D判定で国立後期21
E子さんのパトロールは、T大学のホームページに止まらず、T県の事についても調べ始めました。
T県の歴史、県庁所在地、特産品、観光スポット、などなど。
E子さんは、聞かれなかったようですが、面接の時にその大学や、都道府県の事について聞かれる事は、良くある事ですし、タイミングを見てこちらから話題にする事もできます。
同じ10の事をするのでも、10の事を知って10の事をするのと、100の事を知っていて10の事をするのでは、出来栄えが違います。
スポーツでも楽器でも、色んなトレーニングをして一つの演技をするのと、ただひたすら一つの演技のみを練習して演技するのとでは、出来栄えに雲泥の差がありますよね。
一見無駄と思える行為でも、実は知識、教養のバックグラウンドとして、役立つ事は沢山あるので、効率優先のみの勉強法は、時として危険を孕みます。
E子さんのT大学やT県の事を調べる行為は、決して無駄では無かったと思います。実際ホームページを徹底的に調べた事で、本番の答案用紙と言う思わぬ僥倖にありつけたのですから。
また、大学側からすると1番困るのは、入学辞退や中途退学です。こう言った生徒がいると、見込んでいた授業料収入がなくなり、数が多いと経営にも関わります。
よって、特に他府県出身者の場合、合格したら本当に来てくれるのか、途中で嫌になったりしないか、など大学側として慎重にならざるを得ないのです。
後期日程の合格者は、せっかく合格しても辞退が多い、中途退学が多いと言った理由で、後期日程そのものを取りやめる大学もあると聞きます。
自分の大学や都道府県の事を徹底的に調べて受験してくる受験生がいたら、私なら面接で甘い点を付けると思います。
丁度企業の担当者が、その企業の事を徹底的に調べて来た入社希望者に有利な計らいをするのと同じです。
コネ入社が、未だに結構あることも同じ理由からです。一般の入社希望者に比べて、その会社について良く知っている筈ですし、その分採用辞退や中途退社のリスクは少なくなるからです。
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