子供撮影に最適なカメラ・レンズ構成を考え続けた現在地
一眼で写真を撮るようになってから、結婚や子供を意識するずっと前から自分は将来はちびまる子ちゃんのたまちゃんのお父さんみたいになるだろうなと思っていました。
そして子供が生まれ、まだ赤ちゃんですが女の子だったこともあり着実にたまちゃんのお父さんへの道を進んでいます。
改めてたまちゃんのお父さんのプロフィールを見ると結構ひどいので、ここまでになってはいけません。
前置きとしてはそんなところで、この記事ではパパカメラおよびレンズとして最適な構成を考え続けて辿り着いた現時点の構成とそれに至るまでの思考、今後の構想を書いていきます。
子供の撮影をする方の参考に、もしくは一人の人間が機材の選定をする過程を覗く感覚で読んでいただけますと幸いです。
大層に書きましたが、前提として子供はまだ生後5ヶ月半なので、立ったり歩いたりしない赤ちゃんの撮影の経験と成長後の想像に基づくものです。
筆者のカメラ歴
本題の前に子供が生まれる前の私の状況に軽く触れておきます。興味のない方はすっ飛ばしてください。
私のカメラ歴としては、10年ほど前に初めてCANONの70Dのレンズキットを買ったのが始まりでした。
その後、キットレンズと同じようなエントリークラスの望遠ズームレンズと広角ズームレンズ、あとSIGMAの単焦点レンズなどを買い足していろいろ撮ってみてました。好きなカメラ関連の言葉は「足ズーム」です。
旅行先での撮影がメインで、ここ数年は頻度も減ってしまっていて新婚旅行で1年以上ぶりぐらいに引っ張り出してきて撮ったみたいな状態でした。
子供が生まれたら一眼で写真を残すというのは以前から決めており、でもこれらは古くなってきているので新調することにしました。
新調するにあたって考えたこと
パパカメラとは何か
カメラ・レンズを検討する際に軸となる「パパカメラとしてあるべき形」は何かを考え、簡単にまとめると次のようになります。
性能面とのバランスを見つつも小型軽量を優先する
外出中のレンズの付け替えはできない前提で考える
オートフォーカス性能は高い方がいい
「カメラマンである以前にパパである」という大原則があります。
行動が子供優先になる中で、荷物の軽量化やフットワークを考えると小型軽量であることは正義です。
同様に出先でレンズをガチャガチャ付け替える余裕はないと思います。
子供のいい写真を残せるので家庭内でカメラにある程度理解は得られていますが、出先で頻繁なレンズ交換で家族を待たせるのはたまちゃんのお父さんです。
付け替えるとしても休憩中や電車の中などレンズ交換のために足を止めなくていいタイミングでですかね。
となれば単焦点レンズよりもズームレンズが有利になってきます。
オートフォーカスは子供が将来動き回ることを考えると優先すべき事項の一つですよね。
マウント乗り換えについて
新調するにあたってすでに所有しているレンズもあるので、CANONの一眼レフを継続することも考えました。
ただ、何歳まで撮られてくれるかわからんけど10年とか先を見越すとこのタイミングでミラーレスに乗り換えておいた方がいいと考え、マウントを変更することにしました。
集めてたレンズが安価な部類だったこともあり、まあいいかなと。
そしてSONYにすることにしました。
「ミラーレスと言えばSONY」「サードパーティー製レンズの豊富さ」といった理由で割とあっさり決めました。
結果は実際使ってみないとわからないと考えていたので、とりあえずレンズが豊富なマウントにしておけば後悔は少ないだろうと。
現在の所持カメラ・レンズ一覧
迷走の途中でなんか明らかにキャラが被っているレンズもあるけど、とりあえず実態を書きます。
この後に今の構成に至っている経緯、今時点で正解と考えている今後の構成案を書いていきます。
カメラ
レンズ
カメラ・レンズごとの購入した経緯
SONY α7C II
カメラ本体としては α7 IV とこの α7C II が候補にあがりました。
動画より写真中心で考えており α7 IV は操作性が良さそうな点が魅力的だったのですが、パパカメラの指針に従って小型軽量かつオートフォーカス性能が α7 IV よりいいと言われてもいたので α7C II にしました。
ここまでは割と簡単に決まったのですが、ここから沼にはまっていきます。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
