自作パソコンの構成方法
やぁNAOです。今日は自作パソコンの構成方法について解説していきます。自作パソコンは形状が同じでも規格が異なり実際に組み立ててみると動かない!ということがあります。なので自作パソコンは考えて構成する必要があります。自作パソコン大好き学生が丁寧に解説していきますので最後までご覧ください。ほな
自作パソコンのメリット
そもそも自作パソコンを作るメリットはあるのか?についてですが、自作パソコンには「カスタム性が高い」「デザインの自由性の高さ」「メーカー製パソコン・BTOパソコンより安い」などの特徴があります。
メーカー製パソコン・BTOパソコンとの比較についてはこちらをご覧ください。
しかし自作パソコンはリスクもあります。組み立てる際にCPUまたはマザボのピンを折ってしまう可能性や静電気によりパーツが故障する恐れもありますので、自作パソコンに詳しくない方はメーカー製パソコンやBTOパソコンをおすすめします。
自作パソコンパーツ
自作パソコンのパーツ構成で難しいのは「CPUのソケットに対応するマザボを選び方」や「M.2SSDの規格と対応したマザボの選び方」「電源容量の選び方」などが多いと思います。では1つずつ注意点を解説していきます。
CPUソケットに対応するマザボを買いましょう
まずCPUを製造している会社はIntelとAMDがあります。Intelはみなさんもご存じでしょう、Celeron、Pentium、Core iシリーズなどのCPUを製造しています。またAMDも昔からIntelのライバルであり長年にわたりCPUを製造してきた会社です。最近のCPUはRyzenシリーズがあります。
CPUソケットに対応するマザボを買うとき、特に気を付けなければいけないのがIntelのCPUです。例えばIntelのCPUは第9世代と第10世代は全く別のソケットが使われているので、第9世代のマザボに第10世代のCPUは対応していません。ではAMDのCPUはどうなのか?と言いますと、AMDのRyzenシリーズは世代が変わってもずーっと同じソケットを使い続けています。
それはなぜか?新しいソケットを開発しなくて済むからですね。じゃぁIntelはなぜ世代ごとにソケットが変わったりするのか?これはIntel社の開発チームの構成に理由があります。Intel社のCPU開発部門は大きく2つに分けられています。それぞれが別のCPUを開発しています。IntelのCPUは毎年のように新しいCPUを発表していますが、たった1年で新しいCPUを開発しているわけではなく、社内の開発部門を2つに分けることでそれぞれが同時に別のCPUを開発して交互に新しいCPUを発表することで、1つの開発部門で2年の開発期間を設けることができます。
例えばCPU開発部門AチームとBチームがあったとして、Aチームは「a」というCPUを開発しており、Bチームは「b」というCPUを開発しています。まずAチームが新作のaを発表します。そして翌年にBチームがbを発表します。するとAチームはaを発表してから、2年後に次のCPUを発表することになります。つまり開発期間は2年で十分に新しいCPUを開発・発表することができるのです。
この話は現役のIntel開発エンジニアの友人に聞きました。
少し話はそれましたが、Intelはこういった理由からソケットの変更がAMDに比べて多いです。
IntelはCPUを決めたら、上記の表のとおりの対応チップセットのマザボを買うようにしてください。
M.2SSDはSATA?NVMe?
マザボのM.2SSDソケットには対応規格があります。それがSATA規格かNVMe規格か?です。
NVMe規格はSATAよりも転送速度が速く、理論上では最大40Gbpsまでの速度でデータ転送を行うことができ、みなさんが知っている爆速なM.2SSDはこのNVMe規格のM.2SSDだと思います。
SATA規格もよく見かけますね。NVMe規格よりかなり転送速度は劣り理論上の最大は6Gbpsです。
これらNVMe規格とSATA規格のメリット・デメリットを紹介します。
まずNVMeはとにかく転送速度が爆速です。NVMeのM.2SSDにOSをダウンロードすればわずか20秒ほどでパソコンを起動することができます。ですがデメリットとしては発熱量が大きく、熱による転送速度の低下があります。またNVMeのM.2SSDはSATAに比べて非常に高価です。
SATAはNVMeの逆でメリットは安くて、省電力なので転送速度が低下することはほとんどありません。ですが元々の速度がNVMeに比べ圧倒的に遅いのがデメリットとなります。
M.2SSDの形状はM key?B&M key?
M.2SSDには規格のほかに形状も異なるものがあります。1つはM key接続端子部分に1つ切り欠きのあるものです。もう1つはB&M keyで接続端子に2つの切り欠きがあります。参考写真がこちら
主にNVMe規格にはM keyが採用されており、SATA規格にはB&M keyが採用されていることが多いですが、これらは傾向なので必ずしもそうと言うわけではありません。形状によって性能の差はほとんどありません。
補足:B keyもありますが、最近ではほとんど使われることのなくなった形状ですので、あまり覚えておく必要はありません。
M.2SSDのサイズは2240?2260?2280?
M.2SSDはサイズも異なります。Type2240、Type2260、Type2280があり、それぞれの番号が小さい順にM.2SSD本体のサイズも小さいです。自作パソコンでもっとも使うのはType2280です。他のType2240やType2260は主にノートパソコンで使われるサイズのM.2SSDなので、市場にも非常に少なくさらに高価ですので、間違えることはないと思いますが、一応Type2280であるかを確認してから買いましょう。
M.2SSDまとめ
M.2SSDには規格として速くて高価なNVMeと、安価で遅いSATAがある。
またM keyとB&M keyという形状がある。
M.2SSDのサイズはType2280を買う。
電源の容量は便利なサイトを使おう
電源の容量選びは自作パソコン初心者の方が非常に困惑することです。でも大丈夫です!電源の最適容量を計算してくれる便利なサイトがあるので、ご紹介します。こちら
これは有名PCパーツメーカーのCooler Masterが作成した「電源容量自動計算ソフト」です。他のサイトの計算機は昔のCPUを選択できなかったりしますが、このCooler Masterの計算サイトなら昔のCPUでも選択できるので、非常に便利です。
電源のサイズはSFX?ATX?
また電源には小型なSFX電源と普通サイズのATX電源の2種類のサイズがあります。一般的な電源はATXですが、小型なパソコンには電源のスペースが狭くSFXでないと搭載できない場合がありますので、ケースを選ぶ際にも電源のサイズを必ず確認しましょう。ただSFX電源はATX電源よりも高いので、ATX電源の搭載できるパソコンケースを選ぶようにしましょう。
最後に
今回はCPUのソケット・M.2SSD・電源容量について解説しましたが、他にも自作パソコンの構成方法に気を付けてほしい注意点がたくさんあるので、また別の記事で続編を書こうと考えています。最後までご覧いただきありがとうございました。