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みきが亡くなってからの一年を振り返ってみて

こここのところ、夫に家事を手伝ってもらっているおかげで、頓服を飲む回数も減って来たので少し余裕が出て来たから何か地域のサークルにでも入ろうかといろいろ区民センターとか区民会館に問い合わせしていました。それで分かったのは60才にならないと安くていい講座は受けられないとのことで、考えてみてあと一年は心の成長を進めるために本当に楽しいと思うことをすることにしました。

カウンセリングで心の病を克服するには、合意形成、何かやる時にお互いが納得して意見を合わせることや状況判断、自分で考えて判断して行動することやセンサーの回復、本当に疲れた時にタイミングよく頓服を飲むことや、心から楽しいと思うことをすること、コミュニケーションを改善することなどを何度も何度もカウンセラーさんと話し合ってきました。私がちょっと分からないようなことを言うと、カウンセラーさんにはそれが楽しんでできるのか、それとも義務になっているのかを考えて下さいね、と言われました。

みきが亡くなってからの1年間、自分の心が喜ぶようなことは何なのか考えながら過ごしてきました。まず、みきのことを他の飼い主さんに話して聞いてもらったことで、悲しみがやがて一匹の幸せなワンコの人生を伝えることが喜びであることを見つけ、今朝も近くの公園に散歩に行って、ワンちゃんを見かけると気が合う人ならワンちゃんの年齢を聞いて、その年齢の頃のみきの状態を思い出して何かお役に立てる情報を話してあげると相手の飼い主さんがホッと安心するような表情をされると、私もワンちゃんが長生きできるようにと頑張ってね、と言えるようになりました。これからもこれは続けていきたい、と思うようになりました。

そして、みきが亡くなった後に楽しめるものとしてここ5年ほど続けてきたイラスト。これはベッドに横になっている時に描くので、12色ほどのボールペンとハガキサイズの画用紙を手の届くところに置いて、スマホの写真を見たり、イラストレーターさんの本を見たりしながら、イメージが湧いたらそれを好きな色使いで描いてみることの楽しさを味っています。それを人に差し上げると喜ばれることがまた励みになって、もっと上手くなっていろいろ描きたい!という純粋な気持ちと、工芸家だった亡き祖父の仕事を誰も継がなかったから私が継ぐんだという強い気持ちが一緒になって、伯母がこれをライフワークにしたら?と言われてからそうしようと思うようになりました。

あとは、春からお花を育ててみることもトライしてきました。今まで、白いクレマチス、紫色のアークエンジェル、オレンジ色のマリーローズ、青いアメリカンブルー、そして今はピンク色のガーデンシクラメン、黄色と青のパンジーをベランダで育てています。これは毎日水やりをすることで健気に生き続けることの愛おしさを教えてくれました。趣味の園芸という番組を見ると、園芸家さんの優しそうな顔つきを見るととても癒されて、商店街にあるお花屋さんを時々覗いてみるのも楽しみになりました。

もともと手紙を書くのが好きなので、描いたイラストをカードにして親戚や友達に手紙を送る時に記念切手を郵便局で買ってそれを1枚選んでカードに貼る楽しみも見つけました。今のデジタル化が進んだ時代に手紙なんて面倒くさく感じる人も多いかもしれませんが、だからこそ手元に残る紙の良さを私はしみじみと感じているので、相手の顔を思い浮かべながら四季折々や誕生日などに人に送って差し上げるという趣味も続けて行こうと思っています。

料理はよく作っていた時もありますが、正直そんなに好きなことではなく、週末は料理上手な夫に任せて私は後片付けをするという方が性に合っているような気がします。今は冷凍食品でも美味しいものがたくさんあるのでそれで済ませてもいいかーと思うようになりました。ただ、野菜は旬のものが食べたいので簡単にレンチンできるものを作ったりしています。家事は掃除は好きな方ですが、なぜか洗濯はあまり好きじゃないのでこれは今夫にやってもらって助かってます。仕事をしながらありがたいことです。

先週、久しぶりに高尾山に少し登りに行って、改めて私は10代の頃から緑溢れる景色が見れる山登りが好きだったな〜と気づき、この習慣はまた取り返したいな、と思っています。きつい坂を登ったあとに、麓で飲む甘酒が美味しいんですよね。ともかく私は自然の中にいると幸せを感じる人間なんだなーとつくづく思います。本当は長野みたいな自然あふれるところで老後を送りたいくらいですが、長野の野沢温泉村で育った夫が都会暮らしの方が好きなので、そこは譲って近くの公園に行って自然の中で鳥のさえずりとか聞くことで日々満たされるのかな、と思います。美味しいものを食べるのは大好きですが、同じくらい自然、動物、植物に触れていること、イラストを描いていること、音楽やラジオを聴いてることやお風呂に入って歌を歌うこと、アロママッサージをすること、マッサージを受けてること、好きな色に囲まれて生活すること、刺繍をすること、気の合う人とおしゃべりすることが幸せになれる道だと感じています。

それと、自分に子供も姪も甥もいないため、何年か前から高齢者連帯保証人会社の資料を取り寄せたりしているのですが、このnoteで終活のことをお仕事にしている方を見つけたので、少しずつ勉強しておくことが自分のためにも子供はいないけど年下の弟夫婦と私の兄夫婦が連絡先になっている90才の伯母のためにもなるかな、と思い、考え始めてます。今は月に一回、伯母の最寄りの駅のパン屋さんで早めのランチを食べながら思い出作りをできたらいいな、と思ってます。

この1年間で、振り返るとだいぶ心が喜ぶことができるようになってきているように思うので、今年もこの調子で心を成長させていきたい、そうすれば少しずつ薬をへらしていけるのではないかと思ってます。みきが亡くなった後のこの一年を振り返ってみると、自分らしさに気づけたこと、それを見守ってくれた周りの人達に感謝をして心を大切にして日々過ごしていきたいと思ってます。


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