ストックホルムに行かれなかった話
今年はバレエ・スエドワ100周年。
それにもかかわらず、あらゆるイヴェントがCOVID19で飛びました。
最後の望み、唯一!展覧会だけは10月25日から予定通りにストックホルムDancemuseetで開幕しています。(9月の公演中止も割合直前情報リリースだったので、心配していたのですが無事開幕!)
どうしても見なくては!と戻ってからの自主隔離、行く旅程(ANAのストックホルム直行便が6月就航予定だったのが就航未定のため、乗継が必要)と準備をしました。
イギリスは休日のリージェントストリートの歩行者天国化なども報道されているように少しずつ緩和中。
ぼちぼち展覧会も舞台も始まっており、何より英国ヴィクトリア・アンド・アルバート・ミュージアムの "バレエ教育100周年" 展(地味ですがとっても面白そう、企画展ではないところもすごい。来年の9月までと会期も長いのは救いかしら)があり、是非見たいと思い、あれこれ調べました。
出入国についての確認には想像以上に手間も時間もかかりました。
英国大使館さんからは日本に居る英国人対応が主たるお仕事なので、ブリティッシュカウンシルに聞いてほしいと言われて、尋ねるも当然そこは範疇外だったり…。問い合わせ先はどこもとても丁寧にお答えいただき、嫌な思いはしませんでした。ブリティッシュカウンシルさんにと言われたのはこちらの仕事と目的をお伝えしたため、芸術関係だから…ということだったよう。
結果から言えば、日本⇒ロンドンそこで数日滞在後、ストックホルム入国は日本人の場合は可能、隔離も必要なし。ただし、日本⇒ストックホルム滞在後の英国滞在は14日の自主隔離になる。
日本帰国後、14日間の隔離はどちらでも変わりません。
航空会社で調べると一番最初に出て来るドイツ経由が実は一番ポピュラーなようですが、ドイツは公的には必要ないはずなのですが、出入国管理の担当者によってドイツから他国へ渡る場合に最終目的地の滞在許可や、書類がないと入国不可として日本へ送り返されるケースがANAでもJALでも起こっていて、それがサイトにも記載されている状態なのです。
つまり、責任は取れない&対応しようがない、と。
外務省のサイトにも掲載されていました。
そんなリスクは避けたいということが一番、さらにフランクフルト空港などはとっても広くて乗り継ぎにくいので避けたいということもあって今回旅程を組みました。
私はANAをメインで使っているので、ANA系だけの情報ですが、念のため確認するとすべてのラウンジがクローズ中だそう。
開いているお店はゼロではないはずだけれど直接それぞれの空港サイトで確認するしか航空会社でも把握できていないという状況で長時間のトランジットはなかなかに辛そうです。
では、乗継が一番簡単なウィーン国際空港は、と伺うと日本から現在フライトがゼロ。
ちなみにもちろんパリもいいな、公演も再開しているし何か見られたらいいなと思ったのですが、日本からの入国の場合は14日間の自主隔離が義務付けられていて今回は現実的に不可能でした。
当然だと言われそうですが、現在行かれるパターンはすごく少ない、ということになります。
でも行かれる♪ と気持の中では小躍り、あそこに行って、あれを買って、紅茶も…と膨らむ夢。
さて、ホテルはどこにしようかとストックホルムのホテルを検索していると、Googleマップのダンス博物館上に「臨時休業」との記載があり、反映されていないなぁ、などと思っていたのですが、念のため美術館サイトを直接確認すると・・・。
再度最大の目的であるダンス博物館(Dansmuseet)を確認が11月22日の政府の方針転換で美術館がまさかのクローズになっていたのです。
大きく膨らんだ風船に針を入れたかのようにしょんぼり😞
これだけのしょんぼり具合(ヘンな日本語ですが)は久しぶりでした。
どうしようもないけれど、悔しい&悲しい。
オープニングヴェントがなくても開幕にきちんと合わせて行くべきだったと反省した次第です。
もちろんリアルには戻ってからの2週間の自粛問題があるので今回行かれなかったのですけれど。
どうか再開して、現在2月14日予定の会期が延長されますようにと祈ることしかできません。
館長さんにも数年前アテネで会ったきりですが、再開を楽しみにしていたのに、本当に残念。
今後については分かり次第教えていただけるようお願いしておりますが、美術館の判断で何かが動く状況ではありませんものね。
せめて100周年をストックホルムで味わいたかったのに。
そんなわけで今年は1回も海外に行かないまま終わるという予想もしなかったことになっています。
でも!
12月15日に公式カタログが発売されるのでこれは年内に届くはず。
それを楽しみに今年を過ごそうと思います。