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日曜日のひまつぶし日記(小さな幸せ)
今日も寒い。休日なので昼まで家でゴロゴロしている。
2時になってようやく買い物に出かける。
家では暖房で空気が乾燥して、喉がガラガラするけど、外気は湿気を含んで気持ちがいい。いつものようにヒートテックにタートルネックのセーターを着、裏起毛のスパッツに靴下、くるぶしまであるスカート、膝下まである裏起毛のブーツ、そしてペンチコートを着てトコトコ歩いていく。
わずかに肌が出ている手と顔の部分から、熱せられた空気がほんわり立ちのぼる。身体の大部分は温かいぬくもりに包まれている。見上げれば雪がチラついている。横断歩道で雪の行方を目で追いながら、心地よい状態に心が緩む。何かと似ているなぁ。そうだ、それはまるで温泉でぼぉーっとしている状態に似ている。しかも、雪を見ながら浸かる温泉だ。気持ちがいい。
🍀
買い物途中で胃袋と相談する。昨日はすき焼きでお肉を頂いたから、今夜はシャケを焼いてお茶漬けにして、後は冷奴に白菜の漬物で済ませよう。買うものはシャケと白菜の漬物だけで事足りるけど、店内を歩き回る。それは何の意味もない時間。でも、楽しい。
昔、超節約しないと生活できなかった。玉子ひとパック買うのですら躊躇し、100均の輪ゴムを買うのすら我慢していた。当時に比べたら、今は何でも(生活用品は)買える。シャウエッセンだって、牛肉のステーキだって、いい匂いの柔軟剤も、ポイッとカゴに入れられる。それが嬉しくて「どんなもんだい!何だって買えるよ」と、店内をグルグル回る。見えない誰かを見返したくなる。⋯見返す?それは昔の自分にだろうか、勝手に卑屈になって歪んで見えた周りの人達の視線にだろうか。いや、自己責任が正義だと吹聴する世知辛い世間にかもしれない。
帰りに水仙を買う。水仙祭りに行ったばかりなのに。春には桜、秋には秋桜。季節が巡ると行きたくなる場所がある。
いろいろ気にせず行けるなんて幸せだなぁ。