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経営に全く興味のなかったエンジニアが、なぜ「中小企業診断士」を目指そうとなったのか?

 はじめまして、中小企業診断士の山森直樹です。

 毎回、担当者によりテーマ選定や展開が異なりますが、私の今回(初回)は、経営に全く興味のなかったエンジニアが、なぜ経営コンサルタントの資格である「中小企業診断士」を目指そうとなったのか、というお話をさせて頂きます。

1 経歴紹介

 まず最初に経歴を紹介させて頂きます。私は、大学では工学部の情報系で
数理工学(機械学習)を、大学院修士課程では教育工学(人間の学習)の研究を
していました。アルバイトでは塾、家庭教師、教材作成(Webシステム含む)、や模試採点などの、いわゆる子どもの学習に関することしかやっていません。

 学生時代からなんとなく頭の中では、就職するならITを活かせる研究所で、できれば定年までエンジニアで勤めたいなと漠然と考えて、社会人になりました。そもそも、企業でやっていける自信もなかったので、無理だったら、大学に戻るか学校の先生でも目指そうかと思っていたくらいです。

 社会人になってからは、研究所で科学技術計算(並列計算やグリッドコンピューティング)、ソフトウェアのプロセス改善活動、大型計算機の導入から運用するなど、情報システムをうまく使いこなす研究開発活動をしていました。

2 中小企業診断士を目指す前触れ

 そんなある日、あることがきっかけで、違う研究所の企画部門に異動することになりました。企画部門に異動したのは不本意さを感じつつも、やりがいもあったのですんなりなじめました。しかし、仕事上の会話についていけないと感じるようになりました。大学等との契約時には特許や著作権などの技術契約や、原価計算、減価償却、NPVなどの投資対効果に関するものなど、言葉も聞いたこともない用語が飛び交い、これからどうやって仕事をしたらよいとか考えるようになりました。

 そこで、まずはビジネスの基本である簿記を勉強しようとしました。特に、資格取得を目指していませんし、書籍を買って知識を蓄えればそれで良かったのですが、今までビジネスの勉強もしたことがなく、プロから学びたいということで資格学校で簿記3級の勉強を始めました。もともと算数や数学が好きで(数学の専修免許保持)、数値を合わせる楽しさと、工業簿記をやってみたいという勢いで簿記2級まで難なくクリアしました。その頃、次に何をしようか考えていた時に、資格学校で見つけた資格が中小企業診断士です。

3 中小企業診断士試験の第一印象

 中小企業診断士の1次試験には7科目の試験があります。以下が、当時の印象です。

(1)経済学・経済政策:センター試験で倫理政治経済、大学の教養科目で取っ                                             たけど何も覚えていない
(2)財務・会計:簿記2級取りたて、それ以外の知識はなし
(3)企業経営理論:何も知らないけど面白そう
(4)運営管理:生産管理は会社でなじみあり、店舗運営管理は小売店でのアル                       バイトすら経験なし
(5)経営法務:条文の理解ができないが、業務上知っておくと必要がある
(6)経営情報システム:IT知識は十分、統計もできる
(7)中小企業経営・政策:大企業だし、政策すら何も知らないし興味もない

 でも、これは業務のためにもなるし、面白いなということで、勉強を始めることにしました。

 長くなりましたので、続きは次回です。ここまで、お読み頂きありがとうございました。

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