SDG'sと自分
私は5年前に地方へ移住し、とある市の移住定住コンシェルジュという役割をさせていただいている。認知症カフェプロジェクトを立ち上げたことをきっかけに、地域の介護従事者の方や
地方自治体の方と話すことが増え、SDG'sを知り、ずっと興味を持ってきた。
17個の目標の中で、自分が取組めることは
どれなのかと考えたり、すでに取組んでいる団体や企業の情報を調べる中、少しずつ見えてきたものがある。
自分はシングルマザーを経験したので、ジェンダーに関わることや、音楽教室や専門学校、英語教室で講師をしているので、教育に関わるテーマにも取組めるのでは、と、考えている。
とは言え、身近な事で何が出来るのかを考えると、分断をどうするかが最初に浮かんでくる。このコロナ禍でも多くのことが顕在化したが、都市と地方、デジタルリテラシー、メディアの選び方、世代間ギャップなど、世の中の分断はそこら中にある。
都市と地方や、世代間ギャップは、目で見て分かるが、デジタルやメディアへの関わり方、政治や経済への関心などは、目には映りにくい。しかし、会話をすると浮き彫りになる。
最近、急激にメディアで取り上げられることが増えたワクチンについても、各世代に話を聞くと、打つかどうかは色々だ。
テレビ番組しか見ない人と、SNSしか見ない人では、かなり情報の量も中身も違っているし、
両方をチェックしつつも、何が正しい情報と考えるかは、その人次第だ。
コロナで収入がなくなってしまった場合であっても、各種の支援策について詳しく知り、こまめに申請し、給付金を受取り、生活の質をあまり落とさずに済んでいる人もいれば、生活が立ち行かなくなってしまう人もいる。
身近な分断は、数え上げればキリがない。しかし、千里の道も一歩から。少なくとも自分の目に入った困っている誰かを、自分のできる範囲でサポートする行動をすることが、一歩になると思う。
そんな折、先日、具体的にある活動を見つけた。シトラスリボンプロジェクト。愛媛発の運動で、新型コロナへの差別偏見を無くそうという目的で、「私は差別をしません」を表明する緑色のリボンを身につけるという活動。
私は、そのリボンのマークが付いたマスクを購入した。それを日々身に付けて過ごそうと思う。
SDG'sでは、3なのか10なのか、はっきりとどこに分類されるのかは分からないが、偏見や差別は、資金がなくても解決可能な問題だと思う。ここから始めてみたい。