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【ダイアローグ|琉球新報 落ち穂⑨ 2020年11月11日掲載】

(これまでに執筆した記事を振り返っています。)

11月15日まで那覇市牧志にあるギャラリーショップRENEMIAで、MIREIさんと齋 悠記(さい ゆうき)さんの絵画とドローウィングを中心にした二人展「ダイアローグ~日々を彩るもの~」を開催している。
 
MIREIさんと私は同じ中学出身で、2008年に彼女のフランスでの個展の噂を耳にして、イラストレーターとなったその後の活躍を知った。数年前にRENEMIAを主宰するMIREIさんとパートナーの金城さんを取材する機会があり、初めてゆっくり話をしたのだが、RENEMIAは沖縄と欧州のテイストが混ざり合い、アートとデザインが交差する居心地の良い空間だった。
 
美術家の齋さんとは3年ほど前に海外での展示や作品の販売について、相談を受けたことがきっかけで親しくなった。その時は子供がまだ小さくて、子育てをしながら、限られた時間の中で制作に打ち込む彼女の熱意に圧倒された。その時はあまり出来ることが無かったのだが、それから、彼女の作品や活動を気にかけるようになり、今回の二人展をRENEMIAとの共同企画として開催することになった。
 
MIREIさんと齋さんは共に沖縄県立芸術大学を卒業後、デザインとアートの分野で経験を積んだ。齋さんの卒業作品展を観てとても印象に残っていたというMIREIさんとの二人ので出会いは、点と点が繋がって線になり、芽が出て、展覧会として花が咲いたような印象だ。二人展に向けての制作過程を綴る交換日記のような日々のやり取り「ダイアローグ」がインスタグラム(@dialogue_renemia)で公開されている。コロナ禍で2度の自粛期間を経験し、子育てをしながらの制作は時間の制限や様々な出来事が起こり、決して容易では無かっただろう。
 
だが、開催が決まってからの二人の集中力や意気込みは眼を見張るものがあり、華やかな空間となって訪れた人たちを喜ばせている。二人の対話に皆さんも参加して、普段の生活から見えてくる気づきや彩りを感じて、心が温かく、明るくなってくれると嬉しい。作家と、作品と、対話するRENEMIAの心地よい空間を楽しんでいただければ幸いである。
 

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