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敬語の種類がいつのまにか増えていた話

 新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
とうとう13回目の投稿となります。

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 今回は、中小企業診断士とはあまり関係ない話かもしれませんが、敬語の種類がいつのまにか増えていたというお話です。私も人のことを言える立場にありませんが、たまに明らかに敬語がおかしい方がいますよね(それ以前にに敬語自体もあまり使わなくなってきているかも)。最近、研修で敬語について触れる機会があったので調べ物をしていたら、知らないことばかりだったので、皆さんにも共有したいと思います。

1 なぜ増えたの?、いつから増えたの?

 皆さん、小・中学校の頃、敬語を学びましたよね。その時の敬語の種類はいくつでしたでしょうか。私の記憶では尊敬語、謙譲語、丁重語の3種類でした。しかし、2007年に文化審議会が答申した「敬語の指針」によって、現在、敬語は尊敬語、謙譲語Ⅰ、謙譲語Ⅱ(丁重語)、丁寧語、美化語の5種類に分類されています。

 旧分類の3種類と新分類の5種類の関係ですが、尊敬語は同じ、謙譲語が謙譲語ⅠとⅡに分かれ、丁寧語が丁寧語と美化語に分かれました。詳しくは、文化審議会答申「敬語の指針」(平成19年2月)をご覧下さい。なぜ増えたかという理由ですが、「敬語をより深く理解するため」となっていました。

 <敬語の種類の新旧>
5種類                       3種類(従来)
尊敬語      「いらっしゃる・おっしゃる」型  尊敬語
謙譲語Ⅰ     「伺う・申し上げる」型      謙譲語
謙譲語Ⅱ (丁重語) 「参る・申す」型         謙譲語
丁寧語      「です・ます」型         丁寧語
美化語      「お酒・お料理」型        丁寧語

2 尊敬語

 尊敬語は、相手を直接的に尊敬する言い方です。尊敬語を使う場合、その人物を言葉のうえで高く位置づけて述べることになります。
 <例>
・行く、来る、いる → いらっしゃる  
・食べる、飲む   → 召し上がる    
・見る       → ご覧になる

3 謙譲語Ⅰ           

 謙譲語Ⅰは、相手に向かう行為、ものごとについて相手の人物を立てて述べるものです。謙譲語Ⅰを使う場合、敬意を表すべき向かう先(相手・第三者)を言葉のうえで高く位置づけて敬うことになります。
 <例>
・訪ねる、尋ねる、聞く  → 伺う
・もらう         → 頂く    
・届ける         → お届けする

4 謙譲語Ⅱ           

 謙譲語Ⅱは、自分の動作やものごとについて、相手に丁重に述べるものです。謙譲語Ⅱを使う場合、自分側の行為・ものごとなどを強調することによって、相手を敬う敬語です。
 <例>
・行く、来る  → 参る
・言う     → 申す    
・利用する   → 利用いたす

5 丁寧語

 丁寧語は、相手に丁寧や気持ちを伝える言い方です。謙譲語Ⅱは基本的には自分側のことを述べるのに使い、丁寧語は広くさまざまな内容に使えます。
 <例>
・おいしい  → おいしゅうございます
・高い    → たこうございます  

6 美化語  

 美化語は、ものごとを美化して言うことです。美化語には、言葉の前に「お」、「ご」をつける「つけ足し」型と「言い換え型」があります。
 <例>
・お酒、ご祝儀、お化粧、おけいこ
・めし → ごはん
・汁  → おつゆ

 敬語の上手に使うことは難しいと思いますが、お話しされる際に5つの区分を思い出しながら確認すると正確に使えるようになるのではと思います。今回も長くなりましたのでここで終わりにします。ここまで、お読み頂きありがとうございました。

最後に宣伝を1つ。
今回の中小企業診断士の試験に合格された方は、1月19日(日)の中小企業政策研究会へお越しください。


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