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中小企業診断士に専門性が必要か?

    中小企業診断士は、中小企業の支援をすることが求められています。諸説ありますが、中小企業は300万者以上もあり、業態も従業員規模も違いますので、様々な対応が必要となります。また、対応する中小企業診断士も少人数(企業)であることから、大きなリソースを使うこともできません。専門性が必要かどうかの結論を出すことはできませんが、色々な観点で思っていることをまとめてみたいと思います。

1 リソース不足への対応

    私の場合は、小さな仕事をたくさん掛け持って対応しています。内容も得意、不得意関係なく、やってみたいもの(頼まれたものも含む)をつまみながら対応しています。本当は、選択と集中が求められているのかもしれません。そんなことは言いつつも、仕事におけるポリシーもあったりするので、対応できないものは、身近の中小企業診断士をご紹介して対応して頂いています。また、中小企業診断士ではない方にも、Webシステムやデジタルマーケティングなどをお願いしています。さらに、私への直接依頼ではありませんが、社会保険労務士や行政書士などのご紹介もたまにあります。

    リソース不足に加え、実力がないということもありますが、そういう内容でもある程度は知っておきたいということもあります。なので、デジタルマーケティングについては、安価な案件で実績をつけつつ、体系的に勉強していき、もう少し踏み込んだ提案ができるようにしたいと考えています。

   もう少し高度になると、売上や利益を上げるため、色々な方に仕事を割り振って管理することをメインにしている方もいます。また、複数の中小企業診断士で組織化して対応していることもあるようです。

2  専門性へのリソース集中

    中小企業は大企業ではないので、なんでもできる人財や資金があるわけではありません。中小企業診断士としても、そこはスコープから外しましょうとアドバイスしています。そういう自分はどうなんだと反省することも少なくはないです(なんでもやっています風な感じです)。

    中小企業診断士の大部分は、以前にサラリーマンだったり、現在もサラリーマンな方が多いです。特に年代が上になればなるほど、大企業に勤めている方が多いような気がします。サラリーマン時代に関わっている分野を中心とした専門性を持たれています。よって、大企業と中小企業は違えど、中小企業に対してもその専門性を活かした方が、双方にメリットなり高い効率を提供することが可能です。

    そんな私も専門領域は情報工学や経営工学だったりするので、そこに集中すると良いのですが、実際は1/3くらい活かせているかなと思いますす。個人的には1/2くらいが最大で良いと考えていますが、今は成り行きでの運用です。差別化としては、提案だけではなく、一緒に現場に入りこんでやっていくことです。大企業で使っている専門性は、中小企業で使えるとは限りません。オペレーションなどは部下、子会社、ベンダーに丸投げしてしまうことが多いので、中小企業に対してオペレーションに関与するときは昔を思い出したりして楽しいです。分からないときは周りの方にアドバイスを頂いたりします。

3  中小企業診断士としての目標

    私としては、もともとは専門性を活かしつつも、上流の経営領域に関与していきたいことが中小企業診断士としての目標になっています。具体的には、経営戦略、事業承継、財務資金調達などに関わる活動を増やしていきたいと考えています。その1つとして、いくつかの資格の勉強をしました。
まずは、以下にも書いていますが、事業承継士を取得しました。実務的な活動に結びついていませんが、少しずつチャレンジしていきたいと考えています。もともと取得済のCFPや1級FP技能士との親和性も活かしたいと思っています。

    財務資金調達については、事業計画を作成したり、管理会計や資金繰り表を提供する程度の活動しかできていませんが、もう少し高度な知識や支援ができるように、チャレンジを計画しています。

4  まとめ

    専門性が必要かどうかの結論は明確に出しませんでしたが、専門性はあった方が良いですし、専門性がないと差別化ができないと思います。認知度だけではなく、専門のある方の方が安心してお任せできます。
    中小企業に対して専門分野で対応すること以外にも、求めれたことに対応するうちに専門性になったり、専門分野を複数持ってワンストップで対応できることも良いと思っています。

#中小企業診断士 #企業内診断士 #専門性

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