プログラミング経験なしの営業畑で、今年起業した36歳がジーズアカデミーで学んだこと
2018年8月から2019年1月までデジタルハリウッドが運営する『G'sACADEMY』に通っていました。6ヶ月間があまりに濃密だったので、振り返りも兼ねて。
そもそものストーリー
ジーズアカデミーを検討する前の話を少しさせてください。2018年3月に共同代表を務めていた会社の代表を退任し、4月から株式会社ホーンという会社を立ち上げていました。
ずっと人事系のコンサル業界にいて、コンサルという仕事は大好きだし、使命感も感じる一方で、36歳という40歳の足音が聞こえる中で、たまたまジャックマーの40歳からは得意なことにフォーカスしなさいって言葉が目に入った時に、今のままだとコンサルとしてのキャリアしかない。もっと自分が直接的に関わらなくても、仕組みやサービスで世の中をちょっと良くする、楽しくする仕事にチャレンジしたいとフツフツと思ってました。
とはいえ、妻も1歳になる息子もある身。4月は新入社員研修の講師のお仕事をいただいたり、営業強化のコンサルのお仕事をいただいたりしながら、とにかく事業アイデアをメモして、リサーチして、企画して、あーこれじゃないなーを繰り返してました。
dippa!とプログラミング問題
そんな中でdippa!という「何かおいしいものを食べたいけど、調べるのがめんどくさい」を解決できるプロダクトのアイデアが浮かんで、これをやりたい!となったときに出てきたのが、じゃあこれ誰が作るの?という問題でした。
当たり前のように選択肢は2つ
①誰かに作ってもらう
②自分で作る
①については、エンジニアの知り合いが少なかったし、エンジニアの仲間探しはしようと思っていたけど、見つかる保証なんてどこにもなかった。
となると①の選択肢を追いかけつつ、②という選択肢を持って置く必要があった。仮に①の選択肢が取れるようになっても、前職時代に新規事業で、見積もりの妥当性も納期の妥当性もわからない。エンジニアが何に困っているのかをちゃんと共感も理解もできないという苦い経験があったので、少しでも解決できるんじゃないかってことで、どこかで勉強しようと思っていた時にたまたま見かけたのがジーズアカデミーでした。
あ、dippaについては、そのまま卒業制作まで突っ走り、最終的に卒業ピッチで1位をいただきました。
充実したジーズライフのためにオススメすること
僕が通っていたのは週末コース(Devコース)というやつでした。週1回土曜日に授業を受けて、翌週までに課題をやってくるというコースです。もう1つLABコースというフルタイムのコースがあります。
ちなみに途中からWebコースとiOSコースに分かれますが、僕はiOSコースです。以下のポイントは僕の後悔と反省を込めての内容。
①とにかく入学前に勉強してきたほうがいい
Devコースに限っては、土曜日の授業だけで知識のインプットはできない。土曜日の授業は要点をさらっと抑えるだけで終わってしまう。初心者歓迎とはありますが、「入学してから勉強したらいいや」でも、なんとかなるとは思うけど、正直せっかくやるんだったら、ドットインストールなりプロゲートなりUdemyのコースを取るなり、一回書いてみる経験をしたほうがよっぽど充実した時間を過ごせると思います。ほんとに。
②毎日少しずつでもコードを書く時間を強制的にとっておく
土曜日に授業があったその日のうちに時間を取ること。日曜日に少しでも時間を取ること。月曜日〜金曜日の朝一の少しでもいいから時間を取ること。(夜だと仕事入ること多いと思うので。)間が空くと必ず頭から抜けていきます。
③家族の応援を取り付けておく
家族にしわ寄せが行きます。出来る限り行かないように努力してもしわ寄せが行きます。課題が進まないこともあるとイライラしたり不安を感じることもあります。そんな時に家族とのコミュニケーションがうまくいってないとデススパイラルです。病みます。
土曜日学校行く代わりに日曜日はなるべく家族と・・・という方多いかもしれませんが、日曜日もできれば時間取った方がいいと思うので、メリハリつけて、コード書くのと家族との時間とを両立するのがいいと思います。最初にどれだけこの取り組みが大切か、半年間どういった形で家族と仕事とバランス取るか、これでもかと最初に議論することオススメします。
④作りたいプロダクトは入学前、入学してすぐ決めるくらいのつもりで
そもそもジーズアカデミーは受動的なところではない。最初は全然わからないことだらけ、何がわからないかがわからない中で、コード書き続けるのはかなり精神力がいる。dippa!作りたいとか、事業のハンドリングできるように勉強したいとか、そんなエネルギーが下支えになった。実際に6ヶ月間の最後の2ヶ月くらいはプロダクト制作期間なので、企画で右往左往するエネルギーを持ってかれるのはもったいない。
⑤どんどん聞いたほうがいい
ついつい自分で調べて・・・ってなりがちだけど、30分〜1時間悩んでわからないことはさっさと聞いたほうがいいと思う。写経ってコードを書き写してみることが大事だと言われるけど、ただ書いていても頭に入らないので、原理原則を構造を意識して写経しないと身につかないように感じた。
僕が学んだこと
①プロダクト作るのたのしぃーーー!
いや、苦しいんですよ。基本的に。動かないから。動かない原因がすぐ特定できないから。でも、動いた瞬間はとっても嬉しい。
②商用利用できるプロダクトを作るには道が長い
dippa!に関しては、おかげさまで途中でジョインしてくれたエンジニアがいたので、ユーザー側の開発は任せて、店舗側のアプリ開発に取り組んだ。実際に「動くもの」は作れても、「サービスとして提供できるもの」には大きな大きな溝があるということがよくわかった。安易な仕様変更をするとコードががらっと変わる。そのストレスはでかい。スタートアップでプロダクト作る時に、ギリギリまでモックアップやプロトタイプで粘って検証して、開発をすべきというのが身にしみる。
③たかだか半年、ちょこちょこやるくらいでは売れるエンジニアになんてなれない
上記に繋がるけど、結局自分のレベルがどう上がったかと言われると、swiftのコード少し書けます。って感じだと思う。実際に他の同期生のメンターさんが「命を削ってコードを書け」って仰られていたけど、まさしくそうだと思った。そこまでして6ヶ月間やらないと、戦力にはなれない。もしエンジニアとして転職したい人はその覚悟が必要だと思う。
④年齢性別仕事を超えた仲間って素晴らしい
これはジーズアカデミーの特徴なのかなと思う。期ごとに特徴があるみたいだけども、横のつながりは強いと思う。年齢・性別・仕事を超えて、半年間走り続ける中で、同じ釜の飯を食ってる感じがすごくする。みんな頑張ってるのを知ってるから、応援したくなるし、応援してくれる。「大学時代の友達の友人は垣根なしに付き合えるけど、社会人になったらなんか壁あるよねー。」みたいな話をすることがよくあったけど、ジーズの同期に関してはある意味大学時代の友人のような何かを感じる。
最後に
基本的にはジーズアカデミー推しのような文章になったけど、自分が感じてることそのまんまです。
もちろん、ジーズアカデミーが完璧なんてことはなくて、途中でやめてしまったメンバーが複数いるのも事実だし、もうちょっと配慮あるといいのになーって思ってしまう場面もちょこちょこあった。ただ、自分は得るものが多かった場だと思うし、卒業してからもコミュニティとして得られるものがありそうだと感じる場だと思ってます。
これからプログラミング勉強しようと思っている人、ジーズアカデミーの検討をしたいなと思っている人に少しでも参考になれば。少しでも熱い仲間が増えて、起業して行く仲間が増えますように。
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