第4話 人生最大の壁、現る! その名も『テクニカルプライズ』
皆さんこんにちは!
生涯全力スキーヤー、NAOKIです!
今回で4話目となる苦悩日記
お伝えしたいことはが山ほどありますが、
とりあえずは残り2話、お付き合いください!
前回までのあらすじ
ついにかつての憧れ、
スキーバッジテスト1級に合格。
そこへ到達してみると、そこにあったのは、テクニカルプライズという尋常ではない高さの関門。聞いたことがあった程度でどのくらいのレベルかも知らなかったが、実力が伸び盛りだった僕は、テクニカルへ挑戦できるというだけでワクワクして更にモチベーションに磨きがかかったのでした。
しかし、
一緒に切磋琢磨できると思っていた先輩達は目の前の高すぎる壁に挑戦する気も見せず、初めから楽観ムード。それにつられて、同期達も同じ様子。
(ふざけんじゃねぇよ...)
単純なイライラでも呆れでもないモヤモヤした感情が、ドンドン自分の中で大きくなっていきました。
そして一つの事件が起きたのです...
同級生達との衝突でした。
急遽居酒屋で開かれることになった同期会。議題はもちろん、僕の態度のことでした。
スキー上達のことしか頭に無い私を責める同期。
自分の向上心が間違ってるとは思えず、それに反発。
ついには呆れて、
「もういいや」
と思って席を立とうと思ったその時、同期の女の子が号泣し始めたのです。
聞けば、僕のイライラした態度に対し、下手な自分が足を引っ張っているせいではないのか…
そんな不安と恐怖を堪えていたそうです。
『俺は絶対に間違ってない…!』
そう思いながらも、どこかモヤモヤが残る状態で同期会は終了しました。
テクニカルへの決意
僕が居候をしていた赤倉では、僕のような大学に入ってから本格的に基礎スキーを始めて、テクニカルへ到達した人は当時は知る中ではいませんでした。
『テクニカルを目標として目指す』
その道程がどれほど大変かということも分からないまま決意を固めなければいけませんでした。
みんなが思う通りに
「無理かも…」
という不安や
「それでも上を目指して頑張りたい」
という前向きの気持ちがぶつかったり...
誰にも相談できなかったので、こうして何度も独りで悩みながらようやく決意を固めたのでした。
こうしてテクニカル合格を目指すため、YouTubeで色んな会場のテクニカル検定の動画を見ました。特に、得点付きのビデオを探しては合格する人とそうでない人の差を徹底的に研究しました。
しかし、
どれだけ研究しても、
何ができれば合格なのか?
それがサッパリ分かりませんでした。
練習でも同じく、
「こんなんでテクに受かれるのか?」
その答えはどこからも返って来ないまま、ひたすら試行錯誤をしている内にドンドン時間も過ぎて行き、気づけばシーズン終盤になっていました。
プライズ検定 初挑戦!!
こうしてシーズン中はモヤモヤが消えず、これといった突破口も無いまま、2年目のシーズンは終わりを迎えようとしていました。
3月上旬
戸隠にて学生大会を終えた後にネットを見ていた時、1つの情報が目に入りました。
『3/25 赤倉 プライズ検定』
そもそも1級に合格して以降、自分の現在地すら分からなかった僕は戸隠から赤倉に戻ることを決意しました。
まだまだ実力が足りないことは分かっていましたが、このシーズンにどこまで近付けたのか、最後の勝負でハッキリさせるのも悪くない。
シーズン中に大きく成長したこともあり、自信に満ちていました。
初めてのプライズ検定でしたが、力試しの気持ちもあったせいか、緊張もミスもほとんどなく検定は終了しました。
流石にいきなり合格なんて無理かもしれないけど、そこそこ惜しいくらいまでいったかもな
そして結果発表...
合格者が2.3人ほど発表された後、
「テクニカル合格者は以上です。」
…正式に不合格が確定しました。
「まぁそれもそうか…」
「いきなり受かるほど甘くはないよな...」
ある程度分かってはいましたが、最後までわずかな期待を持っていたので、落ちた時はさすがにガクッと来ました。
衝撃の得点発表
落ちたけど、そこそこ惜しいとこまではいけたと思う!
そんな風に気持ちを切り替え、閉会式が終わった後に得点表を見に行きました。
それは、
言葉も出ないほどの衝撃でした。
大回り・・・73点(-2点)
小回り・・・75点(合格)
フリー・・・73点(-2点)
不整地・・・74点(-1点)
結果、マイナス5点。
「小回りは合格点出て良かった」
なんて思う心の余裕は一切無かった。
何だ!このロング系の得点は!?
転んでもないのにマイナス2点!!?
生まれて初めてのプライズ検定は、結果はこれまでに経験したことがないくらい、大差で不合格となり、これまでの級別テストとは、全くレベルが違うことを改めて体感することになりました。
今回はここまで!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回、最終回!!