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育休を6ヶ月取得している男性エンジニアの話(2ヶ月経過)

3月下旬に子供が産まれ、現在育休取得中です。
期間としては6ヶ月いただく予定で、現在2ヶ月が経過したところです。

6ヶ月にした理由、育休中の生活、今のところの感想を中心に書いていきます。
育休を取る予定の方や迷っている方の参考に少しでもなれば幸いです。
エンジニアのというタイトルになっていますがエンジニア成分は少なめなので、ほとんどが他の職種の方にも当てはまる内容です。

前提として、ママの方は1年の育休を取る予定です。


6ヶ月にした理由

2024年時点で男性としては長めと言えるであろう期間にした理由です。

ちょっと長めに取りたかった

人生に二度目があるかまだわからない我が子の育児にフルコミットする機会、少し長めに取って成長を見守りたい気持ちがありました。

初の育休なんで感覚値ですが男性(というかママパパの短く取る側)は3ヶ月というのが自分の業界とか環境的には割とベーシックなのかなと思っていて、それの倍取ればかなりたっぷり感があるだろうと考えました。
またそれ以上はさすがに長いかなという感覚でした。

(ありがたいことに)それが許される環境だった

とてもありがたいことに今の職場は育休を取りやすい、むしろ取るのが当たり前みたいな風土で、6ヶ月となると「おっ、長めだね」みたいになることはあれど否定的なことは一切ありません。

この記事を下書きで温めてる間にちょうどそれ系の記事が出てました。

キャリア的にも支障ないと考えている

長く休むとキャリアに遅れが出るみたいに考える方も多いと思いますが、私としては40年以上働く中の半年なのでそれほど大きな影響はないという考えです。(かつて体調を崩してもっと休んだこともあるので今更という開き直りもある。)

特にエンジニアの場合は勉強や個人開発をしたり情報のキャッチアップをすることでスキルを維持しやすいという面もあります。
実務レベルでやらないと実務のスキルにはなりづらいと思っていますが、それでも他の職種よりはスムーズに復帰しやすいかと思います。

育児休業給付金が6ヶ月以降は減る

育児休業給付金(育休手当)について、詳細は割愛しますがざっくりいうと

  • 180日までは給与の3分の2

  • それ以降は半分

のようになります。

3分の2だと、ちゃんと計算はしてないですが、給与所得がなくなって税金が安くなったり厚生年金が免除されたりで、たぶん実質手取りとしては働いている時の8割ぐらい入るはずです。

給付金を効率的に吸い尽くしてやろうというのもまあ0ではないですが、どちらかというと半年という期間が自分にとって適正かもわからない中でこれが一つの決め手になった感じです。

ちなみに上述の実質8割部分は来年度から10割になるみたいです(でもよく見たら「給付日数は最大28日間」って書いてた…)。
この辺りの出産や子育てに対する制度は今後も手厚くなっていく方向かと思いますが、まあ体は老いていくので今のタイミングは損だとかは考える部分ではないと思います。

育休中に毎日してること

家事

育休といいつつ、まずは家事です。
親がまともな生活を送れなければ子も送れません。

ママは退院後の1週間は家事も控えて安静、1ヶ月はできれば外出を控える必要があります。(うちは帝王切開だったので、そうでなければ若干違うかも。)

また、育児において、少なくとも我が家では銀の弾丸が存在します。おっぱいです。
母乳100%で育てるかミルク100%か混合かはママの体質やその家の方針により、うちはミルクメインの混合なんで食事面ではさほど重要ではないんですが、最強のおしゃぶりとなってくれます。

ミルクをあげてもオムツを替えてもあやしても泣き止まないことがちょいちょいあるんですが、そんな状況でもおっぱいを咥えると確実に泣き止んで眠気がある場合はそのまま寝ます。

つまり、悲しいことにファミリーのカーストが「おっぱい(≒ ママ)> 赤ちゃん >>>>> パパ」になります。
切り札のオーナーであるママの体力をできるだけ温存するという立ち回りが重要になってくるので、家事はパパが積極的に担うのがいいです。
まあ1ヶ月とか経って慣れだすとノーぱいでもどうとでもなるようになったんですが、最初の頃は特に。

あとはママは入院時にオムツ替えなどを経験してくるので、退院後の育児開始時点でママの方が初期レベルが高いという事情もあります。

おっぱいについての語り多めになってしまいましたが、上記理由で男女平等が進めど特に育休初期はパパが家事を多めに担うことにはなってきます。

そしてうちは食事はほぼ全て自炊しており、スーパーは家から15分ぐらいの距離で買い物だけでも1時間近くかかるのでそれだけでも結構時間を使います。(本当は7分ぐらいのところにもあるけど運動も兼ねて圧倒的に安いオーケーに行っている。)

