古賀さんnote記事 2015年5月分

古賀史健さんのnote記事研究
今日は2015年5月分の18件です。

【タイトル】
なぜポエムは笑われるのか
拝啓、あなたさま
あれとオレの独禁法
グラブを磨くひと
こうなってくれたらいいな
長生きしたいわけじゃないけれど
揚げものは蒸しものである
ノートを語らう
バーバパパの教訓
好きと嫌いで生きていく
知的であること
傘がおちょこになる瞬間 ☆
くらしのアンダーライン
ディスプレイの「外」へ
未熟のままでこんにちは
わかったようなことを ☆
仕事と趣味のあいだ
こころの刀狩り


☆マークをつけてここで引用させていただくのは2件と決めているのですが、今日も選びたくなる記事がたくさんありました。

『長生きしたいわけじゃないけれど』を選んで、最近心がけているグルテンフリーと薬膳スープについて語りたい!とか。

『ディスプレイの「外」へ』を初めて読んだ時、私の中でInstagramの印象がポジティブなものに変わった思い出とか。
(別アカウントで出会った5年ほど前に一度さかのぼってすべて読んで、そこから5年はリアルタイムで読んでいるのです)

ただ、書くことをテーマに2本選ぶ!
という縛りのおかげで今は毎日投稿を続けられている気がするので、好きな記事を5つくらい自由に選んで熱く語ることを許してしまうと、反動がくる気がして…。

だから今は淡々と、これから書いていくうえで大切なことを学んでいこう。


では、今日ひとつめの教訓は
『傘がおちょこになる瞬間』

とはいえ黒澤さんも、意識的に「映画」の二文字を使うことがあります。およそこんな感じです。「いい写真(=映画)ってのはさ、その写真が『映画になる瞬間』ってのがあるんだよね」。ぼくが読んだインタビューでは、そのたとえとして『八月の狂詩曲』のラストシーンを上げておられました。嵐にむかって突き進むおばあちゃんの傘が「おちょこ」になって、シューベルト「野ばら」の合唱が流れ出す、あのシーン。なるほどぉ、『酔いどれ天使』だとあのシーンだろうな、『天国と地獄』だとあそこだよな、『蜘蛛巣状』なんてぜったいあのシーンだよね、なんてことを考えるのも楽しい、発見に満ちた言葉でした。

もともと映画の道を志していた経緯もあり、ぼくは本づくりのいろんな場面で「映画でいえば、こういうことだよな」と考えるようにしています。それでたぶん、本の世界にも、原稿が「本になる瞬間」というものがあるように思っています。10万字の原稿を書けば、それが自動的に本になるわけじゃない。何百、何千、何万文字と進んできた原稿が、どこかの瞬間で「本」として生まれ変わる。それがなんなのか、どこで「本」になるのか、あたりを真剣に考えることが、ぼくらの仕事なんだろうし、永遠の課題なんでしょう。

めちゃめちゃ深いですよね…。

唐突ですが、子どもの頃スイミングを習っていて、ある日それまで全くコツがつかめず溺れているみたいだったバタフライが、フワッと浮かび上がって自由に泳げるようになった瞬間があったんです。

急にすべてが生まれ変わる、その「瞬間」のあの感覚を、私は追い求めているようなところがあって、でもそんなわかりやすい瞬間にはそうそう出会えません。

それをいつか「書くこと」で感じたいというのが私の目標かもしれない。私の文章が「本になる瞬間」まで、ただひたすら泳ぎ続けていきたい。書き続けたいです。


そして、ふたつめの記事は
『わかったようなことを』

吉本隆明さんの「コミュニケーションの根っこと幹にあるのは『沈黙』だよ」ということば。それからウィトゲンシュタインの「語り得ぬものには沈黙しなければならない」ということば。最近よく思い出します。
わかったように「それ」を語るんじゃなく、かといって「おれ」ばかりを語るのでもなく、「おれ」と「それ」のあいだをつなぐなにかを考え、ことばにする。そんなひとでありたいなあ。


今回選んだこの記事に出てくる
「おれ」と「それ」あいだ

今日、もうひとつ選びたかった記事
『仕事と趣味のあいだ』

昨日、選んだ大好きな記事
『芸と芸のあいだ』

生きるということは何かと何かのあいだで、自分の居場所を見つけることなのかもしれないと深く考えさせられました。

そんな私は「沈黙」は得意で(そもそも人見知りで誰ともそんなに話さない)、下手すると書くことも「三日坊主」と「沈黙」のあいだをウロウロしそうなんですよね。

語り得るものを丁寧に語り、
語り得ぬものは沈黙する。
それが大事だとは思うのですが、今はとにかく毎日何かを語ること、できるならばそれが語り得るものであるように。

昨日の学びから、今日はちょっと丁寧であることを意識してみました。

どうでしょうか…。

個人的にはもう少し…
フランクに書きたい!笑

試行錯誤しながら頑張ります。

ではでは、今日はこのくらいで。

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