#13 やりたいことがないなら、他人がしている面白そうなことに乗っかろう
やりたいことがない、見つからない。
何だかやりたいことを思ったことも、考えているうちに億劫になってしまう。すぐに飽きてしまう。
こんなことを考えている人も多いのではないだろうか。
世間にはあらゆる情報が出回っている。だから、情報過多になって最初から『できる』を高望みしてしまって、続かない。
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それは僕も同じだ。
あらゆることが続かない。
朝のジョギングも起きるとすでに暑いので辞めた。
仕事からの帰宅後の筋トレも「疲れているのに自分にムチ打つのもしんどい」と辞めた。
就寝前の日記も、開くのすら億劫になって辞めた。
自分が興味を持って始めたことでも、続かない。
とはいえ、始める時点では「やりたい」と思ってはいるので、やりたいことがないこともないのだ。
そして、続いていることもある。
「1日にひとりの時間が絶対にほしい。だから、ひとり暮らしがしたい」
という欲望は、現在も続いている
「健康を維持したい。だから、自炊がしたい」という欲望も現在も続いていて、一人暮らしを始めてからこれまでコンビニやスーパーの弁当を買ったことはない。
こういう些細な「やりたい」は続けられているのである。
だから、「やりたいことがない」は嘘である。
案外、続いていることがあなたの「やりたい」なのだ。
・・・
では、趣味としての、人生の活動としての「やりたい」はどうだろうか。
そう言われると、思いつく人は少ないかもしれない。
僕自身がそうだ。
趣味として「やりたいこと」は特にはない。
ただやってみたいことはたくさんある。
「久しぶりに釣りに行ってみたい」とか「スキューバダイビングをしてみたい」「Eバイクで全国一周してみたい」「DIYで家をまるごと作り変えてみたい」などなど欲望は限りなくある。
でも、短い一生すべてができるわけでもないし、金銭的な問題もある。
それにこの言い訳をする時点で「面倒だな」と感じている自分も少なからずいるのだ。
だから、思い切って踏み込めず、趣味としての「やりたい」が見つからない。
・・・
でも、案外始めてみると楽しかったりもする。
僕は、最近になって毎日が楽しく感じ始めてきた。
それも、「面白そうこと」に乗っかることを始めてから。
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そもそも、「面白そうってなんだろう」と考えてみた。
そうして思い至った結論は、「それ自体に価値や魅力を感じている」ということだ。
他人が楽しそうにしていることにも、「面白そう」と感じることと、まったく感じないことがある。
例を挙げるなら、僕は毎週日曜日の早朝、町のゴミ拾いをしている。面倒だけど、僕自身は楽しんでしている。あなたはそれを聞いて、「そうか、そういう人もいるんだ。じゃあ自分も始めてみようかな」と思うか「すごいな、でも自分には絶対無理だ」と思うか。
これは自分の中の価値観と照らし合わせている。そして、合っているなら「面白そう」と感じるし、合っていなければ「全然面白そうじゃない。興味もない」となる。
だから「面白そう」と感じたことは始めてみよう。
思いつかなければ、他人のやっている「面白そう」なことに乗っかってみよう。
・・・
僕も昨日「面白そう」と思ったことに乗っかった。
小売卸店をしているので、会社経営者の方がよく来店してくれる。
その中での会話から、僕はさっそく行動に移した。
その会話の一部をご紹介しよう。(個人名は控えさせていただく)
客「地域創生の団体、何か入ってるの? 『サスティナブル』とか…」
僕「いや、どこも入ってないんですよ。『サスティナブル』って何ですか?」
客「市議をしている〇〇くんや△△さんが主催で活動している団体だよ。この前は畑耕していたって言ってた」
僕「何ですか、めっちゃ楽しそうじゃないですか! やってみようかな。それって、△△さんにお願いしたら入れてもらえますかね?」
客「そうだと思うよ。『自分も青年部卒業したら入って』って誘われているし」
僕「わかりました! さっそく連絡とってみます!」
そうして、僕は何度か交流のある△△さんにFacebookを通じて「入れてください!」と懇願してみた。
すると、すぐに「もちろん大丈夫です♪♪ 来月の例会の日程が決まりましたらご連絡させていただきますね」と連絡を頂いた。
今回、僕は「畑を耕した」というたった1個のワードだけに「面白み」を感じて乗っかった。
そして、乗っかった後に「スローライフ願望があったんだ」とか「畑、したかったんだよね」といった願望があったことに気付かされた。
・・・
面白そうと感じることには、自分が感じていない潜在的な価値が眠っている。それを始めたり、他人がしているのに乗っかることで、初めて気づくことができる。
だから、あなたもまだ「やりたい」が見つかっていないのであれば、他人のやっている「面白そう」なことに乗っかってみるのはいかがだろう。
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