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『B.A.D』に深く触れる
THE JET BOY BANGERZの1stアルバム『JET BOY』リード曲『B.A.D』について、MVは勿論色々なコンテンツを公式が出してくれてまして、これがとにかく全部最高なので、自分が思う最高ぶりについて誰かに聞いてほしいので書きました。
誰かに何かを聞いてほしいときの駆け込み寺のようなnote。
『B.A.D』Music Video
まずは『B.A.D』のMVを観てほしいです。文句なしに最高なので。
『B.A.D』Performance Video
そしてPerformance Video。観てください。本領発揮。
改めて見てもボーカルめちゃくちゃ踊ってる、しかもドセンで。凄い。
『B.A.D』Choreography Breakdown with KAZtheFIRE
次、これです。Choreography Breakdown with KAZtheFIREです。
Breakdown=ビジネス用語でいうところの「ある事象を細かく分類、解説する」をコレオに関してやってくれている、という、ちょっとマジでいいんですかこんなのいただいても!?という動画です。
これが本当にめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃいいんですよ。夢の動画。
特に私は桑原巧光さんが作るものが大好きで、桑原巧光さんがご自身のダンスや作るものを言語化してくれることが大好きなので、今回はそれをB.A.Dでやってくれる、しかも共作されているKAZtheFIREさんと一緒に解説してくれるって、どんだけ贅沢な動画なのか!!!
これ全部のグループでやってほしいよー特にLDHはみんなやろうマジで。NOPPOさんと世界さんが語るTOP OF THE GAMEのコレオ解説とか観た過ぎるでしょ。
この動画を見ていただいたら全部お二人が説明してくださっていますが、B.A.DのコレオのメインはKAZさんで、サビはお二人の共作で、ダンスシーンは桑原巧光さん。KAZさんご指名に関するお話なんかも聞けて本当にありがたいです。
全体通して、あまりにもするすると聞き心地のよい解説で、マジで理解できないところが一か所もないです。本当に凄い。贅沢すぎる。そして面白いし楽しい。何しろ話しているお二人がずーっと楽しそうなので。
実際は作る作業って苦しい時間も絶対にあるはずだと思うんですけれど、きっとそれさえも楽しめる人たちなのだろうな、と思える。生粋の作り手の人たち。
「やりすぎなスキルも、自己満足にならないように観る側に届けるようにしつつ、スキルフルなところは見せていく」
桑原巧光さんが最初の方に話しているこれ、TJBBに限らずダンスを売りの一つにしているボーイズグループ、アーティストの永遠のテーマなのでは、と思います。
「分かりやすく、でも玄人でも唸る」この話、FANTASTICSで世界さんがずっとシングルのコレオをやっていた頃に、世界さんもまったく同じことを言っていたのを思い出しました。ぱっと思い出せるのはHIGH FEVERをリリースした頃ですね。間奏のダンストラックについて、グループ史上最速最難関、みたいな売り文句が各方面で記載されていたころの話です。確かそのころ世界さんは、最近のトレンドも入れつつ、キャッチーさも必要で、でもみんながマネできるだけのコレオじゃなくて難しさも入れておいて、みたいな話をいろんなところでしていた記憶。今回のこの動画で話されていたこととほぼ同じです。
どうしてもTJBBでダンスの話をしていると世界さんの話を思い出してしまう。好きなので許してほしい。
このテーマを、TJBBは多分より強く細かく意識する必要があるのかもしれない。何しろプロダンサーとしてダンスの世界の最前線で戦いながら、こうしたアーティスト活動もやっている。
まさに「Dリーグを戦いながらアーティストもやっているという2つのバックグラウンド」を表現するということを自分たちに課すことが、同時に他のボーイズグループとの一番強力で分かりやすい区別化材料として働いてくるはずなので。だってほかにいないもんね、パフォーマー全員Dリーガーとかいう、どうかしてるグループ。ありえんことをやっている人たちなので。本当にありえないと思うのでこの点でもすぐさま報われてほしい。
桑原巧光さん担当のダンスシーンのところになると、KAZさんが笑っちゃいながら「Dリーグだわ」「Dリーグやってる?」と言っているのが楽しい。ご自身もDリーグに関わっていたことのある方だからこそ、そのリアクションに説得力がある。
どやばダンスシーンを「TJBBしかできないから大丈夫w」と笑って言ってくださるの、素人がやばいえぐいすごいと騒ぐのの百億倍の説得力があって本当にありがたいです。
てか単純にKAZさんのお話やリアクションが親しみがあってとても素敵なんですよね。すごい人なのにこんなに柔らかく人当たりが良いんだからさらに凄い。
