特別寄稿 鷹巣ヒロキ先生①
鷹巣☆ヒロキが体験したスピリチュアルな話
第一話
今回は紅林さんに変わって鷹巣ヒロキが記事を担当させていただきます。
前回までの紅林記事では
割とおもしろサイコ野郎として登場していた俺ですが、
スピリチュアル系に造詣が深いのは確かです。
元々は否定的までは行かなくても中立だった自分が、こういう世界があるんだなぁと考えが変わった体験のお話。
今からおよそ18年前。北海道の田舎から上京した俺は当時の彼女の家を頼り、八王子に住み、働き始めていた。
お金を作り次第家を出てくつもりでプチ同棲させてもらっていた。
勤めていたのはクリーニング屋の工場。
ハウスダストも蔓延している、環境的に綺麗とは言えず、
元々喘息を持っていた自分だったがタバコも吸っていたし
治っているとタカを括っていた。
前向きに、漫画家になる為に頑張っていて、まさに夢見る若者だったのだが…
ある時工場内で不思議なアクセサリーが落ちていることに気付く。銀のリングにピンクのヘッドが付いて、もう潰れていて原型は留めていなかった。
ネックレスのヘッドか?妙に気になるなぁ…
触ってまじまじと見つめる。
しかし自分には関係無いので、ぽん、とそこに捨ててその日の仕事は終えた。
そこからどれくらいの月日が経ったか分からない、数ヶ月か…
鼻炎と喘息が発症していた。
やらかしたなー、こんな酷くなると思わなかったんだけど。病院で診断してもらうと、このまま続けていたら治る事はありませんので、工場は辞めていただくしかありません。
参ったなぁ……と帰宅して、洗面台を見ると何やら顔つきが変わっていた。まつ毛が伸びている。「……?」
空気が悪かったからかなぁ。汚いしな、東京も工場も。
更にふと足を見ると昔憧れたような綺麗なカモシカの足になってる。
「え…??脚の形かわってるんだけど」
元々水泳を10年近くしていた俺は、筋肉でパンパンに張っていた丸々とした脚で、陸上選手のようなカモシカ系の綺麗な太ももに憧れていた。
何故か今その脚の形になっている。なんだ?痩せたからか??
程なくしてクリーニング屋を辞めた。しかしその後も異変が続く。
炭酸が飲めるようになった。
微炭酸しか飲めず、コーラが苦手だった俺がゴクゴクと炭酸が飲めるようになっていた。
不思議だ、何だこれは?
更にお酒が強くなっていた。ビール三杯で吐いていたのに、まずビールが美味しい。
肝臓がバカになってきたから、と言ってもビール三杯のやつが瓶ビール10本も飲むようになるだろうか?完全におかしい。
そしてどんどん毛が濃くなって来た。薄かった体毛が濃くなり、眉が太くなって来た。
しかし何の病院にかかるものなのか、異変ではあるが、何となくその自分を受け入れて数年を過ごしていた。
ある時、八王子で前屋雄一郎と同時期に知り合った漫画家一家がいた。
名前は伏せて、ホラー漫画家AさんとBL漫画家のHさん、アシスタントのSさんだ。
同じく八王子の喫茶店で会い、
デビュー後からお世話になった。
Aさんのツテで島○和彦さんの売り子をしたり、
ササキバラゴウさんにも漫画を見てもらい大変お世話になったのだが、
その話はまたいつかするとして…
20代後半になった俺はとてつもなく具合が悪かった。
常に息苦しく酸素が足りない、肺に負担がかかっているのか上手く空気が吸えず、歩道橋も一気に上がれない程だった。
あらゆる病院に通った。内科、呼吸器科、耳鼻咽喉科、精神科、循環器内科、大学病院、胃腸科、皮膚科、泌尿器科には行かなかったが…
しかし原因はわからなかった。
呼吸器科で調べた肺年齢は72歳だった。日常的に頭痛に襲われ眩暈がする。息が吸えない、漫画も描けずに寝ている時間が増えた。仕事も上手くいかず、絶望感に苛まれた。
こんなんじゃ連載なんか出来るわけない……
当時年齢は30歳前後。週刊マガジンの剣劇漫画のアシスタントをしつつ、次作を練ってはいた。
リイド社で時代劇漫画を載せてもらう話だったのだが、一人で描くと50ページの読み切りに半年もかかってしまい、載せてもらえなかった。
体調の悪さから転職も余儀ないかと悩んでいた頃。
ホラー漫画家Aさんに占い師を紹介してもらった。ホラー漫画雑誌のコラムを書いてる縁で出会ったらしく、なんでも評判が良いそうだ。Pさんという。
喫茶店で、特に何か見てもらうつもりもなく、面白いから話してみなよーくらいで関わったそのPさんに
「鷹巣くん、お爺ちゃん付いてるよ」と言われた。
ウチのお爺ちゃんは全員生きている。
「親戚ですか?」
「んーん、他人」
「は?」
「体調悪いのはそのせいだと思うよ。これ、私の力の入れた塩だから、これ水と一緒に台所とかに置いといて。応急処置。今度払ってあげる。」
Pさんは、俺の聞き間違いで、占い師ではなく霊能者だった。
「ありがとうございます……」
どの病院に行っても体調が悪く、漫画さえも描けず、頼る場所はもうここにしかなかった。置くだけなら試すよそりゃ。
家に帰って塩と水を台所の棚に置く。
置いた途端に身体からボファー!!と何かが抜けるのを感じた。
「え!?!なんか今抜けたぞ!?」
彼女に焦って話す俺。確かに何かが抜けたんだ。今日の経緯を説明する。
俺の心臓はバクバクとなり、数年の苦しみにやっと光明が差した瞬間だった。
紅林コメント
何が抜けたんでしょうね?
肺呼吸が72歳。でついてたのがおじいちゃん。
おじいちゃんついてるの嫌ですね。
すけべしている時もトイレの時も
いつも見てるんですよ信じられない!!
信じられない!!!
その信じられない!じゃなくて
霊が信じられない人も鷹巣ヒロキ先生の次回期待ですね。
今回は鷹巣先生の宣伝が載ってるので無料記事です。
新品1755円て高くね?Kindleだと七百円くらいです。
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