最初の一本となるレンズはある程度なんでも撮れる標準ズームだろうということで、その中で比較的軽量で価格的に許容できるものとして SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN とこちらの2つが候補にあがりました。
この2本で迷われる方はとても多いと思います。
SIGMAの方が470gでTAMRONの540gより70gも軽く、また長さが1cm以上短いのは魅力的でした。
ただズームリングの回転方向がSONY純正と逆なのが痛く、今後純正を買い足した場合、動き回る子供を撮る際にそこの混乱で撮り逃すことが出てくる心配をしました。
実際に先日、家の中を縦横無尽に動き回る姪っ子を撮る時にはめっちゃズームリング回しました。
あと私には正直わからないレベルかと思いますが、オートフォーカス性能がTAMRONの方が微妙いいとどこかで見たのでそれも決め手となりました。
SONY FE 40mm F2.5 G
2本目に、カメラは持ちたいけどズームレンズまでは持ち歩きたくはない日に気軽に使えるレンズを検討しました。
とにかく軽量コンパクトな単焦点レンズが条件でした。
こちらのレンズはほぼ同スペックの28mm、50mmのレンズも用意されているいわゆる三兄弟の真ん中の焦点距離のものです。
28mmはボケ量は減りそうだし、わざわざミラーレスを持ち出しておいてスマホで見慣れた画角はなぁ。50mmはいずれ子供が動き回ることを考えると狭すぎて扱いづらそう。
ということで40mmを選択しました。(本当は35mmがあれば一番良かったかもしれない。)
結果、まだ一度も外に持ち出したことはありません🤪
理由としては抱っこ紐で出かける日は基本私が抱っこを担当しておりカメラを持ったとて撮れず、ベビーカーの日とかじぃじばぁば宅など赤ちゃんを解放して落ち着いて撮れる日は張り切ってズームレンズを持ってしまうからです。
子供が自分で歩くようになってちょっとお出かけみたいな日に活躍してくれることを祈りつつ、その用途ならコンデジを買った方がサブカメラにもなるしいいのではないかと思い出してます。
SONY FE 24-50mm F2.8 G
TAMRONの28-75mm F2.8、大きな不満はないけど付けっぱレンズにしてはちょっとデカくない…?という疑問を心の奥底に持ち続けていた中、新しく出たこちらのレンズの存在を知りました。
440gでTAMRONより100g軽く、長さも2.5cmほど短いので取り回ししやすそうに感じました。
焦点距離については28-75mmでも悪くはないのですが、今はまだ室内で撮ることが多く、外でも抱っこorベビーカーなので子供から離れるシチュエーションががまずないということで
広角側はもう少しあった方が安心
望遠側の75mmは背景を圧縮できるのは嬉しいが若干持て余している
という状態で、24-50mmはまだ歩かない赤ちゃんを撮影するにはちょうど良いと考えました。
逆に、将来的に中望遠〜望遠で撮りたいとなった時に75mmで十分かというとそれも若干疑問があります。
それなら室内や軽くいきたい時は24-50mm、ガッツリ撮りたい時はもう少し重くてもいいのでもっと望遠で撮れるレンズを足す方がいいのではないかと考えました。
ちなみに50mmでもAPS-Cモードを使えば実質75mm!みたいに書かれるのをよく見ますが、それをいうと75mmは112.5mm相当になって当然有利なので、75mm付近に明確な用途がある場合以外は75mmまでをカバーできると言っちゃうのはちょっと違うかと思います。
本レンズの比較対象としてよく挙がる TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD については、私の用途では焦点距離が広角端20mmまでは必要ないけど望遠端40mmは心許ないということで、値段と軽さは魅力的ですが見送りとなりました。
おまけ: GODOX TT350S
ストロボは↑を使っています。
特にこだわっているわけではなく安かったやつです。
ストロボの効果については私が書くよりも良い記事がそこら中に転がっているはずなので割愛しますが、やはり特に室内の人物撮影においては効果が絶大でした。
レンズの細かい画質とかにこだわるよりはストロボを使う方が絶対にいいです。
今後こういったレンズ構成にしていきたい
ここから先は机上の空論によるものですが、妄想をまとめる意味でも書かせてください。
今現在の所持カメラとレンズを改めて書くと次のようになっており(焦点距離ベースで並び替えた)
SONY α7C II
