「サピエンス全史」を読みました。(1)

前から話題になっていた本ですが、やっと読みました。

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これ、知っているのと知らないのとでは、随分違うと思いました。知っている人は得をするし、知らないと損をします。今の日本を良い方向にもっていくためにも、多くの日本人に読んで欲しいな、と思いました。

まず、135億年前にビッグバンによって物質・エネルギー・時間・空間が誕生した。これら、宇宙の根本を成すこれらの要素の物語を「物理学」という。

30万年前に物質とエネルギーが融合しはじめ、原子ができて分子ができた相互作用を「化学」という。

38億年前に地球上に有機体(生物)が生まれたことを「生物学」という。

そして7万年前にホモ・サピエンスが文化を形成し始めたことを「歴史」という。

「歴史」って大切ですね!

その人類の「歴史」の道筋を決めた3つの革命は、「7万年前の認知革命」「1万2千年前の農業革命」「500年前の科学革命」。

まず「認知革命」とは、「生物学」の状態から独立し、「想像・創造」ができるようになった。

人が集団で生活する時、「共通の神話」という虚構を信じることによって、協力しあえ、統率がとれるようになり、複雑な行動の計画と立案ができるようになり、大型獣からの攻撃も集団で防ぐことができ、人類が食物連鎖の頂点に立てるようになった。

「神話」とか「宗教」というと、まずどの地域でも「アミニズム」が出てきますが、日本の神道はまさにアミニズム。仏教が伝来した時、神仏が混合されたのも、仏教の教えや哲学を欲したからだろうな。

「農業革命」については、むしろ農耕をする以前の狩猟採取時代の方が、栄養バランスもとれ、豊かな生活を送っていた。農業というのは、稲や小麦の世話を人がさせられているということ。関節炎やヘルニアなどを引き起こし、ビタミンやミネラルが欠乏しやすくなり、単一の穀物を育てることで、害虫被害や日照りなどによる飢饉にも陥りやすくなり、家畜を飼うことで病気も培養され、そして何より、米や麦を蓄えることで、富が生まれ、富の奪い合いが起き、貧富の差や階級の差が生まれる、ということであった。

しかし人口は激増します。

                             〈つづく〉







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