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[hey] 経営陣の1on1を公開してみます

2週間くらい前に、組織について、@usksato がTwitterにポストしていました。

コレ自体すごくいいなあと思ってたんだけけど、「経営陣の1on1ログとかも社内公開したい。」ってあって、ちょうど翌日1on1したのでログを社内のQiitaに公開してみました。

社長  or 経営陣って何考えてるんだろうとか、言ってること変わってない?とか、訳分からないこと話してるな、突拍子もないこと言い始めたぞとか、普段あったりしません?

経営者って生き物は、概して情報の波の中で生きがちなので、思考アップデートがおそらく社内の誰よりも早く進んでいきやすいと思っていて、そこの共有に対する時間軸が空いていけばいくほど、言ってること変わっていったりしてる印象とかあるんじゃないかなあと思っていて。

月に1回実施する全社レビュー会で話すだけだと、やっぱり前回から1ヶ月経っているわけで、かつ話の焦点を絞ってしまえばしまうほど、その他のことって伝わりづらいこともあるだろうし、かといって、すごい日常的にいろんな人と話してるかというと、どうしても組織が大きくなっていくにつれて偏りがあるわけで。

そうすると、もっとリーンに粗い状態でも共有できると、最近こんなこと考えてるんだよねとか、こんなこと課題に感じてるんだよねとか、ゆるくでも空気感を伝えられるかなと。ただ、ほぼ日みたいに毎週2時間社長が話す、みたいな形は、今の自分たちにはやりきれる自信もなくフィットしないし、だったら週次の1o1ログ公開してみようかな、と思い。

そして、これができるのは、今のheyはその粗い思考状態に対して、ネガティブな問いをしてくる人がいないというところは大きく影響しています。例えば、この決まってない事項を適当に投げたら波紋が起きるんじゃないかとかそういうことを一切考えなくてよい、という意味で、経営陣にとっても気兼ねなくポストできる状況というのは恵まれているなあとも思ったり。

ということで、1on1で話していることの空気感を伝えるために、こんな感じというのを、抜粋して公開してみようかと思います。

ある日の佐藤・佐俣1on1メモ_190314からの抜粋

これなに?

テスト的に @usksato との1on1のメモをまとめたものです。

概要
毎週、1時間から1時間半くらい朝ごはんを食べながら1on1しています。

さとくんのご飯は主にミネストローネ、ときたまオムレツって感じで、たまーにサンド。でも、大体「小さめのパンでお願いします。」とリクエストするも、何が小さめなのか分からないものが出てくるのを毎回やっています。飲み物は、9割型アイスカフェラテなのでホットを飲んでるのは冬でも見たことがありません。私は半分の確率でオレンジジュース、残り半分はスープです。

内容としては、最近考えてること、課題、相談などをざっとどちらからともなく雑談として話し続けるという形をとっていて、これで思考のアップデートの整合性を週次で進めています。

今日(2019/3/14)のメモ
Just for Funについて
・自分が楽しいと思うことと他の人の楽しいと思うことって違ったりするから、それをきちんと受け止めて、自分なりに解釈していきたいよね。
・楽しいって、今この瞬間のことじゃなくて、プロセスだったりするから、この瞬間は辛いけど、振り返ると楽しいことってたくさんあるし、捉え間違えないようにしたいね。
・Just for Funって表面だけなぞって軽く捉えると間違いやすいし、甘えのことじゃないし、ラクとは全然違う話だし、そもそもラクは楽しくないよね。
・新しいことの中から楽しみを見つけたり、つまらないと思ってたことに集中することによって、実は向いていることが見つかったりして、楽しくなることもあるから、クイックにこれは無理とか楽しくないとか決めつけずに、物事とか現象を理解の枠組みを広げていきたいよね。
・Just for Funをもっとみんなで考えて、そのコアにあるその人らしさみたいな部分を共有するみたいなのはオフサイトでやっていきたいね。(現在第二回オフサイト企画中)

思考のグラデーションについて
・思考が変化するときってAからBにいきなり変わるわけじゃなくてグラデーションがあるよね。
・みんなと月1回とか2ヶ月に1回とかしか話さなくて、しかもその前後でいうこと変わってたりすると、突然の変化みたいになるし、意思決定の背景が見えなかったりするけど、実際の思考って徐々に変化して到達していくから、そこもっと透明化できるといいよね。
・でも、その間って自分でもまだ気づいていないことだったり、話してる中で整理されていくこともあるから、すごいゆるやかにグラデーションされていった中で新しい答えとかアイディアとかが湧き出てくるよね。
・ってことで、試しにどんなこと話してるのか、流し見する程度かつ別に全員みなくてもいいくらいの感じで、メモがてらやってみようか。

