演出(えんしゅつ)て何?美味しいの?①
note開始二週間弱売り上げ一万円行ったと思います。
ありがとうございます。(2日に集計だそう)
多くは前屋さんへの寄付やブラック編集部の被害者さんのために使わさせていただきます。
お礼に暫く無料の記事をつらつらと書いていきたいと思います。
僕はマンガ家なので
漫画くらいしかお金の価値になるようなこと書けないので
漫画の
重要なテクニック
の解説を。
これが出来ているか、出来ていないかで
漫画の内容が変わるくらい重要なものです。
その前に予備知識
催眠術にかける前の
予備催眠みたいなものです。
知識や理解の準備ががないとそもそも意味までに及ばないからです。
前の記事「鷹巣ひろきのスピリチュアルな話③」の
冒頭部分で語っている
『奇跡はたいていが「努力」「技術」「インチキ」の産物であり
奇跡と呼ぶか実力と呼ぶか偶然か必然かは
その人のレベルによる。』という内容の
深掘りからします。
奇跡と言っても内容は「実力」かもしれないし
マジックのように種明かしすれば「技術」かもしれません
傍目から「奇跡」と呼んでいても
「必然的に」起こされたものかもしれません。
言葉の内容の方に目を向けてください。
という事が演出において重要な予備作業になります。
「面白い」とは一体どういう事でしょうか?
笑える事でしょうか?泣けること?ドキドキすること?ひやっとする事?
端的に言えば
「驚くこと、意外な展開、回答」
を面白いと人は言っています。
「驚くことを書けばいいんです!」
ここでインチキ講師なら終了です。
講義を聴きにきた生徒も馬鹿ならここで終了。
ここからが予備知識、需要です。本当なら有料のライン。
答えは「主観」
これ以外の答えはないんです。
主観とは自分の考え、感想、味覚、視野、経験、体感を指します。
面白さは「主観」が正体です。
味覚で例えると「納豆」
美味しいポイントは
香り
粒の大きさ
粘り
味
では「納豆が嫌いな人の理由は?」
匂い
形(粒が集まってる姿)
粘り
味
ではないでしょうか?
同じことを言っていますよね?
好き、嫌いは主観であり
同じ事実(味覚の科学的成分)を
「自分なりに歪めて捉えている」のが主観です。
では「面白さ」はどうでしょう?
この例で解説します。
A
大ヒット映画「トップガンマーヴェリック」は
小学生でも楽しめるか?
B
「シン・仮面ライダー」は
小学生でも楽しめるか?
C
「スターウォーズ」は公開当時
小学生が楽しんでいたか?
A
は楽しめる小学生もいるけど少数でしょう?
続編、F14が分かる博士みたいな小学生ならという条件付き
B
は難しいでしょうね。
仮面ライダーなら全部好きという博士見たいな小学生なら楽しむでしょう。
C
これは不思議なことで
小学生たちが見に行ったのです。こぞって。親子連れで。
当時娯楽がなかった?かもしれませんが。
アメリカではおもちゃから靴下までSWグッズで溢れました。
トップガンもシン仮面ライダーも面白い作品に違いないですが
「予備知識」「台詞を理解する能力」が必要です。
つまり主観はさらに
年齢
知性
性別
により分散されてしまいます。
ですからターゲットの知性や年齢層からずれると
「面白さ」はなくなるのです。
小学生が面白いと思うこと
50歳の僕が面白いと思う事が違うからです。
それでも共通して「野球」見たり
同じ笑い番組で笑ったりします。
共通のものを見ているか?別の面白さを感じているか
それはそのケースバイケースで変わる物です。
「納豆美味しい」と二人が言っていても
味の事を言ってるか歯応えのことを言っているのかは
すり合わせてみないと実はわからないのです。
スターウォーズは不思議なことに
当時それらが必要なかったのです。
なぜなら誰もが初めてみる映像と、世界観に驚いたので
予備知識は誰も持っていなかったし。(SFファンはあったでしょうが)
映像の説得力と簡単なお話
(お姫様を救う農村育ちのヒーロー・典型的なおとぎ話)
だったからです。
お姫様を救う農村育ちのヒーロー
長靴を履いた猫もそうだし。
一寸法師や、七人の侍も似た要素がある
元々は神話から来てるモチーフです。
すでに書き尽くされた既視感のあるプロット。
これを面白いと思う場合
大きく二つの解釈が発生します。
貧乏人が強かった話好きなんだよ!基本だよ!
これも事実だと思いますが
古い編集者に多い分析がこれです。
間違ってはいないのですが、、、、不十分で古いです。
実践でこれをまだやってる人はもう
戦場で竹槍くらいしか装備してない歩兵です。
相手はドローンなのに。
音楽で解説します。
サザンオールスターズがいつも同じコードで曲を作っているからと言って
それがヒットの方程式やカノン進行で
他のバンドが同じコードで作ってヒットするでしょうか?
しませんね?9割はオオゴケします。
「サザンだからいいんだよ」が本当だと思います。
方程式は価値は持っていないのです。
ただの
入り口「なろう系」も同じです。
音楽のカノン進行でしかないの。
100%ヒットするわけではなく、
すべてのミュージシャンがみんなこれをやってるけど
ヒットしたのこれだけしかとも言えるの。
ではスターウォーズは
「貧乏人が強かった話」
に全世界が熱狂したのでしょうか?
「あの映像演出」無しでヒットしたと考える人は
頭に欠陥があると言ってもいいでしょう。
おとぎ話の内容ではなく
「映像演出」に大ヒットの本体があるのです。
SWは「世界観」「映像演出」がヒットの正体でした。
なろう系の大ヒットアニメ作も
クリエイターはよくみた方がいいと思います。
アニメの演出力を。
言語を解さずとも理解できる物こそが
「演出」になります。
漫画でそれを担当する要素が「ネーム」「絵コンテ」です。
ご紹介する曲は「モアザンワーズ」
言葉以上の物。
次回
演出って何?②
実践編
「ト書、バナナの皮で転ぶ」を面白く描けるか?どうか
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?