アナログの牙城
皆さん、はじめまして。
私は小売業店舗で農産物の担当をしています。
静岡に在住しており、妻と7歳の娘と5歳の息子の4人で
騒がしくも楽しく暮らしています。
私が働いていた職場はアナログが好きな方が多いようで、
不便だなと思いながらも「まあいいや」と
デジタルの必要性をビシビシと感じながら、
それを見ない振り、いや、面倒臭いから放置してきました。
しかし、このままではダメだと思い、
奮い立った私の動機と決意をここに記そうと思います。
待つ時間や打つ時間
私は某小売会社に10数年前に入社し、静岡県内を転々とした後、
転勤先の職場で知り合った妻と結婚しました。
そして、この春までグループ企業の他会社に5年ほど出向をしていました。
まあ、どちらでも変わらず、
アナログに拘束された職場で不自由な労働を強いられていました。
出向元は、もう皆さんの想像通りの、昔の会社でした。
発注は分厚いファイルにボールペンで書き込み、
そこに記載されたバーコードを専用の機械でスキャン。
打ち込みだけで大分時間を取られていました。
FAXの使用頻度も高く、「電話がダメならFAXで」と言った感じで、
FAXへの信頼度はバツグンでした。
出向先では、多少はデジタル導入されていました。
しかし、こちらでも不便が待っていました。
Excelに打ち込むタイプの発注があったのですが、
共有機能が使用されておらず、
誰かが入力し終わるのを待つ謎時間が発生…
更に入力が可能になると「入力権」の争奪戦が始まります。
商品によっては限定数もある為、かなりの熱戦です。
長い時では三十分以上パソコンの前で格闘していたこともありました。
(別の仕事をしながらですけど)
これは知識がある人が対応していれば解決出来たのものかと思います。
さすがに今は改善されている事を祈ります。
※数年前の話です
出向解除で戻ってきても、未だににFAXは現役…
以前よりは頻度は少ないですが、確かに存在していました。
商品は入荷のタイミングで検品をします。
入荷時に商品不良が発生した場合、
基本的にはパソコンの専用アプリで詳細を打ち込む事で完了しますが、
1つの取引先だけ、FAX報告です。
「なぜ?」ですよね?
それは誰にも分かりません。
しかもそれで終わりではなく、
2日後に上記の専用アプリから詳細を打ち込めと言うんです。
どんだけ手間暇かけるんだい。そんなん忘れちゃうよ。
調べたところ、日本の企業に勤めている方に行ったあるアンケートでは
4割以上の方が日常の業務の中でFAXを使用しているそうです。
FAXにも
・操作が簡単
・受信原稿がすぐに出力される
などメリットはありますが、
別の方法も視野に入れた方が更に職場環境を改善できるかもしれません。
増援要請
未だに、あちこちにアナログの痕跡が見え隠れするこの職場は、
誰かがデジタル化を推進してくれれば絶対に良くなる、
顕著に改善すると思っていました。
けど違います。
人任せではなく、私自身がやればいいと考えを改めました。
キョロキョロ周りを見回して誰かがやってくれるのを待ってても、
自分が思うようには進みません。なら、
「自分でやった方が良い!」
と思い立ち、とりあえず行動する事にしてみました。
アナログの職場を変える為には、
職場の上司・仲間達の協力が不可欠です。
ではここからは私の職場環境を紹介します。
A店長(男性)
関西出身で今年の春から初めての静岡店舗勤務。
ラフで喋りやすく、何かと相談させてもらっています。
個人的には年齢が近いのも、親しみやすさの要因かなと思います。
Bさん(女性)
農産部門ナンバー1
農産のパートさんです。
業務内容は、売価の変更・発注修正など、ほぼなんでも出来ます。
そこら辺の正社員より出来ます。
更に仕事もとても早いです。
が、言い換えれば、せっかちな性格で
いつも急いでいるため、捕まえて話すのが大変です。
Cさん(女性)
農産部門ナンバー2
こちらもパートさんです。
業務内容は店出し・商品化がメインです。廃棄の入力なども出来ます。
テキパキと作業をこなし、そして丁寧です。(商品化が綺麗)
言いたいことはズバッと言ってくれるので、
私も動きやすいです。
Dさん(女性)
午前のアルバイトさん。
業務内容は店出し・商品化です。
お願いした事は確実にこなす、
ほんわか笑顔のムードメーカー。
Eさん(男性)
午前のアルバイトさん。唯一の男手。
業務内容は店出し・商品化・荷下ろしです。
仕事も細やかで丁寧です。
※ひとつ補足しておきますが、
今の職場に異動してきたのは約1ヶ月前です。
まだまだ皆さんの事・店舗の事を学習中です。
あくまで、この1ヶ月で私が感じた彼らの印象です。
私ってどんな人だと思いますか?
実験的にですが(ヒドい)、
まだ知り合って1ヶ月も経ってないBさんとCさんに
「私の印象」を聞いてみました。
Bさん
「仕事をちゃんと一生懸命やっているし、話しやすくて良いですよ」
Cさん
「話しやすいですし、
何か聞けばちゃんと答えようとしてくれる方だと思いますよ」
そりゃ「話しやすい」ぐらいしか
まだ分かりませんよね。
しかし、これは嬉しい。
以前の私は仕事中は寡黙で、取っつきにくい人という印象が強かったです。
(以前、同じ職場に居た妻から聞きました)
しかし、子供が生まれた頃から、
少し周りに配慮するようにしようと意識を変えました。
それが実際の声として聞けたのは
じわじわと嬉しい。
それに、悪い印象というわけでは無さそうなので、
まあ良いじゃないでしょうか。
しかし、少し気になったのはCさんの発言の中の
「答えようと」
という表現ですね。
「答えて」ではなく
「答えよう」…
つまり、
初見じゃ答えきれていない…
はい、
勉強不足ですね、努力します。
今こそ好機
仕事の基礎的な部分の勉強も必要そうですが、
同時進行で職場をより働きやすい場所に変えていければと思います。
そのためには手段を知らなくてはいけません。
そっちの勉強も必要なのか…忙しくなりそうです。
まずは足下、出来る事から改善していきます。
少しでも進み続ければ、
いつかはアナログも怯んで、その牙城を崩す事が出来ると信じています。
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