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WebシステムやWebサイト作成のための事前知識について

 コロナ渦によるオンライン対応や補助金バブルの影響で、各種Webシステム、ECサイトやHP(LPやSNS連携含む)の制作需要が高まっています。方法は、自社内で制作される方、クラウドソーシングの利用、外注開発などと色々パターンがあります。どれもなかなかうまくいかないお話や完成後に相談をいただくことが出てきました。原因は色々あるのでこのあと何回かで触れたいと思いますが、発注者の基本IT知識や仕様を書く能力の問題、受注者側のヒアリングやデザイン力不足、双方の契約や価格設定の問題などですね。私の場合は、信頼のおける方にお願いするので、打ち合わせに入り仕様を固めるところに注力して、インテグレートすることが多いです。ここでは最初に、事前に知っておきたい必要な知識についてお伝えします。

1 クラウドソーシングについて

 受託側は好きな仕事を自由な時間で行いますし、オンラインで完結するので、直接会ったりすることが不要というメリットがあります。デメリットは委託側が信頼できるかわからない、音信不通になってしまう、まともな仕様がないので無駄にやり取りや工数もかかることもあります。また、追加仕様になりがちなどの無駄もあると思います。費用は安価の場合が多いかもしれません(手数料も取られたりしますし・・・)。
 仕様がきっちりかけるならお得だとは思いますが、IT知識がないと各所で苦しい場面が出てきます。仕様がはっきりする単純作業などは有効に使える仕組みだと思います。昔流行ったオフショア開発も似ているかもしれません。今は費用も上がっているので旨味はなくなりつつあります。

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2 無料Webサイトについて 

 HPを作るにはHTMLやCSSの知識があるとよいのですが、今は(昔からか?)こういう知識がなくてもそこそこのHPが無料(機能によっては有償もある)で作ることができます。色々なテンプレートに画像や文字を入れて公開すればよいですので、自社内でもできますが、それを外注開発する方もいます。主なものをご紹介します(WordPressなどは別の機会にご紹介します)。

 メリットは、安価で簡単ということですね。サーバの準備やドメイン取得も組み込まれていることが多いので、難しい設定がいらないのはありがたいです。デメリットは、無料であることから、機能制限や自由度がない場合があったり、広告が入ったり、突然サービスが終わったりするかもしれません。開発を依頼する場合であても、自社内で練習で作ってみるのもよいと思います。場合によっては、コンテンツ作成のきっかけにもなりますし、イメージにもなります。

3 LP作成について

 LPはランディングページのことです。インターネット上の検索した結果やWeb広告などを経由して、最初にアクセスされるページのことを言います。一般的には、情報を伝える目的であるHPとは区別されており、資料請求、購入やお問い合わせなどのコンバージョンを高めるのが目的です。縦長であることも特徴かもしれません。以下のサイトは例えです。

 ページ数が少ないので簡単だと思いがちですが、プログラミングというよりは、Webデザインのセンス、マーケティングの知識、ライティングの技術の方が重要だと考えます。なので、普通のITスキルが高いだけの方に頼むと早期にできますが、出来がいまいちだったりします。もちろん、画像を加工するソフトや技術が必要だったり、HTML、CSSやJavascriptの知識があるとさらに良いですが、自社で素人が作ると失敗しやすい領域です。

4 Webシステムについて

 Webシステムを作る際には、どういうページを作るのか、画面遷移はこうなるというところを発注者は一生懸命考えがちです。もちろん、その通りですが、Webシステムを作る際は、どの機種(PC,スマホなど)やブラウザに対応するのか、スマホアプリにする可能性があるのか、認証はどうするのか(ID等の桁数や2段階認証)など忘れがちなところで詰まっているケースがあります。その結果、完成してから公開してから色々な修正が出て困ったという方がいます。受託側も教えてあげるとよいのですが、そのあたりでもめている例は年中見かけます。

5 まとめと今後

 WebシステムやWebサイト作成への諸問題に触れる前に、知識提供だけで終わってしまいました。もう少し高度な内容(ドロドロしたものも含む)や制作に使いたいツールの紹介もしたいと思っていますので、次回以降にご期待ください。

#中小企業診断士 #企業内診断士 #HP #LP #Webシステム #クラウドソーシング

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