見出し画像

逆に獲られた若い詐欺者。

 同級生の父は末期癌で入院していた。
相部屋には暴力団員風の中年の男性もいた。
友達の父は京大卒のインテリでそういった人達は苦手だった。

まぁ好む人も数的に多くはないと思うが・・
よくテレビに出たりする文化人で社会的にはインテリゲンチャに属するのに何かやたらそういった不良の経験があったりそういったジャンルが得意だったり
喧嘩おじさんだったりする人もたまに存在するが、そういった優れた暴れん棒もごく社会的にはごく少数だと断定する。

まぁ友達の父も相部屋になり気まずかったのだろう。
がんと断定された暴力団員風の男性はいつも3〜4人の友達が面会に来ていて賑やかだった。
非常に大きなボリュームで友達と病院でお喋り。

友人と一緒に面会に行った時にもその男性達はやっぱりいた。
非常に荒い言葉遣いで身体も無駄にやたらデカい笑全員。
その日タイムリーにアウトロー達の会話が聴けた。

「この前、オレオレ詐欺の電話あったんや。」
「コラ、お前、どこかけとんねん!!言うてカマして
事務所呼んで逆に200万獲ったったわ。」
「そのまま200万オヤジに渡したった。オヤジもええ小遣いなったやろ」

本物の漢だった・・迫力が違った。

一流暴力団を騙そうと遂行したまだ若い詐欺師もパッキャオが勢いよく前進し突進しメキシコの英雄マルケスにもらったカウンターの如く前のめりにダウンしたのだろう。

病院近くには直参と呼ばれる有名な組織があって、たぶんそこの人達だと断定できる。

私は友人とこのネタ(事実)が気に入り昭和の漢達のモノマネしたり居酒屋で盛り上がった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?