浅草寺・浅草神社【東京都台東区】
概要
大きな提灯が印象的な雷門や、雷門をくぐった先の出店の立ち並ぶ参道(仲見世)で有名な、東京屈指の観光名所です。「浅草寺」は「せんそうじ」、「浅草神社」は「あさくさじんじゃ」と読みます。
由緒
その起源は古く、飛鳥時代(推古天皇の御治世)までさかのぼります。当時、浅草近辺に住んでいた漁師の檜前浜成(ひのくまのはまなり)・檜前竹成(ひのくまのたけなり)の兄弟がある日、現在の隅田川で漁をしていたところ、一匹も魚が捕れず、そのかわりに人のような像がかかりました。しかし、兄弟は像を不要なものと川に捨てましたが、その後も魚が捕れず、同じ像が引っかかることから、さすがに不思議に思い、この地域で物知りだった土師真中知(はじのまなかち)に相談すると、「観音像である」と言われたことから、兄弟はそのありがたみを知り、観音像にお祈りをすると、その翌日、船にあふれんばかりの魚が捕れたとのことです。
その後、土師真中知は剃髪して僧侶となり、自宅を寺として、先の観音像を奉安して、慈善活動に尽くしました。これが、「浅草寺」の始まりです。
その後、土師真中知の子孫が夢に観音像が現れ、「寺の傍らに当地に尽くした三者(檜前浜成・檜前竹成・土師真中知)を祀れば、永遠に繁栄するだろう」というお告げがありました。これにより創建されたのが「浅草神社」です。
したがって、浅草神社の祭主は上記の三者であり、そのことから別名「三社さま」と呼び、5月に行われる例大祭を「三社祭」と呼びます。
参拝してみて
私が通っている「TOKYO自民党政経塾」の深谷隆司塾長(元・通商産業大臣)が浅草のご出身であり、講義で上に書いた由緒や三社祭のことをお話しされていたことから、今回、自分なりに色々調べてみました。
浅草には何度も行っていますが、何も調べずに行くのと、由緒や歴史を調べてから行くのとでは、新たな発見に気づいたり、疑問に感じていたことが氷解したりするものです。