「ペットロスは克服しなくていい」という本を読んで
今日は私の誕生日でありみきが生きていたら17才になる日だった。私の誕生日祝いに夫とタイ料理屋さんでランチをしたのだが、みきの動画や写真を2人で見ながら懐かしい話をした。朝おにぎりを食べていたせいか美味しそうなランチセットが食べきれなかったので余ったのを容器に入れて持ち帰ることに。寒かったので、暖かいお茶を頼んで飲んだら美味しかったので何のお茶か聞いてみたらタイのお茶です、とのこと。笑ってしまったが、女性の店員さんは日本語が話せるとても感じのいい人で、若い頃亡き父がバンコクに赴任していた時に友達と一緒に遊びに行って味わったタイ料理がひさしぶりに食べれて懐かしく思い出してた。
父のことは頑固で学歴主義でエリート志向が高く無口で心を通わせるような会話はほとんどなかったな、という気持ちが強かったが、今日高校の英語の先生をしている友達が保護者の考え方がやはりいい大学に子供を出すために勉強や習い事を躍起になってさせようとしているのを見るとなんか複雑な気持ちになるんだよね、と言っていたのを聞いて私も似たような事を思っていたので、うなづきながら聞いていた。でも、親は親なりに子供のことを思っていろいろ世話をしてくれたんだろうな、という気持ちになってきたのは少しは成長した証拠だろうか。
犬を飼ってからわかった事なのだが、犬の世界も競争させるような世界もあるようだが、私は自分が親が引いたレールを歩くように育てられてメンタルがやられてしまったので、みきは自由にのびのびと育てたいとずっと思ってきた。私が見てきた犬の世界は少し躾はするけど、一緒にお散歩をするのが楽しい、お世話をするのが純粋に楽しいという人達と触れ合うことができて、とても居心地が良かった。
みきは16才10ヶ月で老衰で旅立ったが、やはりこれがペットロスなのかな、というようなつらい感情を経験している。そんな時に「ペットロスは克服しなくていい」という本を読んでいく中で、ワンコに手紙を書くこと、日記を書くこと、外に出ることなどがすすめられており、私は3つともしている、しかもイラストを描くという趣味まで見つけて毎日のように描いている、なーんだ私はカウンセラーさんと話をしながら少しでも早く立ち直れるようになる事をいろいろやっているじゃん!と安心した。さっきはテレビでアンミカさんのポジティブ思考のおしゃべりを聞いて笑っちゃえるくらい元気が出てきてる。食べてて美味しい、美味しいものを作りたい、という意欲も取り戻しつつある。夫ともみきのケージを置いていたところをそのうち棚を置いて、その中に夫の好きな映画のパンフレットなどを置いて、その上に私が描いたイラストを飾ってもいいよねという話もした。みきが使っていたものはどこか信頼のおける保護団体などに寄付すると心が癒されると読み私もそうしたいと思ってるのでそういう事を知っている人に出会えないかと探そうと思った。私ができることは他のワンちゃん達を可愛がって未熟ながらできるアドバイスをしたりみきの思い出話をしたり話を聞いてあげたりして見守ってあげることかな、おじいちゃんが導いてくれたイラストの道を進んでいくことかな、と考えている。
今日描いたイラストは夫にヤシの木の葉をもっと大きくした方がいいというアドバイスをもらい、調べて描き直したものだがこういう夫の意見を聞いてイラストを完成させるのも楽しいし励みになるんだなと思った。真似っこのところも残っているがそこはご愛嬌。これからどんなイラストレーターの人に出会い、自分がどんなイラストを描いていくのか楽しみでもある。