まあこの部分は出来合いを買うとかデリバリーを頼むとかすれば短縮できますが、健康面や気分転換を考えてきっちり自炊しています。

ミルク

これは難易度0です。作ってあげるだけです。

ただ、新生児期は胃が未発達で一度に多く飲めないので約3時間に1回上げる必要があり、これが睡眠不足につながります。

オムツ替え

これも何度かやれば簡単にできるようになります。
人生二度目のうんちのオムツ替えの最中に追いうんちをもらった時には狼狽えましたが。

ちなみにうちの子は1日におしっこ10〜15回ぐらい、うんちは0〜2回です。
ママパパで担当とか回数とか決めてるわけではなく手が空いてたり近くにいる方がやりますが特にストレスはないです。

お風呂

首の座ってない全裸の赤ちゃんを持ち上げたりするので慣れるまではスリリングですが、これも慣れれば難しくはないです。

ベビーバスに入れて洗う担当と、パスを受け取って体を拭いて保湿クリームを塗ったりする担当に分担しています。
なんとなく、毎日交互にした方がお互いの洗い方のクセとかが分散されてまんべんなく綺麗になる気がするんで、特に理由なければ交互に担当してます。 

うちの下に住んでいる2歳ぐらいの子がいつも風呂で大号泣しているのが聞こえていたので覚悟していたんですが、うちの子はまさかの風呂好きで入ると機嫌が良くなり、むしろ出される時に泣き叫びます。

寝かしつけ

育児で一番大変な部分です。
赤ちゃんが泣く原因が空腹やオムツや暑さだったら対処するだけですが、眠たいのに寝れなかったり原因はわからないがなんか泣いてるになると眠るまであやすしかなくなります。銀の弾丸もママの体力を消費するので無限に撃てるわけではありません。

抱っこして歩いたり揺れたりしないと泣き怒られるので最初の頃はやってました。
ただ私自身赤ちゃんは多少泣いた方が筋力やら鍛えられるし最終疲れて寝るからちょっとぐらい泣いててもいいやってタイプで、最近はちょいちょいあやしつつただただハイローチェアを揺らしてることが多いです。
抱っこして寝かせてもいわゆる背中スイッチで高確率で起きてしまって振り出しに戻りますし。
ハイローチェアはお下がりの頂き物を使ってるんですが、もし2人目とかになる場合は電動で揺れるやつ買いたい。

お散歩

生後1ヶ月を過ぎると赤ちゃんの外出が解禁されるので、徐々に時間を伸ばしつつお散歩をします。基本的に毎日しています。

やはり外の世界は刺激も多くて楽しいようで、最近は抱っこ紐の準備をしただけでワクワクしたような顔をしてくれ、そういった姿を見れるのは育休を取ってよかったと思えることの一つです。
外出の行き先が予防接種だと知らずに準備でワクワクしていた時は可哀想すぎました。

写真管理

育児というより趣味の範囲ですが思い出を残すことも重要です。

うちではジジババへの共有は、子供写真共有アプリ界のデファクトスタンダードと呼んでよさそうな「みてね」を利用しています。

有料プランにすれば人単位で閲覧範囲を制限できるので、ある写真は片方のジジババにのみ共有みたいなことができて良いです。
ただうちは、いずれ有料を止めたい時にめんどくさくなる気がしたんで無料のまま両家に同じ内容が出るようになっています。MIXI社には申し訳ないが、ここで宣伝することで貢献したことにしたい。
どちらかのジジババと遊んでてアップするのが気まずいやつはLINEで送ります。

こういった共有をできると自分自身も親孝行できたようで嬉しいですし、将来子供にとってお正月がより豊かなものになることに繋がるかもしれません😎

参考:ニックネームに間違えてコメントしてるひいおじいちゃん

2ヶ月経過した時点での所感

育休取ってなければキツかった

この2ヶ月を振り返っても、ママ一人の産休・育休ではどう考えても厳しかったです。
少なくとも出産前と同水準の生活をしつつの育児は絶対無理でした。

夜中のミルク対応をした上で9〜18時の育児を一人でするというのは相当キツいです。
睡眠不足になるのと、赤ちゃんの泣き声を浴び続けるというのも疲れている状態だと結構メンタルにきたりもするので交代で対応したいものです。

仮に育児を頑張ったとしても家事はまあできないと思います。
食事は生協のような宅配やデリバリー、チルド食品とかを駆使する形になってきて、(贅沢な話ですが)健康面を維持しつつというのちょっとできません。

育休を取れなかったり取らない場合はジジババなど他の家族に手伝ってもらうというのも選択肢になってくるかと思います。
妻と私の考えとしては自分たちで完結したかったので(そもそも育児自体したいし)、育休を取るという選択でよかったのかなと思います。

