいたいと思っている
原作者や漫画家達。

搾取の完成になります。


これが搾取系ブラック編集部の
基本的構造になります。

昭和のお仕事です。

件のブラック編集部について具体的に語ります。↓

ここから先は

1,616字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?