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「何歳からでも始められる新しい挑戦」を聞いて

勉強会で女性教授のお話を聞きました

女性医師のオンラインの勉強会をしています。

そこで、前回触れた#WeCanLead を作られた旭川医科大学皮膚科教授の山本明美先生にお話しいただきました。タイトルは「何歳からでも始められる新しい挑戦」でした。

先生曰く「このようなタイトルでお話しするのも初めて」ということで、ご講演そのものが新しい挑戦でもあったのかも?!

ご講演内容は、先生のこれまでのキャリアを、やる気度グラフ(ライフラインチャートみたいものでした)と共に示していただき、さらに女性が陥りがちなインポスター症候群について、視野を広げてくれた出会った方々のお話、グラフィックレコーディングのご紹介などなどでした。


いただいたメッセージは

Take Home Messageとして掲げられたのは

・ やって見る前からできないと決めつけない
・ 人生は一度きり。やってみたいことはためらわずに挑戦しよう
・ いろんな人から刺激を受けよう
・ 「あの人」だからできたんだと思わない。できたから「あの人」になっただけ。
・ 蒔かない種は実らない

医学部の主任教授で、こんなメッセージを掲げてくれる方はあまりいないと思います。

やる気度グラフから考えたこと

さて、ポジティブパワーの塊のような山本先生でしたが、やる気度グラフを拝見すると、やる気度が落ちた時期も何度かあったようでした。そのきっかけは、私の理解では、男性同期が(男性で養っている家族がいるというだけで)先に昇進したとき、単身赴任で意にそぐわない(刺激の少ない)職場に転勤したとき、などなどだったようです。

これは何を意味しているか、というと、”女性でも仕事で正当に評価されていないと感じることは、メンタルに負の影響を受ける原因になる”ということだと思います。この文章を読んでくれている方の中で女性の部下のいる人がいたら、「彼女は家のこともしなくてはならないし、ちょっと仕事の負荷を減らしておいてあげよう」と先回りして配慮するのは早計かもしれないと考えて欲しいところです。そこは、性別に関わらず個人の好みやモチベーションの問題ですから、本来であれば本人とよく話し合って決める必要があると思います。

逆に、やる気がうんと上がった時期にそのきっかけになったのは、それまでいた場所から国内留学、海外留学や、職位の変化に伴って接する世界が広がったときだったのかな、と読み取れました。違う場所に移り、しかもその場所が人が多くいて刺激に満ちているほど、やる気グラフが上がっているように思いました。たまにはチャレンジしてうまくいかず落ち込んだ時期もあったそうですが、そういう落ち込みからは数日で回復し、その後やる気グラフはさらに上がったように読み取れました。

これも、若者に飛躍して欲しいと思うのであれば出来るだけ広い世界を見ること勧めた方が良い、と解釈することもできると思います。たいてい、行き詰まったときに突破口となるのは、それまでいた世界ではなくて、そこから一歩踏み出した外の世界から得られる刺激だったり、知識だったり、人だったりするものではないでしょうか。「かわいい子には旅をさせよ」ということとも通じるかもしれません。だから、気に入った部下ほど側に残しておきたくなるかもしれませんが、そうではなくて、あえて外に出して成長を促さないといけないということかもしれません。


まとめ

ということで、今回ご講演を聞いて思ったことは、”特にこれからキャリアが始まる若い人には、どんどん機会を見つけて広い世界に出て行く方向をお勧めしたい”ということです。広い世界というのは、実際に住む場所や働く場所を移るというだけでなく、業界を超えて違う職種や、時によっては違う人種の人たちと出会う、という意味でもあります。とはいえ、やはり可能であれば、住む場所や働く場所を変えるのが手っ取り早そうです(^ ^)。

そして、若者に限らず自分自身も、迷ったときにはとりあえずこれまでと違う方を選ぶ」を基準にしてきたのですが、今後は「より広い世界につながりそうな方を選ぶ」も加えようと思います。


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