睡眠不足にはなる

既述の通り、生まれたての赤ちゃんは3時間に1回ミルクを飲む必要があるので夜間も起きての対応になります。
最初の頃は起こして飲ませることもあったのですが、今はお腹が空いたら自分で起きて泣いてくれるのでそれベースで動きます。

そしてこれは完全にうちの事情なんですが、1LDKの家で寝室は分けずに3人で寝ており赤ちゃんが爆音で泣くと親2人とも起きてしまいます。
一応日付変わるぐらいまでのミルクは私が担当して、夜間は早めに寝たママにお願いするスタイルでやっているのですが、結局毎回起きてしまってママがミルクを作っている間にオムツを替えたりしています。
1人がリビングで寝たとて、睡眠の質は下がるし、たぶん普通に泣き声は聞こえるしもう1人がミルクを作りに来た時にも起きそうなので意味はなさそうです。

私自身が(かつて修学旅行で毎度寝られなくなったり今でも電車で寝るとかはほぼない程度に)寝るのが苦手なタイプで、夜中に起きた後にすぐに寝付けなかったりすることもあり、でも次のミルクタイムは迫ってきていて…というサイクルに入り睡眠不足に陥ることがしばしばあります。
なんとか血糖値を上げて寝られるように何か食べたりしてるので、数ヶ月後には変わり果てた姿で発見されるかもしれません。

まだわからんけどたぶん半年でよかった

例えば3ヶ月の取得だった場合はあと1ヶ月弱で仕事に戻ることになるのですが、それだとちょっとしんどいかなという感覚です。
初めから6ヶ月の脳になってるからってのはあるかもですが。

赤ちゃんも以前よりは寝る力がついて寝てくれて夜間の負担は多少は減ったんですが、それでもまだまだ大変です。
それが1ヶ月後には1人でも大丈夫な状態になっているかと結構怪しいところです。

上に書いた寝室同じで親2人とも起きる問題は自分の事情なんでそれを育休を取る理由にするつもりはないんですが、どちらにせよ赤ちゃんが夜通し寝てくれるようになるまでは特に負担が大きいので二人で対応できるのがいいのかなと思っています。
たぶん仕事復帰以降も夜泣きで起きることは出てくると思うけど、それはまあ頑張るしかない。

勉強の時間は取れなくはないけど働いてる時よりむずいかも

序盤に書いた勉強とか個人開発ができているかというと…あまりできていません😇

家事と主な育児タスクの他に、ベビー用品を管理して(服以外はほぼ通販で買っているのですが)購入したり、病院やお祝い事など定期イベントがあったり、諸々情報収集したり、ママと赤ちゃんの成長について語らったり推しポイントを発表しあったりする必要があります。

片手や目と耳だけが空いているみたいな状況はたまに発生しますが、電子書籍読む程度ならできるものの集中もしづらいです。

ちゃんと測っていないで感覚値ですが、自由時間として残るのは8時間在宅勤務をした日と同じぐらいです。それが週7になります。
おまけに睡眠不足も重なってくる場合もあります。

育児とはコンテキストが変わるので気分転換になると考えることはできますが、初動にエネルギーが必要になる感じはあります。

おわりに

書き出すと私の記事としては大作の部類になってしまいました。

この記事についても、内容を夜間のミルク後に寝られなくなった時に考えたり、(ママが料理中で)相手しないと怒る赤ちゃんを横に置いて何一つ集中できない中で書いたり、育休ライフスタイルの中で書いたものです。

ここ最近は散歩の時間が伸びたり日中に40分ほどしか寝なくなってまとまった時間が取れなくなり特に余裕がなく、2週間以上下書きのままでした。

その間に赤ちゃんが成長して変化あって(浴槽に一緒に入るようにしたら風呂上がりに泣かなくなったとか)、すでに古くなっている話もあるんですが、修正してる間にさらなる成長で修正必要になるみたいなループになりそうなんで、もっと推敲の余地もあるんですが一旦2ヶ月時点の内容で記事投下します。

今現在の実態を伝えられない感が若干もどかしいんですが、またどこかで追記するか別記事書くかしたいと思います。
ちょっと最近まじで時間なくて、なんで2人がかりでやってこんなことになるのかわからん。たぶんパーキンソンの法則が育児にも適用されてる。


最後に忙しさについて書く感じになってしまいましたが、子供と24時間一緒にいれて毎日散歩やお出かけもできるのはとても贅沢で、当然幸せな部分の方が圧倒的に大きいです!

育児は育休が終わってからも続きますしなんなら親子の関係は一生続くので、育休空けの生活も意識しつつ今は引き続き全力で育休したいと思います。
ありがとうございました。

ピクニックデビューした娘

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