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ローカルは土の中(2) 小さいことは、いいことだ✨



グローバルの世界とはまったくの真逆。

・・・なんなんw。

と思わず藤井風の歌みたいに言いたくなってしまう。アホみたいに小さすぎる世界・・・と企業人視点でついつぶやきたくなる、極小の世界観。それこそが僕らの誇るローカルだ。

今日はそんなローカルの「サイズ感」について、話をしてみよう。

1 グローバル=大きいことは、いいことだ。


量。
拡大。
成長し続けること。
今年も◯%成長。
わたしが組織にいたころ、本質的に教えられ続けてきたことだ。

経済、市場、資本主義社会というものは・・・

「大きいことは、いいことだ。」

これがグローバルな世界観の本質概念。

わたしもそう思っていた。疑うことすらなく、それが当然だと思っていた。グローバルとは規模の経済。少子高齢化で社会全体が縮小する中でも、どうやったら自社/自国だけは成長し・繁栄するか。量より質の時代へ。多品種少量生産も、それはあくまで手段であり、ゴールとして成長拡大を目指すという根底に流れる思想は変わらない。


2 ローカル=小さいことは、いいことだ✨



「小さいのがいいのよねえ。」

「いたずらにお客さん増えても困るよね。。。」

「大きくしても、しょうがないよね。大きくなると、ダメになることが多い。」


長年、ローカルで秀逸な活動を続けてきた、個人事業主の友人たちから聞いた言葉である。彼らは仕事の糧以外に、何十、何百人が参加するローカルプロジェクトにもそれぞれ関わっている。ちなみにデザイナー&WEBプロデューサー、飲食店オーナー、焙煎家と仕事はさまざま。でも、みな口を揃えて言っていることは同じ。

ボクらは「小さいことは、いいことだ✨」と心の底から思っている。


3 ちなみにですが、「小さい」のサイズ感は、国や大企業のみなさんが思う「小さい」より、はるかに小さい。


日本郵便を退職した頃、ローカルにいくことを「象からアリの世界へ」とよく言っていた。


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しかし実際に飛び込んでみたローカルの土の中は「微生物」のサイズ感だった。

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さすがに5mmぐらいはあるだろう〜と思っていたが、フタを開けてみたら0.1mmとか0.01mmとか。見、見えん・・・。想像以上に、おもいっきり小さかった。



4 みんなのコトバから見てみよう。


さて、話を戻そう。

小さいことは、いいことだ。
正確には「最適なサイズは、いいことだ。」ではあるけれど。
どうしてそんなに、胸を張って小さいことはいいことだと思えるのか?

みんなのコトバから見てみよう。


■『小さいのがいいよのねえ』

「プロジェクトのコアメンバーは3人ぐらいがベストだと思う。大きめのプロジェクトをやるときに一緒にやるメンバーがいないと困るから、あまり少ないのもダメだけれど。。。いたずらにメンバーが増えると、調整だけでも大変になる。予定を合わせるのも、連携するのも大変で、やることも時間もムダに増える。気の合う人数で、パッ!とサッ!と決めて進むのが一番いい。自分の意思も一番反映できるし、面白いし、一番自由で一番早い。

by デザイナー&WEBプロデューサーSさん


■『いたずらにお客さんが増えても困るよね・・・。』

「うちの店はこれだけのサイズしかない。自分たちとしてお客さんに伝えたい、喜んでもらいたい世界観、クオリティ、飲み物食べ物、時間と空間がある。うちの店の世界観に共感しないお客さんや観光客の方がいたずらに数だけ増えてもしょうがない。うちの店とその世界観を大事と思ってくれるお客さまにとっての良い店であり続けたいと思う。そうしたら自ずと、適正なお客さまの数は決まってくる。

by飲食店オーナーの奥さんのMさん


■『大きくしても、しょうがないよね。大きくすると、ダメになることが多い。』

「ボクが前いた店は1店舗からスタートして、どんどん都内中心に拡大していったんだけれど。最初は良かったんだけれど、店舗数が増えるとそのうち本社の管理部門とかができてくる。今まで各店舗でできていたことが、管理スタッフが自分達の仕事として共通化やシステムを導入してくる。これにあわせて店舗がどんどん疲弊していく。報告や事務も増え、新たな管理スタッフの人数やシステム導入コスト分、管理コストも上がっていく。その分店舗ごとに求められる収益も増えていく。自分はもともと”お客さんに美味しいコーヒーを丁寧に提供したい”という思いでやってきた。それが会社が大きくなることで、それ以外の仕事がどんどん増えていって、売上と利益を拡大するための数が求められていく。僕が本当にやりたかったことからどんどん遠ざかる。

by焙煎家Mさん



5 自分のやりたいことで生きる、ちょうどいいサイズ感


3つの声に共通すること。

そう。ボクらはみんな『自分がやりたいこと』をやりたいのだ。
『自らが共感すること』『自らが世界へと貢献したい世界観』をやりたいのだ。

永遠の成長や永遠の拡大など必要ない。自らがよりよく生きる上で、ちょうどいいサイズ感があればそれでよい。自分が暮らしていけるお金と、自分がやりたいことが続けていけるお金がちょうどよく循環すればそれでいい。ちょうどいいサイズ感。それが良いのだ。
そこには自分のやりたいこととともにある最高に充実した日々が待っている✨✨
ときに、多少の苦労はあってもね〜😊


ちょうどいい小さなサイズ感を大切にしながら、全体を大きくしていく手法のことはまた別の機会に語ろう。



小さいことは、いいことだ✨✨

今日もコツコツ、自分のやりたい世界を楽しく実現していくぜ♪






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