「ブラームスを演奏する」(クライブ・ブラウン著)より見える19世紀のショパンのペダル
これはショパンのペダルの概念とも
とても似ていると感じます😌♡
この、バイオリンでさえ19世紀終わりくらいまでヴィブラートが多用はされず、
趣味良く、ヴィブラートを使う音は厳選されていた時代。
ピアノでのペダルについても同じ事を感じます☘️
ふんだんにペダルを響かせ全部の音を繋げ飽和させるのではなく。。
ショパンも、フォルテの時ほど、ペダルを書いていないんです😌✨
「深みある力強いパッセージは必ずその音(ヴィブラートなし)を用いた」
まさにこれと同じだと思います😌✨
強烈かつ純粋、ストレートな音。
ピリオド楽器は倍音が多いため、ペダルやビブラートを多様すると
濁りも生じます。それを迷いや複雑な心として効果的に使う場面もありますが、
決然とした、意志の強さなどを表したい時、
濁りのないノーペダルなフォルテが欲しく。。😌
これもショパンも記譜上、本当によくそうしているんです。。😌✨
ノーペダルのフォルテには緊迫感があります😌✨
そしてこの後ヴァイオリン界でも、サラサーテ(1844-1908)やイザイ、
クライスラーによりヴィブラートが増えてゆきます。
…😅
年代を見て分かるように、ショパンはその前の時代の作曲家です♡
(1810-1849)
私がいつも話している、現代と共通するこの「人々の価値観(趣味)」の変化。。
これらの果てが今(21世紀)であり。。本当に。。
音楽だけでなく何もかも。。😊💦
私はこの前の時代、まさにショパンまでの時代にあった
「良い趣味Bon goût」の価値観が多分好きで。。
そこに向かいたい欲求が常に自分にある事を感じます。
過大でも誇張でもない、でも確かに存在する良いテイスト。
それは音楽だけではなく人生においても求めたいものです😊🌿
そんなアプローチで毎回発見を楽しみながら、
新たなショパンをプレイエル上で研究しています😊🌱
毎年、今年しか聴けないプログラム。
他では聴けないショパン。
ぜひ皆様と共有させて下さ😌☘️
追記 (2024.5.10) 𖤣・𖥧・𖥣・𖡡・𖥧・𖤣・𖥧・𖥣・𖡡・𖥧・𖤣
先日X上で、ハイデルベルク在住のバロックヴィオラ奏者、
矢崎裕一さまと、下の画像の様な、同じ内容の会話がありましたので、
シェアさせて頂きます😊♡ 弦楽器のサイドから。。😌✨
モーツァルト辺りまでのピリオド奏法は、
古楽器奏者様達により、これまでよく研究されて来ていますが、
19世紀、ロマン派のピリオド楽器や奏法、その演奏会は、今、広がり始めている所。。
意外と、今まで表出が少なかったのです。
これは、以前デュオをさせて頂いたバロック&ロマンティックフルート奏者の
太田里子さんも話しておられました。
18世紀までをどっぷり愛する古楽器奏者さん達が、
「19世紀以降の作品があまり好きでない、、」と仰り、
積極的に演奏されない方も多いからかもしれません。。🤭🤭
確かに、19世紀以降は、少し人間的すぎる、少し悪魔的な、大袈裟な、、、
そんな直接的な表現の音楽が増えてくるため、解らなくもないです🤭🤭
また、バロック〜古典だけでも美しい作品があまりにも多すぎ、、果てしなく、、、
メジャーではない(しかしピリオド界では知られている)作曲家も
山ほど次々と出てきます。
「実質手が回らない」という現実も、多大にあります。。😂
18世紀の音楽までにある表現の仕方の品格や神様と濃く繋がった世界感は、
やはり人として、人間や世界の秩序として、素晴らしさを感じるもので。。。😌✨
だからこそ、今の時代に必要なのではと、感じつつ。。😌
……ショパン&プレイエルから広がったピリオドの勉強ですが、
面白い学びが多すぎて、常に手が回らない感の中に生きております(笑)
🔸2024年10月22日(火)
早川奈穂子フォルテピアノリサイタル
プレイエルとショパンの物語vol.4 〜異国の風
兵庫県立芸術文化センター 小ホール
1845年製プレイエル使用
http://naokohayakawa.com/blog-entry-542.html
𖤣・𖥧・𖥣・𖡡・𖥧・𖤣・𖥧・𖥣・𖡡・𖥧・𖤣
🔸2023年9月20日(水)
早川奈穂子フォルテピアノリサイタル
プレイエルとショパンの物語vol.3 〜大地の鼓動
兵庫県立芸術文化センター 小ホール