悪意について
・悪意のないことを無駄に勘ぐったりすることほど意味ないことないからそういうのないのがいいよね。無駄だから。
・そもそも人って変わらないし、悪意ないってわかってる中で、無駄に期待したりしてもあれだし、そのまま受け止めるくらいした方が無駄がないよね
あと、これって一定程度は癖付けられるから、人の発言を「悪意がない」という前提のもとでポジティブな方の真意を受け取ることもできるわけで、そういうのやっていきたいね。
・逆に、そこに悪意がある場合においては、徹底的にその悪意を潰すという必要もあるけどね。

心理的安全性について
・心理的安全性(って言葉あんまり使いたくないけど)みたいな、ちゃんと認められている、少なくとも自分は悪いと思われていないという環境って大事だよね。
・絶対プロとして頑張らないといけないみたいな状況は短期的な資源最適化としては良いかもしれないけど、心理的安全性の担保がパフォーマンスにつながってその効用が前者と比べて8割くらいだと考えるなら、そっちのほうがいいよね。
・手間を省くとかみたいな生産的になるためにラクするエンジニアリング的なマインドはいいけど、自分だけラクしたいみたいな、自分のことしか考えていない人はいやだよね。
・相対的に自分だけ得したい、自分だけ損したくないみたいなのって人間だからあるかもしれないけど、でも器が広い状態でいたいよね。

役割と責任に対する期待の明示について
・エントリーマネジメントとして、根本に安全性の担保をアセットとして積み上げていくのが一番レバレッジがきくよね。
・って考えると、基本的には役割と責任、期待の明示化というのが大事で、ここはもっとまずは自分たちとマネジメント層の関係からやっていきたいね
・例えば、400字とかでその役割と期待を明示化して、開示して、それは経営陣同士でもやって、クオーターごとに見直していくとかね、めっちゃコストかかるけど。
・OKRみたいな数行みたいなのじゃなくて、最初はもう少し厳密に定義した文章みたいなのにして、それを全員分揃えたときに、その期待の羅列が重複しない形で、事業全体を網羅する形になっているかとかみたいね。
・コードファイルと同じで、重複するとマージできないもんね。同じこと(責任と役割の重複)が書いてないの大事。
・期待が明示されて、自分固有の役割があって、そこを満たすことによって周りから喜ばれ、褒められるというのが大事だよね。
・とはいえ、環境はすごく早いスピードで変化しているわけで、その変化の方が先に走ったときに、ギャップが生まれて、期待されていることをできているかの不安が生まれるわけで、そういうときに元の期待に対して、ここはこの変化に対して満たさなくなっているけど、ここはやっていこうみたいに認識を揃える必要があるよね。
・変化は結局するわけだけど、例えば、変化が不安ってどういうことなのか、というのはよく考える必要があって、変化に適応するというのはどういうことなのかというのも言語化する必要があるね。
・起業家って、基本的に事象に対して期待の定義を自分で行うのになれてて、それを理解して勝手に動くから、会社によっては起業家をたくさん採用したりするわけだけど、実際多くの人にとっては、期待は誰かから渡されるものなわけだから、そこは経営サイドが甘えずに、ちゃんとしていく必要あるよね。
ある日の佐藤・佐俣1on1メモ_190321からの抜粋

概要

今週のさとくんのオーダーはいつものアイスカフェラテ。私はコーンスープでした。祝日だったせいか、ゆるゆるとりとめもない話が盛り上がり、気づいたら2時間話し込んでました。そのため、その後、仕事で大阪に行かないと行けないはずだったさとくんは、一緒に行く人をずっと品川で待たせてる事態に…。

経営者の役割
・何のためにいるかって、正しい意思決定をするためだよね。
・すべてはその目的のために、あらゆることを行っているわけだもんね。投資家含めて、このポジションにいることをそれができるという前提で認められて、仕事してるわけだしね。この事業においての最適な意思決定ができる人、という意味で。
・そういう意味では、正しい意思決定をするという点を阻害することは、そもそも優先順位が間違っているってことになるよね。
・そのために、もしかしたらチームに無理なお願いをすることもあるだろうし、急に動いてもらうことや、自分自身の専門外の知識を吸収させてもらったり、いろいろあるだろうけど、結局すべては、目指すべきことに対して、正しい意思決定をする、という1点に尽きるよね。
・heyはさ、大きくなるって決めたじゃん?決めたからにはそこを目指してやるわけだよね。 心地良かった状態をわざわざ捨てて、成長痛みたいな痛みを伴いながら、走るってことは、やっぱりそれを成果として出していかないと意味ないよね。
・みんなの大切な時間をもらいながら、痛み伴いながら、で、結果出ませんでしたじゃ、心地よかった状態捨てた意味ないもんね。捨て損になってしまう。だったら、心地良い方が快適だったね、とかなるの嫌だよね。
・結局最後は成果に対して信頼がつくられていく部分が大きいからね。
・そういう意味で、正しい意思決定をする、という部分によりフォーカスするために、チームともうまく連携していきたいね。

内容は、本当に多岐に渡っていますが、こんな感じでheyは日々やってるよという例として、ご参考までに。

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