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「少女マンガ家」って・・・スゴイ!

人の心の弱さ、もろさ、ずるさ・・・それらと真っ正面から向き合って、ペンを走らせていたあの頃。

でもあるとき、同期デビューの子が飲み会の席で聞こえよがしにこう言っているのが耳に入りました。

「マンガは説教じゃないんだからさぁ~。」

「多分、私に言ってるんだな~」となんとなく察しました。
その子曰く「少女マンガはがんばっている女の子を応援するもの」だそうで・・・。なるほどなぁと感心しました。

でも、だったら私は、フルコースのメインディッシュではなく、お口直しのサイドディッシュのような存在でもいいな、と思いました。
作者の名前も覚えていないし、いつ読んだかも分からないマンガだけど、なんだか心に残っていてフとした瞬間に思い出す・・・そんなマンガを描けたらいいなと思いました。

その後少女マンガの世界は向いてないと気づき、青年マンガの世界にうつることになった時、その子から突然メールが来ました。

「なおこさんは少女マンガの世界じゃもったいないってずっと思ってたよ。」と。

その頃には彼女は連載を持つ超売れっ子になっていて、同期で集まることもなくなっていたし、個人的に連絡を取るような関係ではなかったので本当にびっくり。
そして、そのメールのおかげで「私は私の道を行く」と、すごく前向きになれたのを覚えています。

今や彼女は押しも押されもせぬ少女マンガ界のスターになりました。
少女マンガに未練はないつもりでいたものの、その活躍をうらやましく思う気持ちも当然あり、長いこと彼女の作品をちゃんと読めずにいたのですが・・・少し前にまとめて読んでみて改めて確信しました。

「私は私の道を来てよかった」

だって、少女マンガ家って何歳になっても17歳の気持ちを持ち続けなきゃいけないでしょ!?私には向いてない!間違いなく無理!!

いやほんと、スゴイよ少女マンガ家!

・・・というワケで、「がんばっている女の子たちをあんまり応援する気がない」少女マンガ家時代の作品を今後もしばらく載せていきますが、「なるほどねぇ、これは応援してないね。」とニヤニヤしながら是非、読んでいただけたらと思います。


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