Netflixで「世界の摩訶不思議な家」#4を見ました!
4話目はとうとう日本の物件が紹介されます!
1軒目は茨城県北茨城市五浦(いずら)にある、漁師の方がオーナーさんの物件です。地震の多い日本では弾力性のある「木」が建築資材に適しているそうです。この物件も木造ですが、その姿はモダンでインパクトがあります!漁師小屋というより美術館といった風格です。急斜面に建っているのに安定感があります。
建築家は安齋好太郎さん。木造建築を得意とされているそうです。
まるでコンクリートの土台部分から大木が生えているかのように見える3本の支柱の上に、V字型の居住空間が乗っています。支柱部分に使われた木材は、耐震基準をクリアするため、一本一本強度テストをしています。また職人さん達に、これまでやったことのない工法を説明し、納得して作業してもらうのも大変だったそう。説得するのに半年もかかったとか。
外観から受ける巨大な印象とは違って、家の中は意外と細かく区分けされ家庭的な雰囲気です。
2軒目は伊豆高原にある物件ですが、この家、車を降りて山道を登って行かないと到達できません!そして見えてきたのはとんがり屋根を5つ持つ、小人が出てきそうな可愛らしいお家です。カフェを併設していて、この地域の住民が集まる憩いの場所にもなっています。確かに毎日行くのが楽しみになるような場所です!
この家は2人の女性がどんな老後を過ごそうかと10年前に考えた結果生まれました。建築設計はそのうちの一人の女性の息子さんです!息子さん、「失敗できない」とプレッシャーを感じながら設計したそう。その甲斐あって多くの人が集まり、食事し、談笑する、寛いだ空間が出来上がっています。
3軒目は広島にある物件です。建築家は中村拓志さん。幹線道路沿いにある物件のようですが、その喧騒を忘れてしまいます。神社仏閣が醸し出すような静けさが感じられるのです。「静謐」という言葉が似合うこの家の秘密は、家の前と後ろにある庭と、道路に面した建物正面のガラスブロックにあります。この静寂さの秘密、是非とも番組をご覧になって確認していただきたいです!今回紹介された物件の中でも私の一番のお気に入りです!
4軒目は3軒目と同じく広島県にありますが、こちらは瀬戸内海を望む江田島にあります。外観はコンクリートブロックに囲まれた無骨な印象ですが、家の中は全ての壁がガラスで、置かれているインテリアも高級品ばかり。まるでニューヨークのマンハッタンにあるお洒落なマンションを思わせます!
建築家は中薗哲也さん。全面ガラス張りの建物の周囲を廃棄コンクリートを使ったブロックで囲み、その上の鉄の梁で軽量アルミの屋根を支えるデザインを提案した彼も常識に囚われない人物ですが、その提案を「好きなようにやってくれ」と快諾したオーナーさんもまた懐の大きい方です。この2人だからこそ実現した物件だと思います。
正直、日本に「摩訶不思議」と言える程の「個人の家」なんて、そんなに無いだろうと思っていました。でも色々とチャレンジされている方、いらっしゃるんですね。それを知れただけでも今回この番組を見る価値がありました。また、日本の「摩訶不思議な家」、紹介して欲しいです。
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