見出し画像

2025年から保険業界は🦀化(収斂進化)するかも



年末ですね。保険業界は現場は来週まで、本社関連は今日までという方が多いのではないでしょうか。

さて、来年は大きな環境変化が起こると予測されています。デジタルクリフ団塊世代後期高齢者問題など多岐に渡りますが保険業界も業法改正が見込まれ、今後ますます変化が訪れるかもしれません。

今までのトレンドと今後の流れについて知りたい方はお正月明け、ぜひこちらにご参加ください🎍

保険業界の未来は🦀化するかも

カーシニゼーションという言葉をお聞きになったことはありますでしょうか。先日某起業家からお聞きしたのですが

カーシニゼーション(: carcinization)またはカニ化とは、カニに似ていない形態の甲殻類が、カニに似た形態に進化するという、収斂進化の一例のこと。
だそうです。

有名なところで言うとタラバガニで起こったように、現在ある環境下においては最強の体型でそれに皆姿形整体などが寄っていくことだそうです。

収斂進化の例としては他にもイルカとサメ(哺乳類と魚類)やオーストラリアの有袋類など”本来違う系統で、すなわち違う形態だった生物でありながら、生息する環境(や地位など)が同じなら似たような形態と機能に進化することがあること”をいうそう。

(一方で擬態という進化とは違うものの姿形を似せていく方法もあります。片方(擬態者)が元の生物(擬態モデル)に影響されて似たものである点も収斂進化とは似て非なるものですが今回は割愛)

保険募集の現場においてもいわゆる生保での媒介と損保での代理についての違いについては一般消費者にとっては非常にわかりにくかった、かつより権限あり、保険会社の代理としての立場がうまく顧客にとって利益にならなかったことなどから有識者会議ではかなり突っ込んだ議論が行われました。(詳しく知りたい方は↓からどうぞ!)
本質的には保険商品については媒介だろうが代理だろうが関係なく、顧客のために保険の情報をわかりやすく適切にご説明し必要な商品をお勧めし、事故があった際には保険金、給付金を素早くお届けすることがミッションであることに変わりはありません。

金融庁はどちらも顧客本位の業務運営に関する原則を今年の9/26に公表しています。

生保は比較的早期に先の改正保険業法によって適正化が行われますが、損保においてはややもするとおざなりでありましたが来年予定されている改正において厳格なルールが設けられそうです。

個人的には募集における媒介と代理も何かしらか統一ルールにした方がいい=つまりカニ化してくれと個人的には思っています。

もしくは代理権があるのであれば今までのようなやり方ではなく米国のMGAのような動きを全代理店がとってもいいと思うし、それができないのであれば、媒介にして手数料率を変更するなど、いわゆるモデルチェンジを業界全体で起こしていく必要がある、そしてそのタイミングなのではないかと強く思います。

来年は態勢整備(マインド/ソフト)と体制整備(フォーム/ハード)が再び議論に?

2016年の改正保険業法の際はその後業界の中に情報提供義務と意向把握義務が新たに課せられ、多くの代理店の販売/募集プロセスが変更されました。

また生命保険協会では業務品質評価基準が定められ現在ではそれをクリアした89社の認定代理店が生まれています。

各生命保険会社も一定の基準を達成した証左としてそれに合わせて代理店手数料ランクやポイントなどを決めるなど業界全体で品質の向上に努めています。hokanのユーザー様でも12社が今年は認定を受けられ(おめでとうございます!)、来年も更に大幅増加、記録更新されそうです。

損保業界についても代理店評価基準を日本損害保険協会が生まれる動きであり、来年以降の注視ポイントではあります。

・損害保険の意向把握
・商品選定とその理由の明記
・新設される各種の体制、要員の確保
が全損害保険代理に課せられるとすると負荷が高まり、結果として大きな再編が次々に起こると考えられます。

損保の代理店は減少傾向に
募集人も減少傾向

hokanは保険代理店様及び保険募集人の皆様にとって、「適正な営業活動」と「組織の強固な監査体制」を実現するクラウド型保険代理店システムとして、来るべき保険業界の2025年問題についてもしっかりと現場に寄り添い、顧客本位の業務運営ができるようサポートしてまいります。

今よりも多くの方々が高い基準を以て業界をアップデートしアップグレードできるよう我々としても最高のプロダクトを最新の環境下でもお出しできるように開発体制も見直し、より強化するとともにお客様一人ひとりの体験をより良くする活動を今まで以上に頑張ってまいります。

やるべきことをしっかりやった(業界統一の基準/カーシニゼーション/収斂進化された標準プロセスの導入)上で、更なる付加価値をプロフェッショナルの皆様とともにできるよう我々としても業界全体を補完し支援していくそんな一年にしていきたいと思います。

2024年も大変お世話になりました。来年2025年もどうぞよろしくお願いいたします。


いいなと思ったら応援しよう!