彰さんのことはキッズのころから知っていてちょっと緊張した、というKAZさんのところはもはやかわいい。KAZさんが映像みながらサビのとこで「彰さんかっこいいっすね、ぶちかましてますね」と言ってしまっているところ、すごい好き。
冒頭で決まるから、とこたにプレッシャーかけるKAZさんも楽しいな。
どうしてもいい作品残してほしいしギリギリまでニュアンスを分かってほしいと思って、前々日くらいの23時くらいにスタジオ行っていい?と言ってくれるKAZさん拝んでしまいそうになるし、その時間にTJBBがリハやってることもそもそも驚きというか、会社人の自分にしてみたら超絶残業。
Dリーグ時期とかは特に、昼間はDリーグ夜にTJBBリハ、みたいなサイクルが垣間見えて、畏怖さえ感じる。いつだっけ、LDHの先輩がTJBBはいつ会ってもリハしてる、みたいなこと言ってましたよね。だからこそ、いつだって体大事にしてねという気持ちでいっぱいです。
結構早い段階で二人して「やってみちゃう?」と言って立ち上がって踊り出しちゃうの、最高すぎるんですよね。そもそもダンスが好きすぎるお二人なんだよなああ。
あと細かいところでいくと、桑原巧光さんが曲を口で表現するときの擬音が、きっとこの人の耳に聞こえている音の種類で、あーあの音はそういうふうに聞こえているのか、そういう感じで表現するものを、ダンスではああやって表現するのか、みたいなことも、この動画のご褒美の一つだなあと思います。おたくは好きな人の頭の中を覗けたような気になる瞬間が何よりも好き。
共作であるサビのところはやっぱり語りたい話も多いのかなという感じ。唯一無二を指で示すところとかも、解説でなるほどなー!となる。
Bの話も良すぎる、逆だった!という楽しさも含めて全部いい。
強いだけじゃなくて(Bのところに)緩急がするっと入ってくる、とかも、なるほどなー!となる。もうずっとひたすら、なるほどなー!!!と思っているうちに動画が終わってしまいます。
桑原巧光さん担当の超絶技工ダンスシーンのところでのKAZさんのリアクションめっちゃいいんですよね。おたく喜んじゃう。「もっかい見てもいいですか」「真ん中バケモン」のあたりとかも最高w
桑原巧光さんの解説→「裏音を全部余すところなく取っている」えぐいって。耳の良い人はきっとあらゆる音を表現したくて、でも表現するのにあたって音の取捨選択もしなくちゃならないんだろうなあ、などと思っていたら、全部取ってます、って言われるんだから、もう凡人はギャハハと笑うしかない。最高すぎるよどうなってんの。
私はここの、桑原巧光さんのラップから2Aに入っていくこのシーンが初見から好きすぎて好きすぎて、初見の時点でドン!というあの音での動きで実際にこちらもガン!とくらってもう最高最高最高なんだこれ天才じゃないのいや天才だわ知ってたわ!という感じだったんですけど、まさにこの瞬間をKAZさんの視点でもってリアクションをいただけるの、めちゃくちゃ嬉しかったなあ。
あと、最初にパフォーマー7人が一連に並んでパフォーマンスをしているのが、思いの外目を惹くなあかっこいいなあと思っていたら、それにも言及されていて、ああやっぱり目を惹き心に引っかかる演出はそういう狙いをしっかりと定められているのだなと分かって、好きな人の作ったものに対して思うツボな自分が、最高に楽しい経験を与えられている!と大喜びになりました。優れた人が生み出したものに驚かされたり衝撃を受けたりえー!!!と叫んだりヤラレター!!!と平服したくてエンタメ追っかけてるおたくはこんなの大歓喜です。
MVもPerformance Videoも大好きすぎてばかみたいに観てるんですけど、今までの作品は、サビ踊れそう、踊りたい、という感じよりは、ずっとすげーーーーと見てしまう感じだったのだけれど、『B.A.D』は見ているうちに、なんか踊れそう、踊れるかも、踊りたいかも、という気持ちになったのですが。こんなこと初めてだったんですけど、多分これこそが、コレオのキャッチーさ効果なのでは?と今更気づいて感動したんですよね。
印象に残る手振りと難しすぎないキャッチーさのおかげで、すぐ覚えられるし、最近は見てて体が動くんですよね。マジですごい。これこそ狙い通りに作られているのだと実感しています。
本気で覚えて振りを覚えて動けるようになったら、友人各位には披露するので待っててほしい。
本当に、あまりにも手厚い最高動画です。これをお出しいただいたこと、感謝しかない。
『B.A.D』Choreography Making Video
そしてこちら。Choreography Making Video。
KAZさんと桑原巧光さんのコレオ制作の様子から、それをグループに落とし込んでいくところの、ドキュメンタリーのような動画です。
