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2035年に向けて保険チャネルはどう動いていくのか。USの事例とともに。

結論から書くと今のペースでシミュレーションしてみると
2035年には

  • 損害保険

    • 代理店数約80000万社強

    • 募集人数160万人強

2035年までの損害保険代理店数及び募集人数予測/生産労働人口の減り方よりも緩やかなのは小規模な個人事業主や兼業が多く、生産性が低くてもそのまま続けられる仕組みがあるからか
損害保険の代理店数及び募集従事者数/損保協会よりChat GPT4oが生成
損保協会よりChat GPT40が生成

と代理店数は約半減、募集人の高齢化も相当進むと考えられる。

担い手についても高齢化が進んでおり直近の社)日本損害保険代理業協会「代協正会員実態調査 報告書」から読むと
29歳以下は2903人
30から39歳は6946人
40から49歳が12831人
50から59歳が141771人
60歳以上が14654人と

社)日本損害保険代理業協会「代協正会員実態調査 報告書」 より

10年後には過半数の方々が60歳以上となり、現実は推計よりもかなり深刻な状況になりそうな感じ。

ここに今年保険業法の改正がくると、今までの業務のやり方を一気に変えていく必要性が出てきた場合どのように対応できるのか、またできない場合は各保険会社がどのような対応を取るのかによって大きくチャネルの先行きが変わります。

先の2016年の改正保険業法では、保険募集人の雇用化(委託型の廃止)、情報提供義務、意向把握義務が制定されていますが、それが損害保険においては徹底されていなかったことも触れられています。

損害保険のチャネルにおいてはいまだに9割近くが代理店チャネルからの加入であり、それは今まで築いてきた歴史、先人たちの積み重ねですが、そのあり方についても変化になるか。

海外では損害保険はどちらかというと代理店よりもブローカーやMGAが主流となっており、その規模がどんどん拡大しています。

一つの事例としてUSのBrown Brown社を取り上げます。

Brown & Brown, Inc.(ティッカーシンボル:BRO)は、米国の保険仲介およびリスク管理サービスを提供する大手企業です。ベースは1939年、本格的には1959年1月に設立され、フロリダ州デイトナビーチに本社を構えています。同社は、損害保険や傷害保険、従業員福利厚生など、多岐にわたる保険商品とサービスのマーケティングおよび販売を手掛けています。2023年時点で、同社の従業員数は16,152人!!
本日の時価総額は約3.2兆円(約291億ドル)です!!

事業は主に以下の4つのセグメントです。

  1. 小売セグメント: 商業、公共、準公共団体、専門職、個人顧客に対して幅広い保険商品とサービスを提供しています。また、自動車ディーラーサービス(F&I)事業を通じて、保険以外の保証サービスや商品も提供しています。

  2. 全国プログラムセグメント: 管理総代理店として、専門職業賠償責任保険や関連パッケージ商品を提供しています。

  3. ホールセールブローカレッジセグメント: 主に独立した代理店やブローカー、同社の小売代理店を通じて、超過および剰余の商業保険や個人保険を販売しています。

  4. サービスセグメント: 第三者請求管理や調整サービスなどの保険関連サービスを提供しています。

B&B社は積極的なM&Aと自社のマーケット開拓および自社内の事業承継を進め、先進的な商品、サービス作りにも挑戦しています。フロリダがベースだったにも関わらず、今では全米規模、さらにはカナダまで進出を果たしています。しかもファミリービジネスで3代目のCEO!

10年かけて日本の保険業界も必ず変わると信じています。B&B社のような動きが日本でも加速するかどうか?は分かりませんが、挑戦する、業界の明るい未来のために一生懸命頑張る、ベストを目指す方々とともに今まで以上に頑張っていきたいと思います!

hokan / CIENでは今後ともお客様と社員様のために先進的な取り組みを行う業界内外の方々のために一層頑張ってまいります!業界全体の発展に貢献できるよう精一杯やってまいりますので本年もどうぞよろしくお願いいたします!


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