見出し画像

人生のドット

1か月前に行った香川旅行で感じたのは、
「もっとクリエイティブな仕事がしたい」
という思い。

それはたくさんの島々で
現代アートを見てきたからだろう。
単純すぎる思考だとも思ったけど、
実際私は小学生の頃から
何かを製作したり創造することが得意だった。

直島に出会い、
べネッセコーポレーションという会社に出会い、
企業理念が「Benese(よく生きる)」
だったがために
岸見一郎に没頭していた私に強く突き刺さった。

旅行から帰ってきて
これまで感じたことのないくらいの
今の仕事に対する無力感に襲われ、
転職活動してみようと思い立った。

元々、行動を起こすときは
熟考せずに衝動的にやる方だけど、
即、転職エージェントに登録し、
転職理由を考え、
たくさんの企業にエントリーした。

社会人9年目だけど、
今の職業は一般的なスキルを積むのは難しく、
エントリーはなかなか通らない。

とにかくたくさんエントリーしなさいと
エージェントに言われ、
少しでも興味が湧いたら
エントリーしていたものの、
書類選考が通ったのは1社のみで
全く歯が立たない。

企業スカウトが来ても、
ああ、この会社はきっと誰でもいいんだろうな。
と思ってしまう。
予想通りだったけど正直ちょっと落ち込んだ。


そんな転職活動の最中、先日京都に行ってきた。
京都は一番行っている旅行先で、
今回で6回目かな。

有名な観光スポットを巡るというより、
京都に住んでいるかのように
お気に入りの場所を見つけることが目的。
GoogleマップにつけたたくさんのPINを頼りに
今回も新たなお気に入りが見つかった。

旅行中、プライベートと
仕事のバランスについてよく考えた。
転職活動をして、今の会社の良さに気づいた、
なんていう話もネットでよく見かけたけど
まさにそうで、これまで悪いところにしか
目を向けてこなかったけど、
いい部分がよく見えてきたように思う。

大好きな上司や同僚、これまでの経験や知識、
何よりも安定的な給料のおかげで
こうして旅行に来れてるんだなと。


新しいスキルの習得と大切な趣味の時間。
天秤にかけると趣味の時間の方が重要。
というのも、新しいスキルも語学学習や
パソコンのスキルなど、
正直趣味の域にあるようなものも多くて、
それを実生活に活かせているか否かではなく、
それをしている時間自分は楽しいのか、
ということを重視しているようにも思う。


京都から帰る新幹線の中で観た、
「キャッチミー・イフ・ユー・キャン」
という映画。

過去観たことがあるのだけど、
今の自分と重なる部分があった。
彼は持っているスキルを
仕事に活かしたいというより、
彼の人生を追い求める1つの道具としての
手段であって、それ自体が人生ではない。
いろんな職業になりすましたり、
実際に司法試験に合格したり
そのスキル活かせば
何にでもなれるじゃんと思えるけど、
彼にとって「人生の安定」は
同じような日常の繰り返しで
面白くないと感じていたのかもしれない。

今回の転職活動も必ず何かしらの経験が
手に入ると思っている。
このまま今の会社で働き続けた時に
後悔しないためにも
「転職活動もやってみたけど、
 転職は必要ないと思った。」
ときちんと経験を元に納得するためでもある。


人生はたくさんのドットがあって、
それがつながった時に何かが起きる。
転職活動を通して、過去にドットを
置き損ねたなと感じていたけど、
どう足掻いても過去に戻ってドットを
置き直すことはできないし、
過去の選択は、その時点では最善だったと思って
自分で決めたのだから誰のせいにもしない。

だから今は、ドットをたくさん置いていく。
そのドットは一生ドットのまま
かもしれないけど、
ドットだって集まれば絵なんかも
描けちゃうんだから
将来の決めてしまった目標のために
行動するのではなく、
衝動的な自分を大切に、
いろんなことにチャレンジする人生でありたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?