TJBBは少し前からこのChoreography Making Videoというものを見せてくれていて、これまた本当に手厚くて最高なのですが、このChoreography Makingも回を追うごとに質もボリュームも向上してくださっていて、ありがたいことこの上ない。今回に至っては、KAZさんという最高のコレオグラファーとの制作まで入っていて、えぐいくらい贅沢動画です。
何度も言ってしまいますが、私は桑原巧光さんが作るものが好きなので、桑原巧光さんが実際に作る様子がこんなにたっぷり観られるって、よろしいんですかこんなのをいただいて!という感じ。同時にKAZさんという最先端のプロの方の制作も観ることができるという凄さ。大袈裟でなく事あるごとに見続けている。
「絶対いいものになりますこれ」
「ボーカル猛練習だわこれ」
桑原巧光さんのこのコメント、にっこりしてしまう。このあとに実際にボーカルの猛練習を感じる映像も流れるからこそ。
振り落としの様子がこんなに詳細に観られて、それにまつわるメンバーの話も聞けて、何度も言うけど手厚すぎる、もうずっと最高動画。
驚かされるのは、スリボがあのパフォーマーたちと一緒に同じペースで振り落としをされているところ。すごくないですか。あのパフォーマーたちと一緒って。しかも今回はあのパフォーマーたちを背負ってドセンで踊って歌うという前提のものですよ。本当にすごいよ。オーディションまではほぼダンス未経験だった人たちなのに。
こんなこと言うのもおこがましいけれど、オーディションをリアルタイムで観ていた身として、スリボのみんなが本当に踊れている、ある程度自分の体を自分が思うように動かせている、ということに、都度驚いて感動してしまう。
しかも、当たり前ではあるのだけれど、スリボそれぞれのダンスにちょっとずつ個性が見えてきた気がするのもめちゃくちゃ素敵なんですよねええ。
少し前のCL配信で、石川晃多さんが、オーディションのときはしんどかったけれど今は踊るのがすごく楽しい、というようなことを語っていて、これほどのメンツの中で踊るのが楽しいと思えるということが、どれほど凄いことなのか、どんな深い時間をTJBBにおいてダンスで経験してきたのか、というのを、改めて考えてちょっと泣きそうになってしまった。
振り落としのところは特になんですが、KAZさんと桑原巧光さんと二人での制作シーンからずっと、本当に空気が明るくてポジティブなんですよね。もちろん映像に残せるくらいの良い空気のところだけが残っている、ということもあるかと思うんですけれど、それにしても、ずーんと煮詰まるような空気は、少なくとも映像からはほとんど感じられなくて、これって凄いことだなあと。個人的にはずーんとなるのも結果を思えば良い時間だと思うんですけど、それはそれとして、とにかく終始空気が軽い。作品の良さとかもきっと影響してるんだろうな。
KAZさんと桑原巧光さんが披露しているときの他のパフォーマーの沸きっぷりとか、仕上がっていくときのテンションの上がり方とか、凄いとかヤバイとかきもちいい!とかが次々とメンバーの口からぽんぽん出てくる様子とか、そもそもTJBBというグループが持っている本来の強さ明るさみたいなものも感じる。
KAZさんが楽しそうに見えるのも嬉しい。現場の空気がいい、一緒に仕事をする人も居心地がよさそう、みたいなの、場合によっては次につながったりするんじゃないかと思う。一緒に仕事をしたい、と思える人たちであることって、素人が想像するよりも実際は大事なんじゃないのかな、なんてことも思う。作り手、表現者だからこそ、作り手、表現者への莫大なリスペクトが、動画全体に秒ごとに溢れている。
そしてここでも「Dリーグやん」が飛び出すKAZさん。笑
映像として、パフォーマンス動画やバラエティ的な動画と同じかそれ以上なくらい、このメイキングビデオってTJBBというグループの魅力がめちゃくちゃ伝わるのでは、と思います。グループの特性と、色と、スキルと、普段の彼らのノリ、みたいなものが、評価され同時に愛されるに値するということが、観ていてまっすぐ伝わるのではと思う。
ということで、B.A.Dのパフォーマンスに関わるこれらの動画、最高に次ぐ最高です!!!!!!!ということを訴えてみました。
この先もぜひこういう取り組みを続けていただきたいです。パフォーマンスが売りのグループだからこそ、だし、その中でボーカルがどれほど凄いことをしているか、というところまで伝わるから、絶対続けてほしいです。
贅沢贅沢言ってますが、何が贅沢って、とにかく生み出すという過程に触れられることそのものが贅沢の極みです。作り手の皆さんの、素晴らしいものが世に出るまでの途方もない試行錯誤、良いものが飛び出してくる瞬間、よいものをさらによいものにしようとする果てしない積み重ね、そういう全ての過程が、本来おたくが見られるものではないのに、こうして誰にでも見られる形でお出しいただいている、これを贅沢と言わずして何を贅沢というのか。
というわけで、見ないと勿体無いので見ましょう。私ももっとたくさん見ます。きっと見たら見ただけまた発見もあるはずなので。