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ハゲとヘビメタと私#4(或いは琉球美貌禿げ唐手、照)

次の週の土曜日。休日。
また公園に行くつもりが寝過ごしてしまった。
10時くらいまで寝る事にした。
密かにまたヘビメタやハゲカラテの顔が観たかったが
綺麗な女性ならまだしもただの風変わりなオッさんだし別にまぁいいかなぁとおもいダラダラ朝を過ごした後、ホームセンターにあったラーメンの食器を思いだし買いに行く事にした。
あのよくある中華模様のついたラーメンのやつとレンゲ。
あと牛乳石鹸や髭剃りもないな。

棚でシャンプーやボディソープを観て入ると
こっちをチラチラ観ている視線に気づいた。
ハゲていた。サイドは普通に残してある。髭.顎髭。
ミズノの黒のウインドブレーカーに左手に買い物カゴ。
「うわっ」
すぐ認証した。
公園琉球ハゲハンサムカラテ兄さんだった。

「朝稽古終わったんですか?」
「今日僕も運動しようと思ったけど寝坊しましたわ」
「この辺ですか。近くでしたね。確か」
ハゲカラテは嬉しそうにニコニコしている。
「なに買いにきたの?」
「ラーメンの食器とか、石鹸とかシャンプーとか」
「俺もシャンプーとか靴下とか見に来てた」

ハゲカラテのカゴを覗くとGUNZEの下着と赤ラベルの資生堂TSUBAKIのシャンプーと同じTSUBAKIのトリートメントが観えた。
GUNZEはともかくTSUBAKIシャンプートリートメントセットのしかも既成品より大きい物。

資生堂のものは少し高いしそういったヘアースタイルなんだし石鹸やトニックシャンプーがベストだと想うがTSUBAKIをセレクトしていた。
女性と一緒に住んでいるのかもしれない。

一緒にレジに並び雑談。
私はラーメンの食器を自分で紙に巻いて包装しバッグに入れた。
「今日休み?飯でも食べる?」
時間は11時過ぎていた。
「王将開いてるよ、もう」
「奢るよ」
ホームセンターを出て森之宮駅の王将まで二人で歩いて行った。
「いいんですかあ?」
「朝稽古でお腹減ったし」

まだ名前を聴いてなかった。
いつまでも心の中で「琉球ハゲカラテ」と呼ぶのにも飽きを感じていた。
「照屋」というので
テルちゃんと呼ぶ事にした。
私の名前は杉本です。
「スギちゃん」でいいです。
王将ではテルちゃんは天津飯、ギョーザ、ニラレバ炒め、私は酢豚定食を頼んだ。

テルちゃんは「飲っちゃう?ね」
と甲高い声でいい瓶ビールも二本頼んでくれた。
めでたく昼酒になった。
瓶ビールはすぐなくなり青リンゴ酎ハイ、ハイボールとリズムよく進む。
機嫌よく飲む二人。
離婚した事やそういった事はテルちゃんも聴いてこなかったしこちらも独りで住んでいる事以外は聴かなかった。
格闘技や女の話しをした。
王将で食べ終えてもまだ飲みたらない様子のテルちゃん。
「行こうか?」
「梅田で女が待ってんねん」
「一緒に行こう」
「奢るから!心配しないで」
王将では退職し離婚後、退職金と蓄えを1000万嫁に渡してもまだ700万あるという事を話していた。

700万でも多いとは言えない。
私など蓄えも財産も何も両親もいない。底辺者。
同じ離婚した身の上に同情しているのか。

梅田で女が待っている。
奢る。心配しないで。
たぶんビンサロかな。
梅田にピンサロなんかあったかな。
それとも安いホテルでデリヘルを手配してくれるのか。
そんな嬉しい期待を想念しながらあまり深く問わず今日はテルちゃんに着こうと決意した。

ホームセンターで買った品物をすぐ近所のテルちゃんのマンションまで置きにいった。

黒ミズノウインドブレーカーのハゲの小さいオッチャンと地下鉄で東梅田に着いた。
帽子を被ればいいのにテルちゃんは被らなかった。
それが不思議だった。
そのまま自然の状態のままに生きるとかそんなふうな信念、あるいは哲学の様なものを秘めているのか、いずれ問うつもりでいる。

テルちゃんが連れてきたのは熟女セクキャバだった。ここにテルちゃんの「をんな」がいるという。
雑居ビルの6階。
入り口のドアを開けすぐ二人分会計した。
しかもPayPay決済だった。

ほぼ同時に二人呼ばれ別々の少し離れた席へと案内された。
別々だったのでテルちゃんの「をんな」は観れなかった。
先にチューハイを注文し少し待つと若い派手な娘が現れた。熟女セクキャバなのに明らかに若い女性だった。
ソープやヘルス、キャバクラは行った事はあるが、
セクキャバは初めてだった。
呑んでお喋りする。
そして嬢の乳房に触れ続ける。
普通にお喋りもお触りも楽しめた。
嬢も美人で爆乳だった。
土日はやはり一日中忙しいという。
ここはノルマがなく自分よりお姉さんばかりで働きやすいという。
すぐに時間となったがテルちゃんは延長料金も聴かずに即スマホ(PayPay決済した)という事を次に現れた嬢が知らせに来た。

次の嬢は少し姉さんだか痩せているのに巨乳で明るい人だった。
お腹を触るとブヨブヨしているのでお腹はダメと笑っていった。
それでもお腹に手が降りるとすぐその手を掴みダメといいながらその手を乳房に持っていく。
嬢は話上手で暗がりでの私の顔をイケメンといった。
私もその細身巨乳のスタイルを絶賛し繰り返し褒め称え続ける。ダンスの先生をしていると話てくれた。
トイレがしたくなり案内された。
行く途中、椅子に座って股を広げている嬢の真ん中に顔埋めているハゲ頭が見えた。
あ、テルちゃんだ。
実質は「おっぱい倶楽部」なのに陰部の方が好きなんだなテルちゃんは。

トイレから帰る途中もテルちゃんは顔を埋めていて目立つ無毛の頭頂部はほとんど動いてない様に見えた。

私はまた席に戻ると細身巨乳とお喋りし安酒とお触りを続けた。私は陰部には興味なかった。


                つづく。




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