佐渡島さんnote 2017年上半期分(見えない傷への想像力)
佐渡島庸平さん記事研究
今日は2017年上半期分です。
2017年くらいから記事の量が多くなるのでひと月分ずつとも考えたのですが、早く先に進めたくて一気にまとめちゃいました。
佐渡島さんの文章が今の私にちょうど刺さって、読み進めるのが楽しいです。
では1月〜6月の記事を読んできます!
(→の部分は引用メモです)
【2017年1月分】
未来の消費はどうなるのか?
→「交換」よりも「遊びの場の提供」
虹を見た時、あなたは何をする?
→『国を蹴った男』伊東潤著
【2017年2月分】
終わりは、始まりよりも難しい
→『シャカリキ!』『め組の大吾』『昴』『MOON』『capeta』そして、『テンプリズム』、どれも終わり方が本当に秀逸
「強い者も弱い者もいないのだ」『沈黙』の主人公は誰なのか?
→遠藤周作にとって、弱い人間は、常に文学のテーマだった。『沈黙』で本当の主人公は、ロドリゴではなく、キチジロー
谷口ジローさんとの思い出
→『父の暦』(父の葬式をきっかけに郷里に戻った主人公が、父の過去に何があったかを知っていく物語)
→『ふらり。』(伊能忠敬が、地図を作らない時に,江戸の町をどのように歩いたのかを描いた作品)
目に見えない傷の痛みは激しい
→『信念に生きる-ネルソン・マンデラの行動哲学』
【2017年3月分】
安全・安心な場って誰が作る?
僕にブコウスキーは口説かない
→『パルプ』『死をポケットに入れて』『くそったれ!少年時代』『ブコウスキーの酔いどれ紀行』
ノルウェーサーモンの広め方は全てに通じる最強の方法
→「作って、届ける」この二つに集約
うれしすぎて、リアクションがうまくできないこと
→『オチビサンとおるすばんのくに』
僕は心の叫びを聞きたい
→『鼻下長紳士回顧録』安野モヨコ著
【2017年4月分】
見えないものを想像できるか?
→『遥かなる甲子園』山本おさむ著
→『淋しいのはアンタだけじゃない』吉本浩二著
「わかってる」人はわかってない
→「わかる」とは、その対象を細分化できること&その中でわからないことが出てくる
みんな最後は「線」の話をする
→(ゴルフの池田勇太さん)歩き方のトレーニング
→(安野モヨコさん)いい線を描くためには体のバランスが重要でヨガ&線のために、呼吸もやっぱり大事で、いい呼吸法を知るためにボイストレーニング
→(佐渡島さん)いい眠りがドミノの一枚目
(※私のドミノの一枚目は姿勢にしよう!)
リアクションを設計する
→社会を、触れた人を、どう変えたいのか。そこまで設計して、かなりの部分、設計通りの反応を引き出してこそ、プロの創作物
【2017年5月分】
「自分の言葉」で話すのが、作家の始まり
→物語を構成する力よりもずっと重要
無理をしないで、やりすぎる
→「規則正しく、徹夜しない」
目を見て挨拶をして、一緒に食事をする
2 自分から歩み寄ろうとみんなが意識する3 会話の量を増やす
4 会話の質を上げる
5 同じ目標を持つ
→こんな順番で努力することで、グループはチームになっていけるのではないか。これが現状の僕の仮説
物語は現実を変えれるのか?
→ALSの新薬開発研究に寄付をするための「せりか基金」
【2017年6月分】
告知ではなく、会話で伝えていく(コルクラボ第2期募集)
→コンテンツ作りとコミュニティ作り、その二つを同時にやらなくてはいけない時代
「得意」という落とし穴
偶然の出会いだから手伝うALSの日
本気の感情以外いらない。アンディ・カウフマンという生き方
→いい作品とは、作者、もしくは主人公の真意を、ファンが議論したくなるもの
以上、じっくり読んできました。今回は特に深いテーマのお話が多かったです。
なかでも印象深い記事だったのがこちら。
佐渡島さんが尊敬するリーダー、そして私も大好きなネルソン・マンデラのこの言葉は、今回初めて知りました。
「彼女は非常に強い女性だ。しかし彼女の傷は目に見えない。目に見えない傷の方が痛みは激しいものだ」
振り返ると、この言葉の意味が芯から理解できたのは、私も30代の時です。
僕自身は、20代の後半にプライベートでいろいろあって、どんな人も目に見えない傷を背負って生きているのだなと想像力が働くようになった。20代と30代の大きな差は、目に見えない傷への想像力の差だと思う。金銭的な自立よりも、そのような想像力がついたときに、僕は自分が大人になったと感じた。
私は以前、とある有名人の応援ブログようなものを書いていました。
キラキラ輝いて見える世界で活躍する人にも必ず見えない傷があることを想像してほしくて…、あまりにも誹謗中傷が多い世界だったので、自分の無力さを痛感しながらもどうか柔らかな言葉になって届くようにという切実な願いがあったんだと思います。
その応援ブログを書いていた5年くらいの間に、自分の想像力を総動員して、人間についても言葉についても考え抜いた日々を経て、やっと私も大人になれたんだと、佐渡島さんの文章を読んで思いました。
10代の時は自分の傷も何がなんだかわからなかったし、20代で自分の傷を癒せるようになっても他人の傷には気づけなかった。
30代で目に見えない傷への想像力がやっと身について、そして40代になった今、他者の見えない傷について描く人になりたいと、そう心から思うようになりました。
いい小説は、すべて、他者の見えない傷について描いていると言えるかもしれない。
政治家と作家。遠い存在のように感じる職業だけど、僕は、どちらもが時代を変える力を持っていると考えている。だから、作家と作品を作るとき、その作品が世の中をどんな風に変えるのかを想像するのだ。
すべて必要な過程だったので、決して遅くはないと信じて、努力しなければ。
この記事を読めてよかったです!
では今日はこのくらいで。
ありがとうございました!
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