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共産主義者、友人Kの想ひ出#2

第2章 
シコり続ける友人K

友人Kはその後も毎日のように授業中シコり続けていた。
そういった行為は主に国語の若い女教師の清水先生の授業中に行われていたという。

クラスの違う私はKと同じクラスの友達やK自身に取材した。
ときには完全に膨張したペニスを露出し席の近くにいた者に男子、女子かまわずに魅せたり触らせたりする反社会的そういった行為は別に問題にもならず自然なスクールライフスタイル、思春期に於ける成熟度の早い人間の許容範囲の行為として教師も同じクラスの男女にも黙認されるようになったように思える。

友人Kは知識階級の血筋で特に勉強しなくても成績は常に上位だった。
つまりみんなと同じ勉強なんか退屈でやってられない。
むしろその時間シコってある種の反社会的行為に全身全霊的にエネルギーを使っても何ら成績に支障はないわけだ。
合理的行為ともいえる。
実存か。猥褻か?
芸か?究極のライブパフォーマンスか?

大好きなビートたけしさんが「性慾がなければ大統領になっていただろう」と振り子の理論的な事を言っていたが、友人Kの場合もそれは当てはまるかもしれない。

友人Kは身体は中学当時、身体はデカかったが暴力的な振る舞いでなく知能犯、思想犯的な人物像というか自然な大きくカテゴライズすると「大人しい少年」の枠に入っていたと断定できる。

小学時代はおとなしくデカい身体で読書倶楽部に入っていて同じ小学校だった高校受験に2度も失敗した岸田に言わせると中学に入り「急にイキり出した」という話である。

友人Kは私が大嫌いだった野球部の帰り道に家は反対方向なのにパックンと私が一緒に帰宅するルートに良く着いてきた。
父子家庭で家に帰っても誰も居らず寂しかったのだろう。

帰り道は3人でモノマネをしたりしてずっと笑いながら喋って歩いた。
ビートたけしや松田優作のモノマネであとはマッチやトシちゃんや沖田浩之やひかる一平がメイン。
「尚貴、優作やって!やって」
始めは笑ってたが、そのうち「もう一回やって
!」とパックンと友人Kが私にリクエストし私がモノマネするとワザとしらけた知らん顔したり無視したりする遊びに変化していった。
あの頃は少年はみんなマッチの唄を唄い上げながら家から帰宅したものだ。

まさか今頃になってジャニーズが大問題になった。
その頃からその以前からジャニー氏のある種の反社会的行為はプレイされていたのか・・・

友人Kのある種の反社会的行為もむしろ自然に行われていた。
学校の友人や野球部の友人を自宅に誘い、一緒にエロ本などでシコる状況になり自らのペニスを友人達に咥えさせる手法は自宅に呼ばれた友人達は
ほとんど99.89%の確率で被害者になっていた。

友人Kは決して番長的な暴力的な人物でない。
家に行った人間は確実に友人Kに「サクリファイス」
つまり、犠牲になる、身を捧げていたのだ。
しかも自然な感じで。
断ったの私だけらしい。
私からすれば友人Kの、きったない、臭い、キモいものを口に含んだとされる友人も信じられなかった。

しかもパックンや後に2度も偏差値最低の公立高校を受験し不合格となった馬鹿の岸田も友人Kのソレを咥えたのである。

しばらくたってから岸田に問い詰めたところ
「よくそんな事できたなお前(笑)」
「うぉぉ、なんていうか雰囲気ってあるやん」
岸田はそう答えた。

そう雰囲気作り。ある種の虚構であるかもしれない。イヤ虚構ではないのではないか。

宗教者が一緒にヨガをやったりして精神的にも身体的にもスッキリした状態のタイミングで自らの巧妙、知識溢れ、情感豊かな話術で勧誘する。
そういった類似の能力が13歳の知識階級血統の友人Kの魂に存在していたものと断定する。

しかし友人Kは同性愛者ではなかったともこの段階で断定して置く。
バイセクシャルでもない。
ただ単にニキビ面で脂ぎりモテなかった肉慾棒太郎的な少年なのだ。

数年経って明らかにされた事実だが私が当時付き合っていた学校で1番可愛いとされる坂本さんを友人Kはずっと好きだったのだ。

坂本さんは誰が見ても美少女で入学当時から女子からもその美貌を容認されている存在だった。

私も子供時代、色白の美少年でありかなり女子にもモテていてバレンタインチョコレートの数では
かなりの自信があった。

坂本さんの事はみんなから聴いていたので知ってはいたが美少女過ぎる娘が私なんか興味ないだろうと勝手に決め打ちして話しかけにもいかなかった。が
ある日、坂本さんが私の事を交換日記に書いてるという噂を同じクラスの女子に聴いた。
好意を持っている。一番可愛い。気になる。
という内容だという。
自然にさらに私に対する女子からの注目度、人気は高まっていき加速していく。

女子と「付き合う」なんてまだ恥ずかしかったし
どうしていいかわからなかったが仲の良い女子3人と森進一激似のパックンが付き添ってくれて坂本さんに廊下で告白するような状況をみんなが用意してくれ「付き合って下さい」という事に成功した。
恥ずかしくみんなから引っ張られるような感じで
廊下で待ってる坂本さんの側に行く私。

私はずっと俯き加減だ。
違うクラスの坂本さんの顔を近くで初めて見た。
やっぱり美少女なのを認識。
ショートカットで細いのに制服の上からでも形がでる巨乳。
柔らかい優しい声。

付き合うといっても子供の日記交換とプレゼント交換くらいだったが。
ちなみに森進一激似のアスリート系パックンと
友人Kも女子と付き合っていたが器量がよいとはいえないタイプだったのである種の成功者である私は密かに嫉妬されていたかもしれない。
バカ岸田は何故かモテていて可愛い女子と付き合っていた。

                続く



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