ドラマのような恋
彼女と出会ったのは中学校の頃、男女でワイワイ遊んでいた。
あれから16年が過ぎ再び再会した。
彼女とその友達そして僕と3人で飲み会をした。
16年ぶりに会った彼女は以前大人しかった彼女とは違い明るくて笑顔が眩しく見えた。
もう好きになっていた。2回目の飲み会で手を繋いで彼女の家まで歩いて帰った。彼女には彼氏がいる。ダメな恋だと分かっていても、この恋は進んで行った。年末年始にかけて、連休というのもあり、飲みに行く回数や会う回数が増え、その恋は大きくなっていった。
年始に初めてキスをした。そこからはもう大きくなったこの恋を止めることができず。
彼から奪う決意をした。
彼女を悩ます日々が続いたが、付き合うその日の準備を僕は進めていた。
彼女の気持ちがこちらに傾いた時、僕と彼女は一緒に寝た。その先の未来は幸せなものだと思っていた。
だが、その次の日から彼女の体調がおかしい。気持ち悪い日々が何日も続いた。
僕も彼女も分かっていたが、彼女は僕には言えなかった。しびれを切らし、僕は彼女に検査薬してみなっと伝えた。
そう、彼の子がお腹にいた。
再会したその日から僕たちは結ばれない運命だった。
何日も泣いた。彼女の好きな曲がかかるたび、50分の会社への道のりで、何度も涙を拭き、全てにおいてのやる気も失せていた。
結ばれないけど、もう手には入らないけど、やっぱり好きなんだってことに気付いた。
もう戻れないこの想いは、どこに置いていけば良いのかわからなくなった。
1ヶ月半という短くて、今までで1番だったこの恋が一瞬で終わった。
彼女の次が考えられないほど。好きになってしまっている。
このまま1人のまま人生が終わっても良いと思っている。
俺にはスケボーがある、仲間がいる、それだけで十分だって割り切れるまで、スッキリするまで泣こうと思う。
2021年は飛躍の年にする!新しいことを始めて!
この街にいつかスケボーのパークを作り経営するのが夢だ!
土日の遊び場として、屋台を出したりカフェを隣接させたりしてみんなが月曜日の仕事ができなくなるくらい笑わせて腹筋を筋肉痛にさせてやるんだ!
そこが俺の人生のゴールなのだから。
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