SONY FE 24-50mm F2.8 G
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
SONY FE 40mm F2.5 G
沼の中で見出しつつある自分の答えとして、次のようにするのが現状いいかと思っています。
SONY α7C II
SONY FE 24-50mm F2.8 G
SONY FE 24-105mm F4 G OSS
なんか望遠ズーム → レンタル
RICOH GR III などのコンデジ
カメラ本体については α7C II が無二なので、IIIが出るとなって初めて乗り換え検討するレベルです。
SONY FE 24-50mm F2.8 G はサイズにも性能にも満足しており、子供の成長後も大活躍すると思うのでとりあえず付けているレンズとして残すつもりです。
SONY FE 24-105mm F4 G OSS
一方で外で構図の幅を広げたい時は SONY FE 24-105mm F4 G OSS が良さそうと考えています。
24-50mm F2.8 G と比べると重く大きいため、旅行とか子供と距離の取れる公園でしっかり目に撮りたい時などに使う形になりそうです。
焦点距離24-50mm部分がモロ被りしていますが、パパカメラの指針にある通り外出中にレンズを付け替えることはほぼ想定しておらず、その日の一本を決める運用になるのでそれでいいと思っています。
(とはいえ既述の TAMRON 28-75mm F/2.8 はさすがに被りすぎで、50-75mmのために複数のレンズは所持したくない。)
開放F値がF4である点は、外での利用中心になるのでそれだけあれば十分かと考えています。というか焦点距離とサイズを優先するとそこはそうせざるを得ません。
新型が出るかもみたいな不確定な噂が前からあるみたいなんですが、出るならば早く出てほしい。
また、高倍率のズームとしては TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD も候補となります。
ただ、日常の子供の撮影でさすがに200mmまでは必要ない気がする、105mmでは開放F値が 24-105mm より暗くなる(F4.5)、個人的になんとなく通しレンズの方が気持ちがいいといった理由で 24-105mm の方がいいかなと思っています。
なんか望遠ズーム → レンタル
まだ想像するのは早いですが、子供の発表会や運動会になってくると300mmとかのもっと望遠のレンズが必要になりそうです。
室内か外かでも要件が変わってきますし、日常での用途はほぼないはずなのでそういった場のレンズはレンタルするでいい気がしています。
まあまだしばらく先でその時点でどんなレンズが出てるかもわからないので一旦深くは考えない。
RICOH GR III などのコンデジ
あとは SONY FE 40mm F2.5 G のところですでに書いてますが、24-50mm F2.8 G すら持ち歩きたくない日はコンデジでいいのではないかと思っています。
コンデジならサブカメラにすることもできますし、例えば観光地などで人に撮ってもらう時に一眼を渡すのはあまり想像できないけどコンデジならそこのハードルも低いみたいなメリットもあるかもしれません。
単焦点だがセンサーサイズがデカくてロマンのある GR III、オートフォーカスが優秀らしいことを考えてSONYの RX100シリーズ あたりが候補になります。そもそも本当に必要なのかも含めてもう少し考えたいです。
ちなみに GR III の場合、画角は28mm(GR III)か40mm(GR IIIx)の選択になりますが、コンデジならスマホの画角に近いままで上位互換として撮れる28mmがいいかと思っています。標準画角が欲しい日はミラーレスを持ち歩く形で。
おわりに
明確な撮影の目的ができてモチベーションがあることで沼の住人になりつつあり、すでにある機材だけでも値段を合計するとなんでこんなに金使ってるんだとなります。
まあでも陳腐化する前にメルカリで売れば購入金額の1〜2割引きぐらいで売れて手数料差し引いても7〜8割ぐらいは返ってくる(希望的観測)ので、レンタルしてるんだぐらいの気持ちでやっていきたいと思います。
また、カメラはあくまで道具であり成果物である写真やそれによって残る思い出が本来の目的なので、あまり道具にこだわるよりも家族や将来見返す自分にとって良い写真を撮ることを大事にしていきたいです。
ありがとうございました。